エギングで900gアオリイカ手中 2段シャクリ&ダートで攻略【鹿児島】
2020年04月24日 17:00
抜粋
3月29日、鹿児島の野間半島にて陸っぱりエギングゲームへ出かけた。「2段シャクリ・ダート」にて900g本命アオリイカを手中にできた釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・橋元力)
仁王崎港でアオリイカ狙い
この時季の南薩一帯は、アオリイカの大型が狙えるので、有名なポイント、実績のあるポイントは、泳がせ、ヤエン、エギングの釣り人で賑わう。今回は、私のシークレットポイントのひとつ、仁王崎港に無意識の内に向かった。
朝マズメの仁王崎港に着くと、幸いにも先端のA級ポイントが空いていたので、ここに釣座を構えることにした。足元にはスミ跡がしっかりと残っている。昨日の夕マヅメか、夜釣りの釣果だとスミの濃さから判断できた。またスミ跡の大きさから、1kg前後のサイズだとも判断できた。
この仁王崎港は小さな港だが、対馬海流が沖を北上し、その海流に乗って大型になるアオリイカが回遊してくる。このことが、『春に型が狙える』要因にもなっている。
エギングのタックルを準備していると、地元のエサ釣りの人がやってきた。狙いはアジで、「良型のアジが、たくさん釣れるよ」「釣れたらエサにしたら」「なんだ、エギか」と、矢継ぎ早に自分だけ話して、次の瞬間には仕掛けを準備していた。「ありがとうございます」と会釈して、キャストを開始した。
2段Cで攻める
ここ仁王崎港は、消波ブロックなどのマンメイドストラクチャーや岩場など、目に見えるポイントはないが、ベイトフィッシュについて回遊してくるイカを狙うことになる。
回遊してくるイカに、広範囲にアピールするテクニックとして、この時季、私が多用するテクニックの一つが、「2段シャクリ・ダート」だ。
キャストしたら、フリーフォールでボトムまでフォールさせて、必ず着底を確認する。次に、ラインスラックを取り、大きくシャクり、再びシャクる。2段シャクりで海面までエギを浮かすと同時に、左右へのダートアクションに切り替えて一気にフォールさせる。
左右へのダートアクションで広範囲に散っているイカにアピールし、次のフォールで、「エサが逃げる」とイカに思わせて誘い、次の瞬間、エギを抱かせて、最後のシャクりでフックアップさせるテクニックだ。
待望の900gアオリイカゲット
このテクニックで、右側の角からキャストを繰り返すと、「ズシッ」と重みがロッドに伝わり待望のヒットだ。海面を割って上がってきたのは500gのアオリイカだった。ここで1時間くらい粘り、バイトもないので次に左側の角へと移動した。
ここでも同じように、2段シャクリ・ダートテクニックで攻めた数投目、ドラグを鳴らして、ラインを引き出したヤツは待望の1kgオーバーに少し足らない900gのアオリイカだった。
このイカを抜き上げて絞めていると、地元の釣り人やルアーマンがやってきたので、ここで納竿とした。夜明けから2時間余りの釣行だったが、この釣果に満足し、また、ここの魚影の濃さを再認識した。
釣り場でのエチケット
仁王崎港は小さな港なので、ゴミの持ち帰り、車の駐車、早朝や夜間に大きな音を出さないことなど、地域住民の方にも迷惑にならないようにしてほしい。
もちろん、ライフジャケットの着用、夜明け前や夜間は、ヘッドライトや懐中電灯などを利用し、事故やトラブルのないようにしてほしい。
<週刊つりニュース西部版 APC・橋元力/TSURINEWS編>
仁王崎港