【中部2020】秋の『大アユ』攻略法 オモリ使ったマル秘テクニックとは?
2020年09月10日 16:30
抜粋
いよいよ季節は秋となり、アユ釣りもシーズン終盤。今回は、そんなシーズンの締めくくりにふさわしい「大アユ」狙いのポイント選び、タックル、攻略法を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)


大アユが狙える河川
今年は長梅雨の影響で、どこの河川も増水によりダメージを受けた。そのためアユの成長に遅れが見られる。ホームの長良川郡上も、例年になく型が小さい。中部で「大アユ」が出そうな河川は、白川辺りになるだろうか。北陸なら九頭竜川になると思う。
大河川の立ち込みには十分な注意が必要(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)大アユのポイント
次に、大アユのポイント選びについて。終盤になれば気温も最盛期ほどではなく、水温も徐々に下がってくる。
水温で着き場が変わる
天気が良く水温が上がる日なら、最盛期と同じようなポイントで釣れる。しかし水温が下がれば瀬の芯で掛かるアユは減り、瀬の脇など流れの緩い所に着き場が変わる。
大アユ狙いだと淵やトロ瀬などが良くなり、また夕方の時合いでその淵やトロに連結する上流の瀬にアユが差してくる。瀬にオトリを入れて反応が薄ければ、迷わずトロや瀬の脇などに狙いを変えた方が良い。
障害物周りを探ってみよう
また長良川におけるポイント選択の目安として、「大石周り」がある。昔から長良のアユは大きい石や岩盤に着く習性がある。北陸でいえば「テトラ周り」になる。大きい障害物周りは流れが複雑になり、掘れ込みなどの深みもできやすい。
終盤のオトリ事情
終盤になるとオトリでその日の釣果が変わる。特に9月中旬を過ぎるとオスにサビが出始める河川が出てくる。湖産系のアユを放流している河川は特にその傾向が強く、この時期に出水があれば状況は一気に厳しくなることも珍しくない。
大アユは引き抜かず丁寧に取り込もう(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)オトリアユはメスが有利になるのはすでに常識だと思う。また大アユ釣りでは、オトリアユは多めに用意した方がいい。大アユ釣りは何かとリスクが多い。
大アユ狙いのタックル
次に大アユを狙うためのタックルを紹介しよう。
竿の長さ
竿は基本的に急瀬抜タイプがメインになる。九頭竜川など特別な大河川でない限り、9mの急瀬抜で大体の河川はカバーできる。
急瀬抜タイプがメイン(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)水中イト
水中イトは、水量が多い河川やポイントでは比重の重いタングステン素材のメタルラインがお勧め。イト自体が沈むので、水量に負けない。長良川上流の郡上地区では、比重が重すぎず軽すぎないイトが良い。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)近年は各メーカーがイトに比重を表示するようになった。表示されている数字が大きいほど重いことを示している。私が使用しているタングステンメタルは、オーナーのザイトメルファブレイドTGⅡ(比重19)で、郡上地区で愛用しているのがダイワのメタコンポヘビー(比重5.0)。泳がせ用は北越の第4のライン0.07号(比重3.0だ)。
ハナカン周り
大アユ狙いで最もトラブルが多い個所だ。大河川ではフロロカーボンライン1.5~3号。中小河川ではフロロカーボンライン1~1.5号。
ハナカン周りは最もトラブルが多い(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)ハナカンはフック式が好ましい。ワンタッチだと、大アユの衝撃でオトリが外れてしまうことがあるからだ。サカサは大河川ならがまかつの大鮎サカサ、中小河川はオーナーの白一体サカサ2~3号を使用している。
大アユ狙いのハリ
ハリは3本イカリ、2本チラシ、3本チラシを使い分けている。大河川では基本的にチラシがメインとなる。朝一に人が釣った後など、掛かりが悪いときは3本チラシ。バンバン追って掛かるときは2本チラシが良い。また根掛かりしそうな流れでも2本チラシを使う。3本に比べ根掛かりのリスクは少ない。
ハリを使い分ける(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)中小河川では3本イカリがメインとなる。長良川水系なら7.5~8号の3本イカリが主体。それと3本イカリは、基本的に太軸のものを選ぶが、追いが弱いと思ったらハリの線径が細いハリを選択する。各メーカーハリのパッケージにハリの線径が表示されている。追いが良い場合は線径の太いハリを選択し、追いが悪いときは同じ号数でも線径が細いハリを選ぶ。
大アユの攻略法
