【大阪湾2020初夏】波止サビキ釣り入門 豆アジパラダイスを堪能しよう
2020年05月29日 16:30
抜粋
例年6、7月ともなると、大阪湾岸の各波止ではサビキで豆アジが盛んに釣れ出す。今回は、全くの初心者にも楽しめるサビキ釣り入門講座をお届け。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)


サビキ釣りの概要
サビキ釣りの仕掛けはアミエビと呼ばれる小さなエビの仲間をまいて魚を寄せ、アミエビに似せた素材が付いたハリ(サビキ、疑似バリと呼ぶ)を食わせることで魚を釣るようにできている。要は、まいたアミエビの中にハリを紛れ込ませて、間違って食わせて釣り上げようという釣りなのだ。
まきエサはアミエビ
まきエサとなるアミエビは通常、エサ店で簡単に入手できて、冷凍のブロックや常温保存できる塩漬け状態、各種集魚材などと混ぜ合わせた状態など、様々な形態で販売されている。
アミエビの冷凍ブロック(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)アミエビ同様のコーナーには、もう少し大きなオキアミも冷凍で販売されているので、購入時はよく確認したい。アミエビは体長が1cm程度の小型で、オキアミはサイズ別にM、L、2Lなどと表記されて売られていることが多く、小さくても体長は2cm以上、大きいものだと5cmくらいもあるので区別できる。
サビキ釣りの竿
サビキ釣りは老若男女を問わず、また初心者にももっとも手軽で入門しやすい釣りだ。ただし、釣りなのでそれなりに道具類を揃えて出かける必要がある。
釣具店に行くと、特にサビキ釣りに関しては初心者でも楽しめるよう全てがセットになった安価な釣り具が売られているので、最初はそれを利用しよう。セット内にも入っているが、個別にも揃えやすいサビキ釣りの道具類を紹介していこう。
まずは釣り竿から。家族で出かけるサビキ釣りの場合は港湾部の護岸や防波堤、海釣り公園などの施設など、足場の良い場所を選びたい。そんなオススメの場所は現場近くのエサ店などに聞けば教えてくれる。
サビキ釣りに使う竿は、基本的には何でもOKだ。竿の調子とか素材などは全く気にしなくても大丈夫。自分が扱いやすいものであれば、それでOKだ。2m前後のルアー用やコンパクトロッドなどから、5m級の磯竿まで、幅広く利用されている。
筆者がサビキで使用している竿(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)体力に合わせた長さと軽さ
たとえば、力のない子供さんや女性が重くて長い竿を振り回すと危険だし、あっという間に疲れてしまう。竿は基本的に長い方が重たいので、子供さんは2m前後の軽い竿、お父さんは長めの竿など、体力に合わせた竿を選べば疲れることも少ないハズ。
竿の長さによる違いとしては、竿を前に出した時の、仕掛けの位置だろう。もちろん、長い方が沖を釣ることができるのだが、初夏の豆アジについては、ポイントをそこまで絞る必要もなく、エサをまけば、そこに群がってくるのであまり竿の長さを気にする必要はないだろう。
サビキ釣りのリール
リールとはいわば、釣りをする上での糸を巻いておく器具だ。スプールと呼ばれる糸巻きから巻かれた糸を出したり、ハンドルを巻いて巻き取ったりすることで、仕掛けの上げ下げができる。
サビキ釣りにおいてもその機能は必要で、特に立っている場所から水面まで距離がある(足場が高い)場合には、仕掛けを水面下に落としたり、上げる時にはリールでの糸の巻き取りが必要だ。
一般的なスピニングリール(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)ただし、リールも大きくなると当然重たくなるので、あまりに大きなリールは扱いにくい。大きさの目安としては、リールに巻く道糸の長さを参考にすれば良いだろう。小さい物で3号が100mほども巻いてあれば問題なく使える。店頭ですでに糸を巻いて売られているリールもあるので初めての場合はそれを利用しても構わない。
サビキ仕掛けは多種多様
サビキ釣りで必要不可欠なのがサビキ仕掛けだ。関西で通常親しまれているのは下カゴのタイプ。サビキ仕掛けは1本の糸(幹糸と呼ぶ)から、前述の疑似バリが付いたエダが数本出たスタイルだ。下カゴというのは、仕掛けの一番下にオモリとカゴが一体化したアミカゴ(どんぶりカゴ、カゴオモリなどとも呼ばれる)を付ける。
逆に上カゴはオモリの付いていないカゴやネットを仕掛けの上に付ける仕掛けで、一番下はオモリのみになる。
ハリの大きさ
カゴを付ける位置以外は、だいたい同じ形をしているのだが、細部に目を配ると種類はかなり幅広い。まず、重要なのはハリの大きさ。サビキはいろいろなターゲットに対応しているため、ごく小さく細いものから、船で大物を釣るようなハリが大きく糸も太いものまで揃っている。
サビキ仕掛け(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)初夏の豆アジ釣りに使うのは、その中でもハリがかなり小さいタイプ。具体的には4、5号と言ったところだろう。ハリが小さいと、食いも良いが実は釣り上げる時にハリから魚が外れることも多い。そのため、慣れてくると釣れている魚の大きさに合わせてハリの大きさを選べば効率よく釣れるのだが、最初は前述のサイズがあれば良い。
疑似バリの素材
ハリの大きさとは別に、疑似バリに使用される素材の違いも見てみよう。現在主流とも言えるのが、ピンク色のスキン素材を使ったサビキだ。ピンクスキンはアミエビの色にもよく似ていて、間違って食わせるにはもってこいだ。まず、基本はスキン素材のサビキを用いれば良い。
ほかに、古くから使われている魚皮を使ったタイプもある。これはサバ皮やハゲ皮などを利用しているが、多くは白っぽい色をしていて、一見すると紙のように見えるので、スキンとは区別しやすい。
