【カヤックフィッシング入門】命を守る釣行グッズと基本の海上ルール

2020年05月29日 06:00

[TSURINEWS]

抜粋

初心者に向けてカヤックフィッシングの基本を紹介。今回は、カヤックフィッシングのルールと、命を守る釣行グッズについて解説しよう。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

ルールと命を守る道具について

今回はカヤックフィッシングのルールと道具について解説しよう。ボートにせよカヤックにせよ、船をこぎだす以上は自分が船長。己と他者に対する責任も伴うという自覚を持ち、カヤックフィッシングを安全に釣りを楽しもう。

カヤックの資格と交通ルール

カヤックに船舶免許は必要ない。誰でも自由に楽しむことができる一方、港湾部や港の出入り口など、船の往来が激しいところや、立入禁止場所付近などで浮くことは制限されている。

船は右側通行という鉄則はタンカーでも釣り船でもカヤックでも同じ。水上交通での全世界共通ルール。真正面から船が接近してきたとき、避ける際には右へ転進することが鉄則だ。

カヤックのエントリー場所

砂浜:カヤックを安心して下ろせる場所は浜辺。駐車場やトイレがあり、砂浜や砂利浜ならエントリーしやすい。

サーフ

波があるので避けたほうがい無難。もっと波が穏やかなところを選ぼう。波打ち際での転覆は大惨事になる。自身の体と釣り具に大きなダメージを受けることになりかねないので、細心の注意を払う。

港のスロープ

基本的に使えない。一部の漁協など港内駐車場とスロープ使用を認めているところ以外は使用禁止。大きなトラブルに発展する可能性があるため、勝手に使ってはいけない。

また、海水浴シーズンには海水浴客が優先される。人々が来る前に海に出て、帰ってから戻るなどの工夫を。海水浴場の端から出入りする、あるいは海水浴禁止となっているところから出るなどの配慮が必要となる。海水浴期間はボート類の出艇禁止を掲げている場所があるので、ルールには従うこと。

湖や河川

持ち込みに関して漁協の許可が必要な場所や、禁止になっているところもある。必ず事前に確認すること。釣りをする際、入漁券が必要なところは多いので忘れずに。

ライフジャケット(救命胴衣)

まず、水上で命を守る物と言ってピンとくるのはライフジャケット(救命胴衣)だろう。国内ではそう呼ばれているのが一般的だが、ここでは国家検定品(国交省認定桜マーク入り救命胴衣)をライフジャケットと呼び、それ以外のものをPFD(パーソナル・フローテーション・デバイスまたは、パーソナル・フローティング・デバイス)と呼ぶ。ライフジャケットなら、なんの問題もないが、カヤックでは法規上そこまで厳密に求められてはいない。

カヤックフィッシングの基本装備(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

しかし、釣り船などと違い、すぐそばに他の人がいない可能性が高いので、膨張式はお勧めしない。整備不良による未膨張や、気が付かなかった穴などからのエアー抜けによるトラブルがあると、死に直結する可能性が高くなる。ゆえに、パッド(浮力体)式を選ぶことを推奨する。

選ぶ基準は自分の体重の1/10程度の浮力があること、信頼できるメーカー品であること、ポケットなど、使い勝手がいいこと。形状や色は多彩なので、好みで選ぶといい。

あまり前面に色々付いて凹凸の多いタイプは、落水して再乗艇の際、邪魔になるので、できれば避けたほうがいいだろう。また、浮力が足りないなどの場合にはポケットに空のペットボトルを入れるという方法がある。とはいっても、艇が転覆・落水など通常の釣りをしていて今まで一度もないので(意図的に自分から落ちてみたことはある)、そこまで怖がる必要はない。

近年のフィッシングカヤックは、走破性重視のツーリングカヤックを釣り用に転用する設計から、安定性重視で作られているので、安定性は格段に上がっている。

波や飛沫が入ってくるのが当たり前(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

カヤックフィッシングの服装

意外と忘れられがちだが、大事なのが服装。

季節や天候に応じて変えていくが、私は大きく3つに分類している。この釣りで一番怖いのが低体温症。水温と生存可能時間がいろいろな資料に載っているので確認してほしい。

セミドライの袖口と首元(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

逆に、夏場は熱中症対策も必要。それぞれ、季節や気温・水温に合ったウエアを着用すること。

夏は視認性を上げよう(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

上下ラッシュガードに短パン、ポロシャツ、PFD、ウェット素材のサーフブーツを着用している。

視認性を上げるフラッグ

カヤックは、手こぎボートより水面から出ている高さが少ない低い乗り物。そこで、存在を他船に認識してもらうためにフラッグ(旗)は欠かせない。

サイズや色、長さに規定はなく、使用しなければいけないルールもないが、自己防衛のため立てることを勧める。レンタルローボートでは、赤や黄色といった目立つ旗を立てる場合が多い。フラッグと服装は視認性を考えて選ぼう。

波があると他船から見えにくくなる(提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)

その他の安全グッズ

中には必携のモノもあるが、持っているとさらに安全面を担保できる釣行グッズを紹介。

携帯電話

携帯電話には必ずコードを付けて海中に落とさないよう気をつけ、非防水型のものは防水ケースに入れる。海上保安庁への緊急連絡は「118」。名前と携帯番号、どの辺り(現在位置)でどんな事態になっているか、などを伝える。

エマージンシーコール(笛):エマージンシーコール(笛)は声よりはるか遠くまで届くので、誰かに気づいてもらうため、救命胴衣のポケットに常備しておく。

鏡も有効で、光はより遠くまで届く。日が出ていれば、あるいは夜間のライトなどに対して反射させることで自分の存在を伝えることが可能。

携帯食

携帯食は、チャック付きのビニール袋に入れてポケットへ。リーシュコードは、カヤック本体と自分をつないでおく。風が強い日に落水すると、流されてカヤックから離れ、泳いでも追いつかないことがある。すぐに外せるカラビナなどでつないでおこう。

パドルリーシュ

パドルリーシュは、パドルとカヤックをつないでおくコード。これは必ず付けること。手こぎのみのカヤックでパドルを失うということ=漂流・遭難を意味する。

多めに積んでおくように。

<週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年5月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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