【中部2020夏】トモ釣り最盛期のアユ攻略 タックル・仕掛け・釣り方
2020年07月24日 11:00
抜粋
一部河川を除き、ほとんどの河川でアユ釣りが解禁。今回は、トモ釣り最盛期となる、7~8月の攻略法と上達するためのコツを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)


最盛期のアユを攻略
今回は7~8月のトモ釣り最盛期のアユ攻略法について解説したい。
今年の長良川は天然ソ上が多く、解禁日から好スタート。放流河川は当初は雨がなく、渇水続きでアユが放流場所から散っておらず、場所ムラが激しかったが、梅雨入りとともに出水が出て適度にアユが散って、岐阜県の馬瀬川や白川は大爆釣し、大勢の人でにぎわった。
出水とともにアユが散り爆釣の期待大(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)梅雨明けすると水温上昇とともに野アユはコケを食(は)み、天然遡上モノは大きく成長し、放流河川のアユは適度に散ってトモ釣りは盛期を迎える。なんといっても盛期のアユはアタリ、引きの強さが魅力だ。今回はそこで瀬釣りをマスターして、アユの引きを存分に楽しんでもらいたい。
タックル選び
盛期の7~8月ともなれば、25cmクラスの良型アユが交じる。オトリ店で釣れているサイズを聞き、タックルや仕掛けを選ぶのが大事だ。盛期のアユはパワーがあり瀬に着きやすいので、早瀬~急瀬クラスの8~9mのサオを選べばいいと思う。
がま鮎競技SP・V7引抜早瀬8.8mとレスポシアH9m(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)私が選ぶとしたら、がま鮎競技SP・V7引抜早瀬8.8m、またはがま鮎レスポシアH9m。小型のアユから23cmクラスまで引き抜けるパワーがあり、泳がせから瀬釣りとオールマイティーに使える。
仕掛け
トモ釣り仕掛けは大きく分けると天上イト、水中イト、ハナカン周り、掛けバリに分かれているので、上から紹介しよう。
参考仕掛け図(作図:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)天上イト
初心者にはフロロカーボンラインの0.8号前後がオススメ。移動式天上イトでサオの長さによるが、3~5mの長さを選べばいい。私はPEラインの0.4~0.6号をメインに使用している。感度は抜群だが、雨の日にトラブルが起きやすいので初心者にはオススメできない。
水中イト
ラインの素材はさまざまあるが、瀬釣りでは根ズレに強くしなやかな複合メタルラインがオススメ。これは比重のあるものとないものがあるが、瀬釣りでは比重のあるものを選ぼう。流れの緩いトロ場やチャラ瀬は比重のない複合メタルラインやナイロンを使う。
私の場合、瀬釣りでは比重があり沈みが良い、がまかつメタルラインメタストリーム、もしくは複合メタルラインメタブリッド高比重を使う。号数は釣れているアユのサイズに合わせ、比重があるためオモリも小さくて済み、根掛かり防止にもつながる。
ハナカン周り
ノーマルの移動ハナカンを使い、釣れるアユのサイズに合わせるのが基本。中ハリスはフロロカーボンライン0.8~1号、ハナカンは6~7.5号、逆バリは2~3号を使う。私はオトリの鼻に通しやすくオトリが安定して泳ぐ楽勝鼻カンを使う。逆バリはハリスが通しやすい大穴で、ナノスムースコートで打ちやすい楽勝サカサを使用。
掛けバリ
掛けバリは、釣具店に行くと迷うほど多い。大きく分けると、ハリ先がシワリタイプとストレートタイプがある。シワリは掛かりが遅いがバレにくい。ストレートは掛かりが早いがバレやすい。3本イカリ、4本イカリがあり、3本イカリはキープ力に優れ、4本イカリは掛かりの早さに優れる。ここは好みで選ぼう。
私は3本イカリを使うことが多い。基本的にその川で釣れているアユに合わせ、流れの緩い場所は細軸のハリ、流れの急な瀬では太軸を使っている。