左が魚皮、右がスキンのサビキ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)実は海の状況によって、スキンがよく釣れたり、魚皮にばかり掛かることもたまにある。できればスキンと魚皮の2タイプを釣り場に持っていっておくことをオススメする。
サビキ釣りのカゴオモリ
下カゴでのサビキ仕掛けに必需品なのが、オモリとまきエサを入れるカゴが一体化したアミカゴだ。カゴオモリの場合は、カゴの下にナマリのオモリが付けられている形状がほとんどで、金属製とプラスチック製の2種類がよく使われている。
実は種類が多いカゴオモリ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)カゴオモリの違い
形が同じなので、一見すると違いがないように見えるが、実は種類は多い。前述の素材のほかに、カゴそのものの大きさや下部に付けられているオモリの重さなどで変化が生まれる。カゴは大きければそれだけたくさんのまきエサをまくことができるが、まき過ぎはかえってNGなのと、すぐに手持ちのエサがなくなってしまうデメリットもある。
また、オモリの重さの違いは釣る深さなどを考慮して使い分けるのだが、竿と同様、あまりに重いカゴは力のない人には扱いにくい。それらを踏まえてサイズ的には「中」程度、オモリは10号前後が定番となっている。
サビキ釣りをする上で最低限の釣り具を紹介してきたが、まだまだ便利なアイテムがある。次項から紹介していこう。
サビキ釣りの飛ばしウキ
その代表アイテムがサビキ釣りに使う「飛ばしウキ」と呼ばれる大きなウキだ。飛ばしウキを使用するのは、ずっと沖にポイントがあり、長い竿でも届かないような時にウキを付けて投げ込む時だろう。ただし、初夏の豆アジは沖へ投げ込む必要がない場合が多く、沖を釣るための飛ばしウキの使用はあまり必要ない。
飛ばしウキ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)飛ばすだけじゃないウキ
ただし、飛ばしウキには別の使用方法がある。それはウキとしての役目だ。飛ばしウキは、道糸上にフリーで滑るようにウキが移動する仕組みだが、どこかでウキの滑りを止めないと、仕掛けがどんどん底までいってしまう。そこで、ウキ止めという道糸上に取り付けてウキの滑りをそこで止めてしまうアイテムを使用する。
釣りたい深さで自動的に止まる
これもやや難しい使い方だが、ワンタッチでウキ止めが取り付けられるセットもあるので利用すると良いだろう。使い方はウキを止めたい場所にウキ止めを移動させる。つまり、ウキ止めを付けた場所以上には、仕掛けが落ちないということだ。
ワンタッチでウキ止めがセットできる(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)これを利用すれば慣れない子供さんに竿を持たせる時も、ウキ止めで勝手に仕掛けの沈下が止まるので釣りやすい。魚が釣れてる深さにウキ止めの位置を合わせておけば、子供さんでも的確な深さで仕掛けを止めることができるし、ウキがピョコピョコ踊るので魚が掛かったのも分かりやすい。
あると便利な釣行グッズ
小物釣りにおいて、あると便利なアイテムの代表が魚つかみだろう。基本的にはトングのような形で、魚をつかむ部分が滑らないようにギザギザになっている。魚を仕掛けから外す時も魚をしっかりとつかんでから作業をするとやりやすいし、クーラーボックスなどに魚を入れる時も手を汚さずに魚を扱える。高価な物もあるが、非常に安価なタイプもあるので一家に1つは持っておきたい。
魚つかみなど(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)ほかにはまきエサをカゴに入れるアイテムもたくさんある。これはスプーンなどのようにアミエビをすくってカゴに入れるタイプや、バケツの中にアミエビを海水と一緒に入れてバケツの中でカゴを上下させることで勝手にアミエビが入るようなシステムになっている物など様々だ。
水汲みバケツは2つ用意
サビキ釣りに限らず釣りの必需品とも言えるのが水汲みバケツだ。ロープが付いたバケツで海水をすくって使う。バケツの中に海水を入れておくといつでも手洗いできるし、クーラーに入れる前に魚を少し溜めておくこともできる。
特に魚が入れ食いになった時には、ある程度数が溜まるまでバケツに入れておき、まとめてクーラーボックスに入れることでクーラーを開ける回数を減らし、内部の冷気をキープしやすくする。
そんな意味合いを考えると、水汲みバケツは2つくらいは持っておきたい。私の場合は、大小2つの水汲みバケツを用意して持ち運ぶ際には大きいバケツの中に小さなバケツを入れることでコンパクトにしている。
水汲みバケツ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)基本的な釣り方
サビキ釣りはビギナーにも優しい釣りだ。釣り方は非常に簡単でカゴにアミエビのまきエサを入れて仕掛けを投入。少し仕掛けを沈めたら、1mほど竿を上げては沈めてジッと待つ。アタリがなければ、数回上下動を繰り返す。
数回上下させるとカゴのアミエビがなくなってしまうので、仕掛けを上げて再びアミエビをカゴに入れて同じ作業を繰り返すだけ。
アタリは竿先にダイレクトに出る。ブルブルと震えたり、踊ったりすると魚が掛かった証拠だ。魚が掛かった感触があればそのままゆっくりと仕掛けを上げる。アジは唇が柔らかいので、竿でシャクッたり、強引に上げると唇が切れて外れてしまうので動作はゆっくりが基本だ。
初夏の豆アジはまきエサをまくと、水面近くまで群れてくることが多いので、釣る深さはほとんど水面近く。ただし、釣っている最中で少し沈めた方がよく釣れるようなら、よく釣れる深さに合わせていくのが効率よく釣るコツだ。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>















