【大阪湾2020】アーバンフカセ釣りのススメ 数釣りのコツとは?
2020年07月26日 11:30
抜粋
大阪湾といえばチヌのイメージが強いが、近年は温暖化による水温上昇の影響によりグレも釣れるようになってきた。今回は大阪湾のグレのフカセ釣りについて詳しく解説していきたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・谷脇英二郎)


大阪湾波止グレのシーズン
まず大阪湾のグレフカセのシーズンについてだが、水温により多少前後はあるが5月中旬~12月初旬となる。ただしシーズン序盤と終盤はムラもあるため盛期は6月~11月となる。そして私が釣行する兵庫県垂水~大阪府泉佐野エリアの中では若干の誤差があり、神戸方面や泉州方面では釣れ出しが早く、湾奥に当たる北港や南港では半月ほどズレがあることが多い。
波止で釣れるサイズは、磯で釣れる40cmオーバーこそ数年に一度程度だが、稀に35cmを越えるのが釣れるので侮れない。アベレージは時期や釣り場により異なるが、25cm前後。時折30cmオーバーが交じることがある。一般的には25cmを超えてくると良型と呼べるサイズで、私は釣行の際は30cmを超える尺グレを狙って釣行している。とはいえこのサイズは毎度釣れることはなく、チヌに置きかえれば50cmの年無しが交じる確率と同じぐらいである。
一文字で仕留めた真っ青な高活性のグレ(提供:WEBライター・谷脇英二郎)波止グレの魅力
波止グレの魅力といえばグレという魚の習性を生かしたゲーム性と手軽さの2つが最大の魅力である。
まずゲーム性については、フカセ釣りという釣法はまきエサで魚を寄せ、コントロールして食わせたり、さらにグレの習性を利用する試行錯誤があり、良型を手にした時の達成感は最高の喜びを味わえる。
もう一つの魅力である手軽さとしては、わざわざ遠方の磯まで足を運ばなくても都心に近い波止から狙うことができ、半日だけの釣行や時間の融通も効きやすく、釣行費用も抑えられるのでコストパフォーマンスに優れている。
手軽だから初心者入門にも最適(提供:WEBライター・谷脇英二郎)おすすめタックル
波止グレのタックルについては、基本的に普段磯釣りやチヌ釣りで使っているタックルをそのまま応用する事もできる。ただ釣れるサイズが30cmまでがメインであるので、私の場合はワンランク下げたタックルを利用している。
ロッドはチヌザオや磯ザオの1号程度、ラインは1.5号、ハリス1号、グレバリ3号を基準としている。このタックルで30cmのグレが掛かればスリリングなやり取りが楽しめる。
ウキは基本的に0を使用し、大阪湾特有の二枚潮の時には00を使用する場合もある。理想は潮受けがまきエサと同速度で45度に入っていく仕掛けである。オモリは極力打たない方がいいが、状況により仕掛けが入りづらい場合もあるのでその時はジンタンを1~2個打って対応しよう。
私の波止グレタックル(提供:WEBライター・谷脇英二郎)波止でお勧めのエサ
波止グレで使用するエサも磯釣りで使うものと同じで問題はないが、私は波止グレの場合はオキアミの量を減らし(1.5~3kg程度)、集魚材のかわりにパン粉を多めに入れたものを使用している。その理由は比重をできるだけ軽くし、グレを浮かせて釣りたいからだ。
さしエサはハリのサイズが小さいのでオキアミの生やハードタイプのSサイズを使用している。なお、波止グレはイシゴカイでも釣ることができるが、私はあくまで磯釣りの延長と考えているので、オキアミオンリーで狙っている。オキアミの場合、基本的には早アワセなのでオキアミの頭と尻尾を取り、ハリの形に付けるとハリ掛かりしやすくなる。
基本の釣り方
