釣行後のロッド『メンテナンス』術 手順や必要頻度について解説

2020年05月14日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

釣行後に、つい面倒でメンテナンスを怠り、ロッドがサビてしまったり折れてしまった人はいないだろうか。見落としがちなロッドのメンテナンス方法を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

釣行後のロッド『メンテナンス』術 手順や必要頻度について解説

釣行後ロッドメンテナンスの手順

塩分などの汚れを落とすことで、ロッドの見た目を奇麗に保てたり実釣時のトラブルを減らしたりする効果がある。こまめにメンテナンスすれば見落としていた傷を見つけやすい。結果、竿を長持ちさせることができる。

釣行後のロッド『メンテナンス』術 手順や必要頻度について解説用意する道具(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

(1)納竿時にタオルでから拭きする

納竿する際にロッド全体とガイドを軽くタオルでから拭きする。海水や魚のウロコ、付着したコマセなどをから拭きで落とすだけでもかなりの汚れを除去できる。

(2)ぬるま湯で濡らしたタオルやふきんで水拭き

(1)で取れなかった、しぶとく細かい汚れは帰宅してから掃除しよう。温水なら付着した潮を溶かし、結晶化した塩分を拭き取ることが可能。しかし水の温度が高すぎるとロッドのカーボンや樹脂まで痛めてしまう恐れがある。付着した塩分を溶かす程度の「ぬるま湯」がベター。

特に重要なパーツ3選

釣行後に確認しておくべき、3カ所を紹介。少なくともこの4カ所は必ず毎釣行後に確認しよう。

ティップ(穂先)

水を含んだラインが最初に通過する部分がティップ(穂先)。塩分や小さなゴミなどが付着し、とても汚れる。エギングやフカセ釣りなど、ラインメンディングを行う機会が多い釣りでは水しぶきがかかる。海水に含まれる塩分が付着しやすい。

ガイド

ラインに付着していた塩分や汚れなどが残る。材質によっては塩分が残っているとサビが発生する。また、乾燥して結晶化した塩分がラインに傷をつけてしまうため重点的にメンテナンスしよう。

釣行後のロッド『メンテナンス』術 手順や必要頻度について解説穂先とガイドは破損に注意(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

アングラーが触る場所

ロッド本体やリールシートなどのアングラーが触れる部分に付きやすい。魚のウロコやコマセといった汚れは時間が経つと取れにくくなってしまう。ロッドの見た目も悪くなるため、なるべく早い段階で拭き取ることをお勧めする。

メンテナンスの頻度

では実際にどのような頻度でメンテンナンスを行えば良いのだろうか?

納竿時のから拭き

から拭きだけでほとんどの汚れを落とせる。簡単でササッとできるので毎回おこなう。

ぬるま湯で水拭き

毎回行うのが好ましい。釣行ひん度が多い人は、2~3回ごと、ロッドの汚れの目立つ時に行うといい。

ロッドのコーティング

コーティングはぬるま湯での水拭きの後にまとめておこなうといい。

ロッドコーティングのメリット

最近では様々な市販のロッド用コーティング剤が販売されている。主にスプレー式やウェットティッシュ式がある。どちらもロッドにコーティング剤を吹きかけたり塗った後、乾いた布で拭き取るものが多い。釣り具店で販売している。

ロッドをコーティングする事で得られるメリットは下記の通り。

汚れにくく奇麗な状態を保ちやすい

表面をコーティングすることで汚れが付きにくくなるため、奇麗な状態をキープできる。

撥水により操作性が上がる

コーティング剤には撥水効果があるものが多く、水分を含んだラインがロッドにべたつくことを減らす。フカセ釣りなどでは特に効果的だ。

コーティングする部分と注意点

基本的にリールシートより上の部分とガイド部である。リールシートやグリップ部など、アングラーが触れる部分にコーティングしてしまうとロッドを持った際にツルツルと滑ってしまいトラブルの要因となるので要注意。

<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年5月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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