フカセ釣りにおける『サルカン』の選び方 素材ごとに特徴を解説
2020年07月24日 17:00
抜粋
フカセ釣り仕掛けの関節であり、結束部に当たるサルカンを気にしたことはありますか?今回は普段何気なく使っているけれど、実は奥が深いサルカンの世界を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)


「フカセ釣り」、の概要
フカセ釣りとは本来、ハリと糸だけの釣りです。それにウキをつけて投げたり、ウキを目視してアタリを取る…、そういったウキを使うフカセ釣りをウキフカセ釣りといい、現代ではフカセ釣りと言えばウキフカセ釣りをイメージする人も多いハズです。
フカセ釣りの基本タックル
全長5m前後の磯竿に2000~3000番のスピニングリール、ウキ止め、ウキキャップ、0~1号負荷のウキ、ゴム管、サルカン、ハリス、ハリと、使用するアイテムが多いのも特徴です。そのため、細かなアイテム一つで釣果が左右されるなんてことも多々あります。今回は、普段何気なく使っている小道具「サルカン」について考察してみます。
一般的なフカセ仕掛け例(作図:WEBライター・宮崎海人)サルカンとは?
まず、サルカンとは釣りの仕掛けに使われる連結具です。別名「ヨリモドシ」とも言います。道糸とハリス、ハリスとルアーなど様々なものを連結できます。そしてフカセ釣りにおいてもサルカンは、初心者はもちろん上級者までにも使用される万能の小道具です。
サルカン使用のメリット
まずは使用するメリットから紹介していきましょう。
仕掛けの交換が楽
フカセ釣りでサルカンを使用する一番のメリットは、道糸とハリスの連結です。刻々とかわる塩分濃度や水の流れ、様々な天候の中で、特に寒の時期には毎回のように繊細な釣りが求められるフカセ釣りは、ウキの交換やハリスを交換するときに直結とは違い、断然結びが楽になり時間短縮になります。
糸ヨレを防げる
サルカンは種類によって中に回転軸が搭載されており、道糸やハリスまたはルアーなどの糸ヨレを小さくしてくれる性能があり、フカセ釣りにはほぼ必須と言っていいほどの小道具です。糸ヨレは糸クセや絡まり、トラブルの原因になるものです。
オモリの代わりになる
実はサルカンはオモリにもなってしまう優れものなんです。金属サルカンやステンレスサルカンといった、いろいろ種類が発売されていて、サイズも多々あります。ウキのサイズに見合った表示のサルカンを付けることで、そのウキの浮力をナマリやガン玉を打つことなく打ち消してくれるのです。
サルカン使用のデメリット
そんな素晴らしい小道具のサルカンですが、実はメリットばかりではありません。次はそんな万能な小道具であるサルカンのデメリットを紹介します。
仕掛けが重くなる
口太グレやクロダイ釣りで、冬の水温低下時や尾長グレが水面で乱舞する場合のフカセ釣りでは、かなり繊細な仕掛けが求められます。ウキを水面ギリギリの浮力、またはウキごと沈めたり、魚の食いが悪いときはハリを小さく、ハリスを細く、ガン玉すら打てないという状況下でサルカンの重さはかなりネックになります。
もっとも小さいサルカンを使っても、仕掛け投入の際にはサルカンから沈下することが数多く見られ、仕掛け投入時にサルカン先行の形になり食いが悪くなることや、エサが落ちていかないということがあります。
結束部が増える
釣り糸は結束時に摩擦を利用して締めますが、釣り糸は熱に非常に弱く、締める回数が多くなるほど摩擦で熱を生み出すため、結束強度は必然的に落ちると言った矛盾する性質を持っている糸です。
そしてサルカン使用時は結び目を2つ作るため、摩擦を2カ所も作ることになり、釣り糸は表示されている号数より弱くなってしまい強度に不安が出てきてしまいます。
サルカンの素材
フカセ釣りで主に使用される、サルカンの素材について紹介します。
サルカンの素材は何種類かあります。その中でも、フカセ釣りでよく使用されるのがステンレス製と樹脂製の素材です。ステンレス製のサルカンにはタル型サルカンやスイベル型サルカンなどがあり、色も形も様々です。
よく見られるサルカン(提供:WEBライター・宮崎海人)サルカンの使い分け方法
色も形も様々なサルカンですが、魚の食い気やその日の状況に合わせた仕掛けによって使い分けます。
ステンレス・金属サルカン
ステンレスなど、金属製のサルカンを使用するのは、水深が10m以上あり、なおかつ5m以上の深めのタナで釣りをするときです。魚のタナが目視できない場合と、磯際で大型を狙う際、真下に仕掛けを落とすときには、ハリスにガン玉を段打ちして自重があるサルカンを使用します。
タル型のサルカン(提供:WEBライター・宮崎海人)そして激流場でも効果があり、本流を流して釣る際には、サルカンはある程度しっかり下まで落ちていってくれ、本流の中でも魚を食わせやすくしてくれます。ちなみにサルカンを使用するときは、ある程度ウキに浮力がある時、もしくはマイナスウキを使用して、磯際で真下にハリを落としたいときにこそ使いやすいため、主にB負荷以上のウキを使用する際に使用します。
樹脂製サルカン&直結
比重の軽い樹脂製サルカンや直結を使用するのは、魚が浮いている場合や、目視できるタナに魚が居るときに使用します。特に尾長グレを狙っているときには、水面近くに尾長グレが乱舞することがあり、こんなときは非常に食いが渋いことが多いです。
水面下にグレが乱舞(提供:WEBライター・宮崎海人)そのような場合、ガン玉やナマリ、サルカンなどと言った自重のある小道具を全て外し、主にB負荷以下のウキに短いハリスとハリのみと言ったシンプルな仕掛けに変更します。
樹脂製のサルカン(提供:WEBライター・宮崎海人)サルカンが付いていることで、ウキの浮力を左右されたくないのと、魚の食いを少しでも上げたいためです。樹脂製サルカンも比重が軽く違和感を与えにくいですが、さらにシンプルにするには直結をします。
実は奥が深いサルカンの世界
ステンレスサルカンや金属サルカン、樹脂製のサルカンなど、いろいろな素材や形のサルカンがあり、一概にこれが良いと、確実なことは言えません。釣り場や魚、天候などによって使い分けていき、自分の釣りの理想の形を作っていってください。
近くの釣具屋に足を運んで、普段使っているサルカン以外のサルカンもよく見てみてください。サルカンは各メーカー、いろんな個性ある商品が発売されています。ぜひ、いろいろ種類のサルカンを使ってみて、あなたなりの理想の釣りの形を追い求めてみてください。
<宮崎海人/TSURINEWS・WEBライター>