がまかつのT1要R(左)初心者は完全仕掛けがオススメ(右)(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)私は流れの速い瀬釣りではがまかつT1要シリーズを使う。キープ力があり太軸のため、ハリに重量があり瀬では掛けバリが浮かず、ハリスが適度に垂れてくれ野アユに弾かれず絡みがいいからだ。軽いハリを使うと野アユに弾かれることが多々ある。特に今年発売のがまかつのT1要Rは従来のT1要がナノスムースコートになって刺さりが抜群で、号数も6.5~8.5号と幅広く、どこの河川でも使える。追いが悪いときは、広範囲を探れるがまかつT1貫のチラシ2段を使う。
基本は「泳がせ」と「引き」釣り
トモ釣りにはいろいろな釣り方があるが、大きく分けて泳がせ釣りと引き釣りが基本。泳がせ釣りはオトリ任せで、流れの緩いポイントに適している。引き釣りは流れの速い場所に有効で、オトリの泳ぎを手伝いながら下流から上流にオトリを引き上げる釣り方。
引き釣りはベタ竿で(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)アユ釣りのだいご味はなんといっても引きの強さだ。特に瀬釣りは大の大人が30cmにも満たない魚に引っ張り回される。引き釣りはサオを自分の目線の高さまで寝かせ(ベタザオ)、穂先はやや上流に向ける。イトを張り気味にして、サオの操作で野アユを誘う。
基本の釣り方
目印はサオの下から2節目の所に、一番下の目印を合わせる。水深によって目印を調整する。基本動作は立ち位置より下流に送り、下流から穂先でオトリの泳ぎを手伝う感じで、ゆっくりオトリを真っすぐ引き上げる。目の前まで引き上げたら立ち位置を変え、違うラインを同じように引き上げる。野アユがどこにいるか探すつもりで、何度か繰り返していればアタリがあるはずだ。
暑い夏には香り高いアユがよく似合う(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)イトを緩め過ぎると、流れの速いポイントではオトリが休んで根掛かりしたり、掛けバリが絡んでエビになったりする。引っ張り過ぎるとオトリが浮いてしまい、弱ってしまう。オトリが気持ち良く泳いでいる層をキープする感じで、底流れからオトリが浮かない程度にイトを張る。ノーマルの仕掛けで沈めばいいが、沈まないときは背バリやオモリを使う。
オモリを使いこなそう
オモリのいいところは表層流れが速く押しの強い大河川でも、オモリの重さで底流れまでオトリを沈めることができること。弱ったオトリでもオモリを使えば沈むので、諦めず1匹釣れればそこから巻き返せる。
流れの強い川ではオモリを使いこなすことがキモ(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)オモリはさまざまな号数がある。私の場合は、1号をメインに1~2号を使う。オトリが沈まなければオモリを追加。例えば1号を付けてオトリが流れに負けて沈まないときは1号2個にしたり1号と1.5号を2個付けることが多い。
もしオモリが石に挟まって根掛かったら、イトを緩めないでサオを軽くあおってやれば比較的簡単に取れる。イトを緩めてしまうと石の隙間に入ってしまい、掛けバリが引っ掛かって取れないことが多い。
オモリはオトリを底流れまで沈めて、オモリの重さを感じてオトリの動きだしを待つ。オトリが動きだしたらサオを上流に引き上げる。引き切ったらオトリを下げ、もう一度同じように引き上げる。2~3度引き上げて反応がなければ、1歩か2歩前に出たり下がったりして、野アユがどこにいるか探そう。オトリを引き上げる筋を変えるのが釣果につながる。
背バリ使用のメリット
背バリを付けることでオトリが頭下がりになり、よく潜り底流れから浮き上がりにくいし、泳がせ釣りもできるのでイトを緩めても根掛かりしにくい。私はオトリの安定感がいいので、がまかつV2背バリを使う。
背バリを使うと、オトリの鼻からオデコがルアーのリップ代わりになるので、沈みが良くなる。イトを張るとオトリが潜るので、流れが速くてもオトリが浮き上がりにくい。サオ抜けポイントの木が茂った下にオトリを入れ込むにも背バリは役立つ。背バリを横掛けにするとオトリがスライドして泳ぎ、茂った木の下に潜り込ませることができる。
練習が少し必要な高等テクニックだが、穂先が少し曲がるぐらいのもたれる感じで(オトリを底流れから10cmほど持ち上げる)イトを張ると、オトリがルアーのように泳ぎ、石を1つ1つ乗り越えるので野アユを誘い続ける。でも、このテクニックはオトリが弱りやすいのがデメリットだ。私の場合、オモリと背バリの使い分けは、石が小さく底流れが速いポイントではオモリ、石が大きく浮き石のポイントは背バリを使う。