では、基本となる釣り方を紹介しよう。
気持ちいいグレの引きが近場で楽しめる(提供:WEBライター・谷脇英二郎)タナ
私の場合はタナを決めず全遊動仕掛けで狙うことがほとんどなので、エサ取りやエサの取られ方などを見極めてグレのタナを絞り込んでいる。
狙うタナについてだが、シーズン初期や活性の低い時は浮き上がりが悪くタナが深い場合が多いので、海底までを視野に入れて探っていくこともある。釣り場によって一概には言えないが、海面から矢引き~3ヒロまでで釣れることが多い。
具体的な釣りの流れとしては、まず釣り始めはエサの取られる層を見つけエサ取りがグレなのか外道なのかを判断する。グレはまきエサへの反応が早いのでいればすぐに食ってくることが多く、1投目から釣れることもよくある。
しかし、エサが残る場合はまきエサを多めにまきながら広くタナを探ってさしエサの取られるタナを見つけることが重要だ。
まきエサワーク
そして夏場に厄介なのが小サバ、小アジといった足の速いエサ取りである。これらがいる場合は沖にまきエサをまいて、足止めしてる隙に波止際を釣ったり、二ヶ所、三ヶ所とポイントを作り拡散させたりする方法で狙う。
グレの数が多く活性が上がれば浮き上がるタイミングでエサ取りがパッと散るので、エサ取りの動きを観察しておくことも重要だ。また、ボラが多く集まると足の速いエサ取りもまきエサに入ってきにくい場合が多いので、まきエサでボラを足止めしておくなど有効利用したい。
エサ取りもおらず釣りやすい場合のまきエサワークは、磯と同じで遠投し遊泳力のある良型を走らせて狙ったり、まきエサとさしエサの同調のタイミングをズラしたりしながら、良型グレのタイミングを見計らってサイズアップを狙う。
やり取りと取り込み
グレを掛けてからのやり取りだが、グレは海底の根やテトラ、スリットに突っ込むので、障害物付近で掛けた場合は少々強引に浮かせる必要がある。遠投で走らせて掛けた場合はゆっくりと引きを楽しみながらやり取りし、波止際に突っ込まれないようにだけ注意すればいいだろう。30cmクラスとなればその引きは強烈で重量もあるので楽しめる。
そして、磯よりもラインが細いのでタモに入れて取り込むようにしたい。
30cmクラスも有望(提供:WEBライター・谷脇英二郎)波止グレ数釣りのコツ
波止グレを数釣るコツだが、波止グレは磯グレとは違いアタリが小さく潮受けやマーカーがスッと動くだけアタリだけの時も多くあり、いかに小さいアタリを捉え掛けアワせるかが数を伸ばすコツとなる。
活性が高いときはウキも沈みアタリも分かりやすいが、ある程度釣るとさしエサを見切るので、ハリのサイズを落としたりジンタンを外したりとまきエサと同じように似せてアタリを出しやすくする必要がある。私が全遊動仕掛けで狙うのもウキ止めがなく違和感なく食い込ませられるからである。
そして肝心なことは、やはりフカセ釣りの基本となるまきエサとさしエサの同調で、それができていないと波止グレも釣果は難しい。同調をさせるのにはまずキャストコントロールとまきエサコントロールが重要だ。
仕掛けが軽いのでまずまきエサを2~3発先打ちし、そこに仕掛けをきっちりとキャストし、さらに追い打ちのまきエサを1~2発打てば同調する確率が高くなり、グレが釣れる確率も上がるだろう。釣りの一連の動作さえ慣れれば初心者でもすぐに釣る事ができ、時期的にもアタリが多いので退屈せず楽しめる事ができるだろう。
最後に大阪湾は河川の流れ込み等で栄養素が豊富でグレもよく肥えて脂も乗っているので食べても臭みがなくおいしい。釣っても楽しく食べてもおいしいグレをフカセ釣りで狙いにいってみてはいかがだろう。
<谷脇英二郎/TSURINEWS・WEBライター>















