熱烈ファンも多い『雷魚フロッグゲーム』入門 魅力とタックルを解説
2020年05月08日 17:00
抜粋
近年一部のアングラーの間で熱く盛り上がっている『雷魚フロッグゲーム』。始めるにあたって必要な道具、費用などを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・川上克利)
そもそも雷魚ってどんな魚?
雷魚は1900年代に日本に食用として輸入されたとされるスズキ目の魚です。日本で釣れる雷魚は主にカムルチー、タイワンドジョウの2種類です。カムルチーの方が大型になり、最大で90cmから1mを超える個体も出てきます。
タイワンドジョウは釣り人の間ではライヒーと呼ばれ、カムルチーほど大きくはなりません。最大でも60cmほどです。雷魚は強靭な顎を持っており、その顎で小魚や水辺のカエルなどを捕食します。大型のウシガエルをも襲う獰猛な性格を持つ魚です。
雷魚フロッグゲームの魅力
フロッグとは中空ルアーとも呼ばれる中が空洞になっているソフトルアーです。雷魚ゲームを1番楽しめるのはやはりフロッグでしょう。フロッグゲームの醍醐味は、水面に出てくるド派手なバイトです。ワームでも雷魚を釣ることは可能ですが、迫力満点の捕食シーンが丸見えのトップウォーターゲームは格別です。
雷魚フロッグゲームのタックル
雷魚ゲームには雷魚専用のタックルを使う事が望ましいです。雷魚ゲームのように水草(カバー)の中から大きな体の魚を釣ろうとするシチュエーションがあると、バスタックルではパワー不足なのです。もしバスタックルを雷魚のカバーゲームで流用しようとするならば、ロッドはH以上、ラインは最低でも50lb以上の物を使うようにしましょう。
ロッド
雷魚ゲーム専用ロッドが望ましいでしょう。今は各メーカーさんから専用ロッドが何本も出ています。安い物なら1万円前後で買える物も出ています。高い物なら5万円を超える物までありますが、自分の予算に合ったロッドを選びましょう。
リール
リールは太いラインが多く巻ける物が必要です。糸巻き量の多く、丈夫なベイトリールであればどんなリールでも大丈夫です。雷魚アングラーの間ではアブガルシアのアンバサダー6000番台が多く使われています。昔からあるリールですが丈夫で壊れにくく、またパーツが少なくメンテナンスしやすいという面もあります。アンバサダーも安い物なら新品でも1万5千円ほどで買えるのでオススメです。
ライン
雷魚ゲームでは70lb以上の太いPEラインが使われます。カバーゲームも視野に入れて考えると80lb以上のラインをオススメします。ラインは2千円ほどで買えるので、自分のタックルに合わせて80~100lbまでの物を購入しましょう。
ルアーと便利釣行グッズ
ここからは雷魚フロッグゲームで使用するルアーと、あると便利な釣行グッズを紹介します。
フロッグルアー
各メーカーから色々なフロッグが出ていますが、千円ほどで買える物が多いです。バス用フロッグとは違い、雷魚用として販売されている物はルアーのフックとボディーが別々になっている状態ですので、そのままでは使用する事ができません。そのため、雷魚専用フロッグは買ってからそのまま使うのではなく、自分で接着剤などを使って穴を塞げてやる必要があります。接着剤は100均に売ってる物でも代用可能ですので、一つあると重宝しますよ。
便利釣行グッズ
フックを外す時に必要なプライヤーなどは必須です。釣具店で売っている千円ほどの物で十分ですが、なるべく長い物を選ぶようにしましょう。慣れないうちはマウスオープナーと呼ばれる雷魚の口を開く道具を使うのをオススメします。慣れてくれば手で開ける事が出来るようになります。
身近にいる巨大魚である雷魚はとても高いゲーム性を持った好敵手です。あの巨体から生み出されるド派手なバイトを一度味わうと病みつきになりますよ!
<川上克利/TSURINEWS・WEBライター>