大河川では基本的に瀬を攻める。瀬でも釣りやすい流れのアユはすぐに釣られてしまい、大アユにはなかなか出会えない。大アユはオモリを使わないとオトリが落ち着かない流れなどにいるので、大河川ではオモリを使った釣りが有効だ。
オモリで大石の裏を攻略(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)中小河川の高水時はオモリを使った引き釣りで釣れるが、大抵は泳がせ釣りがメインになる。ノーマルまたは背バリを使い、淵では脇やヒラキをじっくり攻める。そして例えば午前中に背バリで攻めた流れを、午後からオモリを付けて攻めるとまた釣れることもある。
特に長良川のような変化がある河川では、背バリで攻め切ったようで攻め切れていない流れがあり、オモリだとその流れにオトリが入って掛かる。また時合いも釣果を大きく左右するので、オトリ店などで何時ごろに掛かりだすか聞いておくと良い。
反応があるのに掛からない場合
アユ釣りをやっていて反応があるのに掛からないことが結構ある。そんなアユを掛けるパターンをいくつか紹介したい。
1.よく試されているのが待つこと。反応があった場所で待つ。時間で3~5分。大抵の場合はこれで掛かることが多い。
2.オトリを変えてみる。オトリの大きさをワンサイズ変えたり、体色が変わっていない元気なアユに変えたりする。
3.時間をおいてまた攻め直す。普段の釣りでもこの手はよく使う。午前中に反応があり掛からなかった流れを、午後からやり直すと掛かるケースは結構ある。
4.ハリを変える。3本、または4本イカリを使っていた場合、号数を大きくしたり小さくしたりする。またはイカリからチラシに変えると口掛かりで掛かることが結構ある。特に北陸の河川では効果的だ。
5.ノーマル仕掛けで泳がせる。特に渇水時はアユの警戒心が強いため、オモリや背バリを使った釣りでは見切られることがある。そんなときは、ノーマル仕掛けできれいに泳がせ直すと掛かる場合がある。
6.立ち位置を変える。追われているのに掛かり切らないときは、オトリアユが野アユのナワバリから若干離れているケースもある。そんなときは立ち位置を前や後ろ、上流や下流へとズラしただけで掛かることも。
7.オモリや背バリでしっかり止める。追いが強すぎて掛からないケースもある。そんなときはオモリや背バリを使い、オトリアユがナワバリから逃げないようにしっかり止める。アユ釣りは小技の積み重ねで釣果が伸びる釣りなのでいろいろやってみよう。
オモリを使ったマル秘テクニック
石裏を狙う際に使う誘いテクニックを紹介したい。
オモリを使った誘いのテクニック(作図:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)1.流れにもよるが、オモリは0.5~1号。オトリアユの20~30cm上にオモリを付ける。
2.石裏の白泡が切れる辺りにオトリを入れる。
3.石裏直下まで引き上げる。
4.石の上辺りにオモリがくる位置まで引き上げる。アユが石を食(は)んでいるように見せる。
5.そのまま引いているとオトリが弱るので、2~3回引き上げたら(2)の位置に戻して同じことを繰り返す。
アユの氷絞め
釣ったアユをおいしく食べるためにする氷絞め。私なりの氷絞め法を紹介したい。
1.釣り上げたアユがたくさんの場合はオトリ缶へ。20匹前後なら引き舟に水が入った状態で入れる。
20匹程度なら引き舟に直接氷を(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)2.オトリ缶または引き舟に氷を入れて、水を半分抜く(氷の量が多い方が良い)。
3.アユが冷たい氷水を吸う。この間に着替えを済ませる(氷水を飲ませることにより内臓から冷やす)。
4.アユが暴れなくなったら水を全部抜く。
5.クーラーボックスの下にはすのこを置き、溶けた氷に浸からないようにする。すのこは100円ショップなどで売っているプラスチック製のすのこをクーラーの大きさに合わせてカットする。
6.すのこの上に氷を敷きアユを入れる。その上にまた氷をかぶせるように入れる。
アユの上にビニールなどをかぶせる(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)7.最後に氷の上に、いらなくなったビニール袋や新聞紙をかぶせる。これだけでも保冷効果は高まる。
万全な準備をして大アユを狙おう
今年ほどタフなシーズンはなかった。長梅雨、増水、コロナ。しかしそんなシーズンだからこそ終盤の釣りは後悔がないようにしたい。
シーズン終盤を楽しもう(提供:週刊つりニュース中部版 APC・松森渉)万全のタックル、仕掛け、気持ちで残り少ないシーズンを楽しもう。
<週刊つりニュース中部版 APC・松森渉/TSURINEWS編>
The post 【中部2020】秋の『大アユ』攻略法 オモリ使ったマル秘テクニックとは? first appeared on TSURINEWS.















