イシダイは釣り人なら一度は釣ってみたい荒磯の王者!幻の大判クラスは磯より船からの方が釣れやすい!?気になる釣り方から料理法まで一挙大公開!
2020年04月25日 10:19
抜粋

イシダイは釣り人なら一度は釣ってみたい荒磯の王者!幻の大判クラスは磯より船からの方が釣れやすい!?気になる釣り方から料理法まで一挙大公開!
釣り人の皆さんもよくご存知のイシダイ。
その特徴は精悍な面構えと、硬いサザエの殻さえかみ砕くと言われる強靱な歯です。
そして厚い皮に覆われた張りのある体躯から生み出される、強烈なパワー!
それはまさに荒磯の王者と呼ぶにふさわしい魚ですね!
今回はそんな憧れのイシダイについてご紹介しましょう!
荒磯で生き抜くイシダイに立ち向かうにはエサも豪快に!
イシダイはスズキ目イシダイ科の魚です。
小笠原諸島を除く日本各地の比較的浅い沿岸部に多く見られ、底の起伏が激しい磯場や沖の魚礁などを生活の場にしています。
幼魚の時は、トレードマークとも言われる黒くはっきりした7本の横縞があるため、シマダイと呼ぶ地方があります。
また関西では、能楽の三番叟(さんばそう)を舞う時にかぶる烏帽子(えぼし)が黒と黄色の縞模様で、イシダイの幼魚の縞とよく似ているためサンバソウと呼ばれています。

ところが、イシダイを象徴するこの7本縞もオスは成長するにつれてほとんど消え、口の周りだけが黒く残り、体全体が銀白色に輝くため、釣り人はクチグロとか銀ワサと呼びます。
ただしメスは、成長しても縞が消えずに残るので、こちらは本ワサと呼び分けていますね。
それ以外に、紀州や淡路島では成魚をハス、高知ではコオロオ、九州や山陰ではヒサとかヒシャと呼ぶことが多いようです。

そもそも和名のイシダイは、石の歯を持った魚という意味で名付けられたそうです。
水深50mまでの岩礁域に住み着き、癒合して鳥のくちばしのように見える強靱な歯でサザエやフジツボ、ウニ、ときには硬い甲羅を持ったカニやイセエビなど、甲殻類や貝類をバリバリとかみ砕いて食べると言われています。
このような食性のためイシダイの代表的なエサは、サザエとガンガゼやバフンウニなどのウニ類、ヤドカリなどですが、九州ではアカガイに似たサルボウ、四国ではイガイの大型もエサにします。
他には、トコブシやアメリカザリガニ、ゾウリエビなども使われます。
以上、列挙したエサの種類からもわかるように、イシダイはかなりグルメな魚なので、メジナなどの磯釣りよりもエサ代が高くつく魚といえるでしょう。
磯釣りのコツは、慎重派の置き竿と攻めの手持ちの2通りにあり!
イシダイの釣り場は西日本に多く、関東では房総半島や三浦半島、伊豆諸島などです。
中部から関西地方では、紀東や南紀に数多くの釣り場があり、乗っ込みのシーズンから磯は賑わいます。
四国は東岸や南西岸に釣り場が多く、イシダイの宝庫とも言われる九州は釣り場が目白押しで、底物師が一度は竿を出してみたいと憧れる五島列島や男女群島が控えています。

