ジグヘッドリグにおける2大アクションに有効なライトゲーム用ワーム3選
2020年05月02日 11:30
抜粋
ライトゲームの主要リグ「ジグヘッド」。今回は、スイミングとデッドスティッキングアクションを実践するための、守備範囲の広いワームを3つ紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・辻原伸弥)
ライトゲームにおけるジグヘッドリグ
メバリング・アジングを代表するソルトウォーターライトゲームでは、ジグヘッドにワームをセットしたジグヘッドリグが一番人気。組み合わせが豊富なこと、プラグに比べてコスト面でも優れており誰でも手軽に楽しめることが、その人気の秘訣なのかも知れない。
ある程度の重量のあるジグヘッドに、刺しやすい2inch以上のワームをセットして、何も考えずに投げて、何も考えずにリールを巻いてメバルが釣れたらこんなに楽なことはないだろう(笑)。しかし、ライトゲーム人気で釣り人も増えた昨今、一筋縄ではいかないのが現実だ。
ジグヘッド&ワームの組み合わせ
様々な形状に様々な重量のジグヘッド、形状やカラーに富んだワームを組み合わせ、日々変化する目の前現状にどのようにアプローチしていくか?これこそが、ライトゲームの難しさではないだろうか?
変化するメバルにコンタクトしていくためには、状況を理解し、ジグヘッド&ワームを絞り込んで行くことが大切なのだが、その組み合わせの多さから頭がこんがらがってしまい、以前の釣行で釣果のあったモノばかりに固執してしまう傾向が強くなる。多くのライトゲーマーが、必ず一度は陥るであろう落とし穴である。
ワームの2種類のアクション
水中での様々なワームアクションを追及する上で、私はまずは水中でのワームの動きを二分化して考えている。それは、スイミングアクションとデッドスティッキングアクションである。
スイミング
リールを巻くことで、ジグヘッド&ワームをスイミングさせメバルに存在をアピールするのが、ライトゲームでは代表的なスイミングアクション。一定層を広く探ることができて、捕食スイッチの入りやすい高活性な個体へのアプローチに優れている。
もちろん、リトリーブの途中にトゥイッチを入れたコンビネーションアクションや、数回リールを巻いて止めるストップ&ゴーなどもスイミングアクションに含まれる。
デッドスティッキングアクション
一方、軽量のジグヘッドを使い潮流を利用して狙うドリフト釣法や、フロートリグを用いて遠投し、沖の表層付近を漂わせる方法、またロッドを用いて上下にジグヘッド&ワームを持ち上げて落とすリフト&フォールなど、前方への推進力をワームに与えてアピールするのではなく、ワームを自然に漂わせてまるで死にかけた小魚のように演出するのが、デッドスティッキングアクションである。
それぞれのアクションに優れたワームを、状況に合わせてセレクトしていくのが本当はベストなのだが、実際にはアイテム数が多くなり交換する手間も増えてしまうのが現状。それなら守備範囲の広いワームを作って、互いにリンクする場面が増やせられれば、少ない種類のワームで状況に簡単に対応出来て、使い勝手は向上するはずと考えてきた。
お勧めワーム3選
そこでお勧めするのが、下記の三つのワームだ。
ビームスティックゼロ
「ビームスティック」ではやや硬めの素材を使用していたのに対し、軟らかく伸びる素材を採用し、ボディ後部に水受けする円形のカップ形状を用いたことで、水流になじみテールのバタつきを抑えてよりナチュラルなアクションを演出できる。ジグ単でのスイミングアクション、ベイトがジャコなどの小魚の場合にはフロートリグでのデッドスティッキングアクションにも有効だ。
ビビビーム
一見ただのフラットテール型ワームに見えるが、そのテールは極薄0.6mm。この尾が軟らかな微波動を生み出す。また、縦・横とセットする方向で波動が変化する。コアには、イカゴロ・エビ粉と特濃集魚剤を内蔵し、ショートバイト時のフッキング率をアップさせる。ジグ単でのスイミングアクション、ドリフトアクションに、キャロからフロートリグと、実は様々な場面で幅広く活躍するマルチデザインだ。
ドリビーム
三つの球体に細い尻尾を付けた形状で、全長0.9inchと食い込みのいい一口タイプ。ビビビーム同様コアにはイカゴロ・エビ粉と特濃集魚剤を内蔵し、ショートバイト時のフッキング率をアップする。
小さなワーム本体からのアピール力が小さいため、軽量ジグ単でのドリフト釣法やフロートリグなどデッドスティッキングアクションに優れている。プランクトンがベイトの場合のプランクトンパターン時には他に類を見ない底力を秘めている。
様々な状況で試してみよう
通常ライトゲームでは、それぞれの状況下でベイトの種類やワームの特性を考えた選択をするのが1番大切だ。釣れている状況で色々ワームを試していくことで、魚がどのような状態の場合にどのようなワームが適しているかが見えてくるはず。釣果も大切な結果だが、後学の為に色々試してみることをお勧めしたい。
<辻原伸弥/TSURINEWS・WEBライター>