アユのポイント選び
アユ釣りは川見が大事だ。魚影の濃さでその日の釣果が左右される。橋の上や土手の上など高い所から、魚影の濃さやコケの付き具合をチェックする。
重要な川見は高い所から(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)「コケ」を探す
大雨増水後のコケが洗い流されたときは、コケが付いている場所を探そう。反対に渇水して全体的にアカ腐れしているときは、きれいな石(黒光や石本来の色)を探そう。石の色が全体的に同じ色に見えるエリアはあまり良くない。川によって釣れる石の色は違う。釣りをしながらその川の釣れる石を見つけたら似たような石の色を重点的に攻めると釣果につながる。
アカの付き具合のヒントとして、石の大きい場所はアカ腐れしやすく、反対に石の小さい(小砂利)場所はアカ腐れしにくい。大石の裏や近くは大雨増水後はアカが残りやすいので、アカが飛んだ増水後は大石がゴロゴロしたエリアを探そう。流れのカーブの外側は流れが通るので、アカ腐れしにくい。また水深の深いポイントはアカ腐れしにくく、浅いポイントはアカ腐れしやすい。
「流れの変化」を探す
川見して釣りポイントが決まったら、どこから釣りを始めるか。特に流れの変化は見逃せない。トロ場は野アユの供給源で、トロ場から急に流れが速くなる場所の瀬肩や瀬の開きはアユがどんどん供給されるため、どの河川でも鉄板だ。特に人の少なくなる夕方は夕食(ば)みで狙いめ。釣りの流れとしては瀬肩から瀬に釣り下るのが理想。瀬肩で数匹釣りオトリが確保できたら、徐々に瀬の流れにオトリを入れて釣果を伸ばそう。
上達のヒント
次に上達するためのヒントを解説。
掛けバリをチェック
掛けバリはこまめにチェック。オトリ交換の際や移動のときは必ず指でハリ先チェック。少しでも刺さりが悪ければ必ず新品に替える。面倒くさいは絶対ダメ!
必ず指でハリ先チェック(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)課題を設ける
オトリを触るときは、川の水に手を浸けて冷やしてから触る。毎回課題を1つ設けて釣行すると上達する。例えば「今日は引き抜きの練習」とか、「今日は徹底的に泳がせ釣り」とか、仕掛けも水中イトや掛けバリを課題にして試すとレベルアップのきっかけになる。1回でいくつも課題を設けるとごちゃごちゃになるので、1つ1つクリアしていこう。
場所を毎回変える
場所がマンネリ化しないように毎回場所を変える。場所を変えることでマイポイントが増えたり、攻略のバリエーションが増える。2時間反応なければ、思いきって車移動する。例えば本流がダメでも支流で入れ掛かりってことも。下流域がダメでも上流域が良いときも。
パターンをつかめ
アユ釣りだけではないが、ルアー釣りをやっている人はよくパターンにはめるとか言う。アユ釣りでもパターンを考えながら釣りをすると釣果に直結する。「パターンとはなんぞや!」とよく質問される。私的な考えだが、そのときのアユの状況が手に取るように分かることだ。
パターンをつかめば爆釣(提供:週刊つりニュース中部版 渡邉敦)釣れたアユの色は黄色?白?追って釣れたのか、群れアユなのか。密集した群れか、離れて群れているか。瀬で釣れた場合は瀬の中でも石裏か、石頭か。流れの巻いている所か流れの筋か。浅い所か深い所か。石の色やコケの色は茶?黒?石の大きさや形、岩盤か玉石か。釣れた時間帯は朝か昼か夕方か。
細かいことを言ったらキリがないが、だいたいこんなことを考えながら釣りをする。1匹1匹釣れたアユを見て、「今日はどんな感じかな」と考えながら釣り、徐々にパターンに近づいていく。何年も釣りをしていると、同じような状況があったときにすぐにパターンに気づくことがある。
また川に入る前にパターンが見えるときもある。朝からパターンが見えれば鬼に金棒で爆釣する。今年の盛期のアユはぜひとも引き釣り(瀬釣り)をマスターして、アユの引きの強さ、だいご味を味わってほしい。
<週刊つりニュース中部版 渡邉敦/TSURINEWS編>















