【中部2020】夜に楽しむ『ムギイカメタル』攻略 タックル〜釣り方

2020年05月19日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

ムギイカの季節はすでに始まっているようだが、盛期は5月ぐらいから。今回は、イカメタルでの狙い方について、タックルから具体的な釣り方まで解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

ムギイカメタルのススメ

私が多く釣行する日本海の現状としてはまだヤリイカも釣れているし、ケンサキイカも大型がちらほら交じっているようだ。その後、夏になるとムギイカも大型のスルメイカに成長する。

釣り方としては電動リールを使って、たくさんのスッテやプラヅノを付けた胴つき仕掛け、鶏のササミなどのエサを巻いたエサ巻きスッテ、シンプルでお手軽な仕掛けのイカメタルの釣り方がある。今回はイカメタル(上のドロッパーと下の鉛スッテの2つのルアーで釣る)での釣り方を解説したい。

身が柔らかく抜群に美味しい(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

ムギイカの概要

まず狙うターゲットのことについて少し触れておくと、底辺で緩やかな誘いに反応を示すことが多いヤリイカは、そろそろ終わりの時期になる。その後、元気印のスルメイカの新子のムギイカが釣れ始まる。

このムギイカといわれるゆえんは、麦の穂が実る時期に最盛期になることからだろう。その後は夏になれば、ケンサキイカ(マイカ)狙いが多くなるといった具合だ。

ダブルを狙って数を伸ばそう(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

さてまずはいろんな遊漁船の情報を集めて、予約を入れたい。大体が夕暮れ時から釣れ始める(半夜便)なので、余裕を持って船着き場周辺へ着いておきたい。

ムギイカメタルのスッテについて

船の予約を入れるときに船長に確認しておきたいのが、使用する鉛スッテの号数やヒットカラーなどだ。福井方面のエリアでは、10~25号までの鉛スッテと上に付けるドロッパーといわれる1.5号前後のエギや浮きスッテを用意する。スッテのカラーは定番といわれる赤緑、赤白、ピンク、イエロー、パープルなどを用意すればいいと思う。

鉛スッテとドロッパー用のエギ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

そして、イカメタル用のルアーを万全にしたなら、タックルは2セットぐらいは用意しよう。ロッドはイカメタル専用のもので、長さは5~7ftぐらい。リールは水深を把握できるカウンター付きベイトリール。できるだけ軽量のものをお勧めしたい。

ベイトリールはカウンター付きがおすすめ(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

そして、ラインは0.4~0.6号ぐらいのPEラインを200m、その先にリーダーをFGノットで1~2mぐらい結束し、そのリーダー部分にビーズや三ツ又サルカン、上と下の間合いを調整できる遊動式の仕掛けなどで上のドロッパーを結束する。

このドロッパーのリーダーには、絡みにくく張りのあるポリステルの4~5号を5~15cmぐらい付けるといい。その下に鉛スッテを80~100cmぐらい間を空けて、スイベル付きスナップで結束する。

ムギイカメタルのタックル

このようなタックルを使用するルアーの重量を考慮して剛軟2セット用意すればいいのだが、さらにもう1本用意できるのであれば、スピニングタックルもお勧めしたい。

タックル例(作図:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

それはなぜか。船の照明の外側で浮いているムギイカが入れ食いになることもあるので、アンダーキャストで飛距離を稼げ、ベイトタックルよりも軽い鉛スッテを使えて、さらに手返しが良くなることもあるからだ。そんなとき、私はとにかく軽い鉛スッテを使いたいため、ドロッパーを付けずにフォール重視の釣りに徹する。

5色ぐらいの色分けのPEラインを用いて、3色ぐらいキャストしてから、一定のレンジを目安にカーブフォールをさせて、その時のテンション抜けでヒットになることを狙うのだ。

実釣について

さて船の予約と道具の準備を済ませたら、実釣について。

乗船場に着いたら、くじ引きなどで釣り座が決まる。両隣の釣り人とのあいさつも大切なこと。ライン絡みのオマツリのときは協力し合って、素早い復帰を心がけよう。ポイントに着くまでのクルージングで準備を完璧にしたいのだが、できるだけルアーがブラブラしないようにしよう。ケガやロッドの破損を防ぎたい。

