落とし込みで本命チヌ46cm&41cm 「イガイ」エサがアタリ【神戸・7防】
2020年06月22日 06:00
抜粋
6月4日は休暇をとって神戸・第7防波堤へ釣行してきた。当日はチヌ(クロダイ)を狙った落とし込み釣りを楽しみ、46cmと41cmの本命を仕留めることができたのでリポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)


釣行は警戒心を持って
緊急事態宣言が解除され、6月1日からは関西圏内の府県またぎの移動も一定の緩和がなされた。阪神間の護岸や波止をフィールドとしていた私にも、ようやく本当の意味での釣りの再開の日が訪れたと、休暇をとって6月4日、神戸・第7防波堤への釣行を決めた。
とはいえ、今までのことが無かったかのような安全で自由な釣行が保証されているわけではない。早くも一部の都市では感染第二波の兆しのような事象も報道されている。釣行には警戒心を持って、いわゆる「3密」を避ける自制的な行動と、感染の可能性に対抗する自己防衛がお互いに求められる。
今回の釣行でも自己防衛対策として、マスク、手指消毒液、薄手のゴム手袋、アルコールティッシュなどを持参した。これから蒸し暑くなる時期でもあり、最初から最後まで1枚のマスクで通すのは衛生面でも好ましくない。マスクは交換用に数枚持参することを是非おすすめしたい。
久々のホームグラウンド(提供:WEBライター・伴野慶幸)回遊魚大フィーバーで深夜の出船
5月下旬から大阪湾の各地では回遊魚の大フィーバー。特に70cmオーバーのサワラが近年にない釣れ具合で、ハマチも狙える活況ぶり。回遊魚は夜明けから朝8時ごろまでの短時間勝負とあって、それまでに釣り座を構えていなければならないと、ルアーマンを中心とした釣り人たちの行動時刻も早朝から深夜未明へと前倒しになっていく。
一方でコロナ対策として3密を避けるべく、渡船の乗船密度を下げる必要性も重なって、出船時刻は特別ダイヤ編成、しかも繰り上げ出船は当たり前。
今回利用した松村渡船は、コロナ対策をいち早くホームページで公開し、釣り客にも協力を促していたが、6月4日の当日も、釣り客が25人ほど集まった時点で松村船長が始発便の繰り上げ出船を決断。25分前倒しの0時35分に出船した。
本来は最沖の波止行き限定の便だったが、船長の判断で7防赤灯台行きの私も同船することができた。釣り客は全員マスクを着用し、座る場所は少しでも人同士が集まらないようにとスタッフが誘導するなど、コロナ対策が実践されていた。
渡船店は松村渡船のほか数軒あるが、出船場所や出船時間が随時変動するので、各店のホームページなどで釣行前に要確認。乗船時には救命胴衣の着用のこと。
落とし込みのエサとタックル
当日は落とし込み釣りでのチヌ狙い。タックルは、落とし込み専用ザオ3.9mとリールに、ストライプカラーの落とし込み・ヘチ専用の2号ライン。ラインの先には市販の目印仕掛けとハリスは1.7号を直結する。ハリスは硬めのものがいい。ハリはチヌバリ3号で、チモトにはガン玉2Bをかませる。
当日のエサとタックル(提供:WEBライター・伴野慶幸)エサはイ貝と岩ガニを用意した。去年と違い今年は、波止の壁面のイ貝の着生はまずまずの状況で、梅雨明け後の7月末までは、イ貝を主力のエサと理解してよさそうだ。
変貌を遂げる7防
人気が集中する最沖の波止をよそに、7防に渡ったのは始発便では私1人。最終的には午前中全体で7人にとどまり、落とし込みのスペースは十分にあると喜びたかったところだが、そこに暗い影を落とすかのように、7防は変貌を遂げていた。
7防は六甲アイランド沖に位置する東西約4.5kmの長大な防波堤だが、中央部を埋め立てて人工島にする阪神港神戸第6区アイランド沖建設工事が進められており、西側赤灯台には工作物が設置され、東方向を臨むと釣り人がカーブと呼ぶ箇所の沖には長大なフロートフェンスが設置されるなど、釣り可能なエリアは、実質的には西側の一部のエリアに狭まっていた。
工事が進められる第7防波堤(提供:WEBライター・伴野慶幸)今後の工事の進捗によっては、潮流への影響も予想され、釣り人にとっては残念な状況にはなりつつあるが、あくまでも管理下にある公共物としての防波堤で釣りをさせてもらっているという自覚を常に持って、マナーを守りながら限られた範囲での釣りを今後も楽しみたい。
落とし込み、ヘチ釣りは沖向き、内向きの両方がフィールドだが、沖向きは海面からの高さが6m近くあり、足場が非常に悪い。武庫川一文字のような沖向きに上がる梯子もないので、安全面には特に注意が必要だ。内向きは幅が広くて足場がよく、根魚狙いやサビキ釣りにも適しているが、満潮時や大型船の航行時には潮が足元までかぶってくる場合もあり、荷物の置き場を含めて、足元と潮位の様子に気を配る必要がある。
早朝に幸先よくチヌ46cm
他の釣り人達は夜中も釣りを続けていたが不発。一通り準備したらすることがない私はしばし仮眠し、夜明けから落とし込み釣りをスタート。まずは岩ガニを横掛けにして赤灯台周り、続いて東向きに進みながら沖向きの壁面ぎりぎりを探り歩く。
時期的に深場は捨てて、海面から6mぐらいの中層までをゆっくりとエサを落としていくが、アタリがない。目先をかえようとエサをイ貝の房掛けにかえて再スタート。このエサ変更が功を奏した。波止の直線部分、歩をしばらく進めた所でサオ先にカツッとした感触が伝わった。
少し様子を見てから仕掛けを上げると、房掛けしたイ貝の端が潰されていた。これでこの日の当たりエサはイ貝と判明。エサを付け直し、アタリのあった箇所付近を丁寧に探ると、サオ先にクッとした感触が伝わった。一呼吸置くと引き込みが始まったので大きくアワせるとヒット!
