『ビッグベイト』シーバスゲームの魅力 メリット&代表的パターンを解説
2020年06月06日 11:00
抜粋
豪快にフィッシュイーターを狙うことができるルアーが「ビッグベイト」だ。シーバスも主にランカークラスが釣れることが近年証明され、使用する人が増えてきている。今回はビッグベイトでのシーバスゲームの魅力を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
ビッグベイトの魅力
ビッグベイトとは、何cm、何g以上のルアーなのだろうか。明確な定義はないが、一般的に言われているビッグベイトは17cm前後以上、2oz(56g)前後以上のものである。
ビッグベイトは他のミノーやバイブレーションとは違った独特の魅力がある。あの大きなルアーを魚が食ってくると想像するだけでワクワクする。また見た目が美しいビッグベイトが多く、ビジュアル面でも楽しませてくれる。他のルアーに比べて多種多様なアクションをさせる面白さもある。
一般的なシーバスゲームタックル
主にシーバスゲームで使用するタックルは、8ft6inchから10ft前後の長さの、LからMHまでの調子のロッドに、3000~4000番で0.8~1.5号のPEラインを巻いたスピニングリールをセットしたものだ。
通常のシーバスゲームでは、14~28g前後のミノーやバイブレーション、シンキングペンシルなどをローテーションする。サイズも60~120mm前後が多い。
ビッグベイト用タックル
ビッグベイトシーバスでは、主にベイトタックルを使用する。7~8ft前後のMHまたはHの調子のベイトロッドに、PEライン2号を100m以上巻いた、キャスト精度の優れたベイトリールを使用する。ロッド、リールともに負荷が掛かる釣りであるため、剛性の高いものを使用することをオススメする。
ルアーは主にジョインテッドクローやエスドライブなどのようなS字形ビッグベイトを使用する。
ビッグベイト使用のメリット3選
大きなルアーを投げるだけで気持ちいい!というのも十分な理由だが、釣果につながるメリットももちろん存在する。
マッチザベイト
特に秋や冬には、コノシロや落ちアユと言った大型のベイトをシーバスが捕食する場合が多くなる。その時、一般的なサイズのミノーやバイブレーションでは反応しないことも多い。そんな中でビッグベイトはマッチザベイトのサイズ感で、時には爆発的な釣果を叩き出すこともある。
ランカーサイズ狙い
時期を問わず、ランカークラスのシーバスだけを狙いたい時はビッグベイトが有効だ。春先のマイクロベイトパターンやバチパターンの時でも、ビッグベイトにランカーシーバスが口を使うことも少なくない。ランカーシーバス1本狙いでいく時は、ビッグベイトがオススメだ。
シーバスのサーチ目的
ビッグベイトはただ巻くだけで、魚を寄せる力の強いルアーである。そのためシーバスの居場所が分からない時や、初めてのポイントでも、シーバスのチェイスの有無で、居るかどうかの判断材料になる。
ビッグベイトのデメリット
一方で、デメリットも。やはりビッグベイトに食ってくるシーバスはいいサイズのシーバスが多い。そのため小さなサイズはなかなか釣れない。セイゴクラスからランカーサイズまで数釣りたい人にとっては向かないかもしれない。
ビッグベイトは通常のシーバスプラグよりも重量がある。そのため、別でタックルを用意する必要がある。また、ビッグベイトはその名の通り大きいため、値段も高く5000円前後が相場である。このように、お金がかかってしまうのも現実である。
ビッグベイトが有効なパターン
ここからはビッグベイト使用が有効な代表的な2つのパターンを紹介したい。
コノシロパターン
特に冬場に河口部付近で多く群れるコノシロは、シーバスの格好のベイトとなる。コノシロは体高があり、体長も大きい。そのため、普通サイズのプラグよりもビッグベイトがハマりやすい。
コノシロはフラッシングしながら素早く動く魚のため、ビッグベイトもフラッシングの強いものを使用し、連続トゥイッチや連続ジャークでアピールして使うと良いだろう。
落ちアユパターン
河川上流域から河口部まで晩秋にパターン化する落ちアユパターン。その名の通り、落ちアユと呼ばれる死に際のアユをシーバスが捕食するパターンのことだ。
死に際を演出するために、ビッグベイトはキャストしてからあまり動かさずに放置で流して釣ると良い。シーバスがよくルアーを見る釣りであるため、カラーは落ちアユカラーなどリアルカラーの方が良いだろう。
以上、ビッグベイトシーバスについて紹介した。一発ランカーサイズを釣りたい時や大きなベイトをシーバスが捕食している時などは、ぜひ一度挑戦してみてはいかがだろうか。
<古川竜也/TSURINEWS・WEBライター>