そして、船長からスタートの合図が出る。「水深120mで80mぐらいまでをイカメタル15号統一で探ってください」といったような指示が出るので、これを守って釣り開始となる。

船中第1号を狙うもよし(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

これからの時期、徐々に日が長くなり、照明の効果も遅くなるが、明るい時間から船中第1号を狙っても良し、ゆっくり開始するも良しだ。

集魚灯がつくまでのんびりもよし(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

開始後は「左舷60mで1匹上がりました~」とかアナウンスがあったなら、素早くそのタナをダイレクトに探ろう。そして、そのタナを探るにもいくつかのテクニックがある。

誘いのパターン

まだまだ私も教えてもらうことも多いが、何種類かの誘い方を書いてみたい。まずはヒットレンジ周辺を探るとき、上から落とし込むか、下から探り上げるか。

1つのスッテに2匹掛かることも(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

誘い上げ

取りあえずリールのカウンターを確認して、誘い上げる方法を1つ。まずはアナウンスのあった水深まで落とし込み、その辺りをロッドの上げ下げの誘いでストップを入れてアタリを取る。

このときティップが軽く戻ったり入ったりしたら、素早くアワセを入れるか巻きアワセをする。それでもヒットがなければ、1シャクリにつきリール1回転のワンピッチジャークで、2~3mぐらい巻き上げて数秒止める。

アワセを入れてもヒットしない場合は、さらに細かくリール半回転で1シャクリのハーフピッチジャークで、ヒットするまでスピードを調整しながら巻き続けてみる。これはムギイカの群れの大きさにもよるが、やる気のある群れであれば、ポンポンとヒットすることが多く、こんなときは大釣りの可能性もある。

大釣りの可能性も大(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

とにかくムギイカの旺盛なジャレつきに対して、間を与えながら絶えずルアーを動かしていると、どんどんと活性が上がることが多いのだ。

誘い下げ

もう1つの誘い下げの場合は、ヒットレンジのやや上からジワッジワッとアタリダナへ落とし込んでいく。ロッドを振り上げた後、ストンと素早くティップを下げてティップの変化を待つ。その時プンとロッドがお辞儀したり、戻ったりするアタリをアワせる。

これを繰り返してアタリが出ない場合は、さらに2~3mぐらいずつサミングしながら落とし込んだり、サオ1本ずつフリーで素早く落としたりを繰り返す。とにかくこのムギイカは好奇心と食欲が大変旺盛で、活発にエサを追うことで知られている元気印なのだ。

イケスで泳ぐムギイカたち(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

誘い上げ、誘い下げでヒットした際にはダブルヒットを狙って掛けられるようになれば、釣果もグンと伸びサオ頭も夢ではない。まだまだいろんな攻略法が出てくるに違いないが、これらの誘いを駆使して小さな好敵手と知恵比べをしてみてはどうだろう。

食味抜群のムギイカ

最後に釣ったムギイカの食べ方はいろいろあるが、私のオススメはプリップリの「イカめし」だ。これから気温もどんどんと高くなるので、氷のたくさん入ったクーラーを用意する。まずは船上で釣った小さなムギイカを甘辛の沖漬けのタレに漬け込み、ジップロックやタッパーで持ち帰る。

しっかりと漬け込んだら、腹を出した胴の中に7分目ほどの量のもち米と、小さく切ったゲソなどをお好みで入れて、好みの濃さのタレにヒタヒタにして炊飯器で炊く。出来上がれば大変おいしい「イカめし」の出来上がりだ。その他には一夜干しやサトイモと煮たりしても簡単でおいしい。

釣っても食べても最高のムギイカに挑戦を(提供:週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝)

ただし、刺し身で食べる場合のみ、いったんしっかりと冷凍することをお勧めする。それはスルメイカのように大きくなると、アニサキス(線状の寄生虫で激しい腹痛を起こす)が入り込んでいることが多く、生食では注意が必要だ。

<週刊つりニュース中部版 APC・土屋英孝/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年5月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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