魚の強い引きがダイレクトに伝わってくるが、イトは出さずにサオのパワーと操作で耐えながら徐々に浮かせにかかる。海面に姿を見せた魚体は大型のチヌ。最後の抵抗も抵抗もかわし、海面で空気を吸わせて魚の動きを止めてから落ち着いてタモ入れ。時刻は6時前、46cmの見事な獲物を早々と手中にできた。近くのルアーマンから驚きの表情で祝福を受けた。
幸先よく46cmがヒット(提供:WEBライター・伴野慶幸)潮が動かず大苦戦
獲物をストリンガーに掛けてから釣りを続行。幸先いいスタートだったが、当日は中潮で4時半ごろの満潮から11時過ぎまでの間は下げ潮一方と、条件は徐々に悪くなっていく。その後一度あった食い上げアタリを空振りした後は、潮が動かず大苦戦。
好ポイントと期待を持って臨んだカーブでも反応はなく、内向きにフィールドを転じても不発で、時間だけが刻々と過ぎて行った。
周りのルアーマンたちも、粘り強くキャスティングを繰り返す人、タコ釣りに転じる人、諦めモードの人と様々だったが、ジグサビキで小サバと遊ぶのが精いっぱいで、誰も釣れていない。
海底で41cmの居付きを追加
迎えの便まで残り1時間となった10時前、干潮間際で落とし込み釣りとしては望み薄の時間帯ではあったが、ようやく潮が動き出し、沖向きの壁面がほどよく波気立ってきた。過去の記憶を呼び起こすと、釣れそうな雰囲気にはなってきた。
狙いを定めた沖向きカーブ(提供:WEBライター・伴野慶幸)諦めきれない。そこでもう一度、波止の形状に変化のある沖向きカーブに的を絞り、タナも海底まで下げてラストチャンスに挑んだ。3.9mのサオで海底10mあまりまで落とし込むのは、完全な形では無理。そこで、7防ならではの海面との高さの差を使って、サオ先でイトふけを調整しながら落とし込んでいく技を試みた。
7防の壁面は所々で段ずれしていて、特にカーブの壁面は変化に富んでおり、そこを中心に攻めていく。するとしばらくして、知らないうちに貝の房の一部がちぎられていたことに気がついた。目印やイトの落ち方からすると、どうやら海底での反応だったと判断し、海底付近に的を絞って続行することにした。
カーブの1/3ぐらいの箇所で、ついに明確なアタリ。海底近くでスッとイトふけが引き込まれ、サオ先にわずかにエサを触った感覚が伝わった。サオ先を操作してわずかにテンションをかけてみると、エサをかじっている感覚をはっきりととらえた。
ここで大きくアワせるとヒット。引きが強い。海底でのヒットだったので、海面まで浮かせるのは一苦労。慎重にやりとりし、ようやく海面に浮かせた魚体は良型。貴重な獲物を逃すまいと、1匹目と同じようなパターンで無事タモ入れに成功。魚体は居付きのチヌなのか黄色っぽくくすんで見えたが、41cmの良型を追加できた喜びのほうが上回った。
2匹目の41cm(提供:WEBライター・伴野慶幸)これを機に納竿。自力で釣った感が得られた2匹の釣果を手に、11時の迎えの便で波止を後にした。
回遊魚は最沖の波止が有利
帰りの船内でも全員がマスクを着用し、船着き場に下船した後は、船長としばし談笑。その中で、ミニ波止では3人に1人が獲物を手にしており、72cmのメジロを釣り上げたルアーマンが大物賞だったという話を聞いた。連日の釣果情報でも、大半はポートアイランド沖波止とミニ波止での釣果で、回遊魚は最沖の波止が有利のようだ。
逆に今回の私のようなチヌ狙いや、タコ釣り、サビキ釣りの場合は、内湾の第6、7、8防波堤のほうが釣りやすい。釣況は潮回りや時期により変化するので、松村渡船ではホームページで釣果情報などを事前に確認し、釣り場の詳細な情報は当日の乗船場で相談してほしいとのことだった。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>















