釣りにおけるサカナの『取り込み』方法4選 バラシ防止の最重要項目?
2020年08月29日 11:30
抜粋
魚釣りのフィニッシュといえば「取り込み」。やり方を間違うとキャッチ寸前で逃げられてしまう。今回は、そんな取り込み方4選を紹介。釣りや魚に合った取り込み法で、魚を確実に取りこもう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)


代表的な取り込み方法
魚を取り込む動作として、代表的なものが
・タモですくう
・竿で引き抜く
・糸を持って引き抜く
・フィッシュグリップでつかむ
といった取り込み方法だろう。
この取り込み方法を決めるのは、古くからの釣りの習わしであったり、釣りスタイルなど様々な要因が絡む。それぞれの取り込み方法について紹介しよう。
1.タモですくう
魚釣りでアイテムを使って魚をすくい取る定番は「タモ」を利用する方法だろう。これは波止や磯のフカセ釣りはもちろん、船からの釣りでも多用される。タモ入れをする魚の特徴としては、水面まで浮かせても水面より上には魚を上げないという点だ。
フカセ釣りでのタモ入れ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)具体的には、ハリスや竿など水中にいる魚とのやり取りはできても、水面より上に持ち上げるパワーを持っていない釣り具を使った釣りである。また、タモですくった後に、タモに入れた魚を持ち上げることができる程度の魚がメインとなる。
柄の長さの決め方
そして、タモに付いている柄の長さの範囲内ですくえることが前提だ。たとえば、フカセ釣りで使用するタモの柄は2mクラスの短いものから、6~7mと非常に長いものまである。そんな柄の長さを決定するのは足場の高さだ。
足場は非常に高い防波堤などで釣ることを前提し、「この釣り場では○mクラスの柄が必要だ」と言った感じで釣り場に合わせて持参する柄をかえる必要がある。船や筏釣りなどでやや水面から釣り座までが低い釣りではあまり長い柄はかえって取り込みの邪魔になる。
取り込みの基本
タモですくう際のキホンは「魚をタモで追いかけないこと」である。タモは水面で枠を少し水に浸けた状態で手で持って固定して、そこに竿で魚を誘導する。常に魚を誘導するように操作する心構えが必要だ。
タモで魚をすくった後、柄を持って応援団の旗のように上げるのはタブー。魚の重みで柄が折れてしまうからだ。柄は垂直の状態で真っ直ぐ引き上げよう。
2.竿を使って引き抜く
波止などの釣りで竿で魚を引き抜くのは基本的に小型の魚である。竿が魚の重さを受け止めることができる釣りが前提で、波止などでは豆アジや小アジ、メバル、カサゴなどかなり多用される取り込み方である。ただし、同じ魚種であっても大物がヒットした際にはタモなどですくい取るのが無難。
小物は竿で抜き上げOK(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)小物を狙っていても突然の大型ゲストがヒットしてしまい、どうすることもできない…なんてこともあるので、使用するかどうかは別にして、タモは用意しておきたいアイテムだ。
引き抜きのキホン
魚を竿で引き抜く際のコツとしては、竿の弾力を最大限に生かすことだ。小魚ならば心配はないだろうが、「抜けるかどうか…」という取り込みに迷うくらいの魚も多い。
そんな時は水面へ魚を浮かせて、魚が暴れなくなったら竿を45度くらいの角度でしっかりと曲げ込んでみる。そして、持ち上げる時に角度を維持しながら魚の重量を竿に乗せる。すると竿はさらに曲がり込んだ後、反動で魚を勝手に持ち上げてくれるため、その勢いを利用して陸上へ上げてしまう。
慣れてくると、かなり大きな魚でも抜き上げられるのだが、失敗して竿を立てた時に魚の重量が竿に掛かったりすると糸も簡単に折れてしまう。慣れない内は、大物が掛かればタモで取り込むのが無難だろう。
3.糸を持って引き抜く
竿で引く抜くかわりに手で糸を持ってそっと引き抜く方法は、船釣りなどでよく使われる。糸には十分な強度はあるが、魚の口が柔らかくて口切れで落ちそうな時(もちろん、タモ入れがベストだが…)などに利用する。
船などに多い手での抜き上げ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)また、ライン、ハリには十分な強度を持たせているが、竿の強度は心配…といった状況下でも多用される。
抜き上げのコツ
竿で魚を浮かせたら、できるだけ手を伸ばして魚の近くの糸をつかんで抜き上げる、あまり、上の方を持つと、腕を大きく上げても魚が船上や波止に上がりきらない…ということもあり得るからだ。
また、直接糸を手でつかむのでできればグローブをしておきたい。特に重量のある魚を抜き上げる際は、糸が指や手の間で滑るのは避けたい。
4.フィッシュグリップでつかむ
フィッシュグリップを利用する取り込みは、グリップ自体が短いため、本来なら手でつかんでもよいような場面だ。そんな中で、歯が鋭い魚であったり、ヒレやエラブタが危険な魚の場合に多用する。
フィッシュグリップ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)使用のキホン
基本的には魚が暴れるのをやめて水面に横たわったり、砂浜に引きずり上げたりしてから近寄ってグリップで口を挟む。魚が暴れていたりして、良く動くような場面ではなかなかうまくつかめないので注意。確実に魚が動かない状況下で取り込もう。
また、前述のような取り込み方ですでに手中にしてしまった後でも、魚を運んだり、写真を撮影するのにフィッシュグリップは便利。サイズや形状がいろいろとあり、小さなグリップで大きな(重量のある)魚を持ち上げようとすると、重量に耐えきれず落ちてしまったり、グリップが破損するので注意したい。
その他の取り込み法も
以上、4タイプの魚取り込み法を紹介したが、釣りのジャンルは多彩でほかにもいろいろと取り込み方はある。アユの友釣りのように竿で抜き上げてそのままタモで受けるような方法や、マグロなどを船上に引き上げるギャフや、アオリイカを取り込む際のギャフなどもある。今回はあくまでも一般的によく見られる4つの取り込み方法を紹介した。
ギャフを使ったアオリイカの取り込み(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)筆者はつねにフィッシュグリップ、タモは持参していて、その時々でもっともリスクの低い取り込み方法を選択するようにしている。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>