イシダイの磯釣りは、5m前後のイシダイ竿にナイロン20号の道糸を200mほど巻いた両軸リールをセットして使います。
イシダイのポイントは、根掛かりが多いので、捨てオモリ仕掛けがいいでしょう。
サザエさえも噛み砕くイシダイの歯に対抗するため、ハリスはもちろんワイヤで、特に37番か38番のワイヤを使うのが一般的ですね。
西日本では、沖に走る海溝や落ち込みなどを狙ってエサを遠投し、竿受けに竿をあずけて置き竿でアタリを待つスタイルが定番ですね。
この釣りが俗にイシダイの三段引きと言われるのは、最初にでる小さな前アタリは見送って、大きく竿が舞い込む最後の本アタリで、大アワセしてハリに掛けるのが基本の釣り方だからです。
ところが九州では、南方宙釣りとか攻めのイシダイ釣りといわれる手持ちの釣りが盛んです。
この釣りは、潮通しがよくて足元からどん深になった磯をポイントに選び、磯に渡ります。
竿下を狙う釣りなので、仕掛けは投げるのではなく磯の壁にはわせ、そこにウニ殻などのマキエを撒いて魚を寄せ、竿は手持ちのままで前アタリに備えます。
そして待望の前アタリが出始めたら、少しずつ竿先を送っていって十分に食わせ、最後の大きなアタリで掛け合わせるというダイナミックな釣り方です。
幻の魚は磯より船からの方が釣れやすい!?
磯から狙うイシダイは、根気と粘りだけでなく運も味方につけなければ、大判と呼ばれる大型はおろか、50㎝以下の小型でも釣るのは難しいですね。
ところが、磯では幻といわれている魚が、船からだと意外と簡単に釣れてしまうから不思議です。
ただ、磯よりずっと確率が高い代わりに、大判クラスが出る釣り場が少ないのが特徴かもしれません。
関東地方で代表的な釣り場といえば、相模湾の真鶴、平塚、茅ヶ崎沖、伊豆半島では西伊豆の戸田、東伊豆の網代沖などがあり、東京から最も近い釣り場では、三浦半島の鴨居から剣崎沖が有名ですね。
シーズンは5月頃から始まり、9、10月にピークを迎えます。
水深20~30mの比較的浅いポイントがイシダイの寄り場になっていて、人工魚礁や岩礁帯の根、定置網の周りなどに2丁イカリで船を掛けて釣ります。

船から釣るイシダイ専用竿も市販されています。
この専用竿は極端な先調子で、カワハギなどのエサ取りの小アタリを察知できる鋭敏な穂先を持ちながら、なおかつ豪快なイシダイの引きにも耐えられる腰を持つものが理想的なのです。
長さは2.1~2.4mで、イシダイの強引に絶えられるよう必ず大きめのヒジ当てが付いたものというのが条件ですね。
専用竿がない時は、オモリ負荷20~25号のカワハギ竿でも代用できます。
これに中型の両軸リールをセットし、10~12号のナイロンの道糸を100mほど巻いておきます。
仕掛けは中通しオモリを使った2本バリが一般的で、ハリスを20~25㎝と短くして、小アタリを掛け合わせながら釣ります。
野性的な味を堪能できるイシダイ料理のあれこれ
釣った後の楽しみは、やはり料理ですね。
強靭と表現したくなるほどしっかりしたイシダイの身は、全体に荒削りで野生的ですが、意外にきめ細かい部分もあって、味に深みを添えていますね。
生食はもちろん、煮ても焼いても、油で揚げても美味しいですよ!

新鮮なイシダイの身は歯ごたえがあるので、平造りよりも薄造りにした方が食べやすく、より旨味を感じると思います。
また薄造りの際に引いた皮は、湯引きにして刻みネギと七味を添え、ポン酢でいただくといい酒の肴になりますよ。

気分を変えて洋風料理に挑戦したい時はカルパッチョがお勧めです。
おもてなしにもぴったりですね。

また、どんな魚でも身と皮の間にうまみが隠されているといわれますが、それを実感できるのが焼き霜造りですね。
皮を残したままさく取りした身に金串を打ち、皮の方だけ火にかざして炙り余分な水分やくさみを抜いてからさっと冷水にくぐらせて身を締めます。
たったこれだけの手間で身の味が見事に変身するから不思議です。
十分にいかった身はぷりぷり、ゼラチン質を含んだ皮もぷりぷり。
この身と皮の間にとても柔らかなうま味を含んだ脂質があって、噛み砕く時の緩衝帯の役目をしているのです。
一切れ食べたら間違いなく箸が止まらなくなる一品です。
皆さんも、ぜひ荒磯でイシダイ釣りにチャレンジして、イシダイの旨味を楽しんでくださいね!









