沖堤防での投げ釣りで五目釣果 海水浴場閉鎖で穴場に?【須磨浦一文字】
2020年09月14日 11:30
抜粋
コロナウイルスの開設しなかった神戸・須磨海水浴場。その沖に浮かぶ須磨浦一文字は釣りの穴場だ。今回は投げ釣りで、キス、ガッチョにカワハギと多彩な魚種を楽しんだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)


須磨浦一文字の特徴
須磨浦一文字は、須磨海岸からすぐ沖に見える短い8本の沖防波堤の総称で、東側から順に1番、2番…と番号を付けて呼ばれている。いずれの防波堤も沖向きは内向きより1.4mほど高くなっており、テトラが積まれている。
海面との高低差は、テトラのない両端で3m程度なので、タモの柄は5mあれば、テトラ上での魚の取り込みでも対応できる。
注意点
要注意なのは内向きで、広くて足場も良いが、決してファミリーや初心者向きではない。なぜなら、内向きは海面との高低差が30cmほどしかなく、満潮時はほぼ全域で水に浸かるからだ。従って、波止に渡ったら真っ先に、全ての手荷物を沖向きの高い所に上げておくようにしてほしい。
荷物は高い場所へ置く(提供:WEBライター・伴野慶幸)福田渡船を利用
須磨浦一文字に渡しているのは福田渡船。しかし、公式ホームページやSNSがなく、情報も少ないので、福田渡船と協力関係にある途中のエサ店のエサ光に立ち寄り情報を収集することにした。
店員に話を聞くと、福田渡船は土日祝日のみの営業で、通常渡しているのは1番から5番までの波止。フカセ釣りの人は通い詰めて自分だけのポイントを持っているが、投げ釣りは場所に神経質にならなくても釣れるとのこと。
カウンターに掲げられている須磨浦一文字の案内にも目を通し、備え置きの福田渡船の名刺を貰って情報収集は終了。
エサのイシゴカイを買って店を出た後は、市営第二駐車場に駐車して、大きな赤灯台(旧和田岬灯台)を目印に西に向かって歩き、乗船場となる小さな波止には朝4時過ぎに到着した。
ルアーマンの姿も
決してメジャーな釣り場ではなかったはずなのに、意外にも10人余りの先客が早々と集まって始発便を待っていた。ベテラン師に交じって若いルアーマンの姿も見える。
福田渡船の乗船場(提供:WEBライター・伴野慶幸)実は私がここを訪れたのは実に10年ぶり。場違いな釣り場に来てしまったのかな?と少し不安になった。4時半に船長が来て受け付けを始め、釣り客に希望の波止と帰り時間を順に聞いていく。多くの人が1番から3番の波止を希望したようなので、投げ釣りの私はあえて人の少ない5番波止の西側に渡ることにした。
5番波止の西側へ
渡船というよりはエンジン付きボートといった風情の小さな船で、まずは4番以西に渡る釣り人を先に乗せて波止を出発。ほどなくして5番波止の西側に到着し、私を含めて3人が波止に下りた。
当日上がった5番波止(提供:WEBライター・伴野慶幸)当日の投げ釣りタックル
投げ釣りのタックルは、投げ竿4.2m、スピニングリールにミチイト5号、力糸5~12号、スパイクテンビン30号、市販のキス仕掛け(8号バリ、ハリス1.5号の3本バリ)を用意した。須磨浦一文字の投げ釣りは近投でも釣れるので、大仕掛けは必要ないが、潮流が速いのでオモリは流されにくいスパイクテンビンをオススメしたい。
当日のタックル(提供:WEBライター・伴野慶幸)仕掛けは市販品がオススメ
キス釣り仕掛けは自作してもよいが、ハリがキス専用の7号や8号と小さく細いので、少々値は高くても品質の良い市販品を利用した方が、効率が良いように思う。エサのイシゴカイは、カレイ釣りと違って、キス釣りでは長く垂らしてもあまり効果はない。垂らしは1cmほどで十分だ。
序盤に根掛かり多発
5番波止の西端はルアーマン2人組が先にキャスティングを始めたので、少し東側に距離をとって沖向きに投げ釣りを始めた。投げ竿は2本用意し、最初はフルキャストして60mぐらい投げ、少しずつ手前に引いて魚影の濃い場所を探る作戦を試みた。
しかし、50mほど手前に引いた所で根掛かり。2投目もまた根掛かり。なぜ?と不思議に思ったところで、近くに小型漁船が現れて海底に仕掛けた漁のカゴを引き上げ始めた様子を見て、原因が判明。
フロートフェンスの切れ目となっている50mぐらい沖を境に、いくつかのブイが点在している。どうやらその付近の海底にロープや漁具が沈められていて、そこで根掛かりしたようだ。そこで、40mまでの近投に切りかえて、その分、広角に投げ分けることにした。
1尾目はピンギス
近投に切りかえてから、朝7時前ぐらいに巻き上げた竿が少し重く感じた。おっ…と期待感を込めて慎重に巻き上げると、待望のキスが付いていた。きれいな魚体ながらサイズは小さく、いわゆるピンギス。待望の1尾目ということでスカリにキープした。
ピンギスだが嬉しい当日1尾目(提供:WEBライター・伴野慶幸)この後、キャスティングを続けるも不発だったルアーマンたちが東側に移動したので、波止の西端は私一人の貸し切り状態。西向きにも広く投げ分けられるようになった。これが幸いしたのか、その後、ガッチョがダブルで掛かり、サイズの良い方をスカリにキープした。
小型キスが主体
当日は中潮で9時20分頃の満潮と、上げ潮で良いコンディション。釣り方も軌道に乗ってきて、2本の竿を出すと、少なくとも1本には何かの魚が掛かって来る状態になった。キス、ガッチョ、青ベラ(キュウセンの雄)、ハゼ、チャリコと魚の活性は高いが、10cm余りの小型も多く、半分以上は泣く泣くリリース。
良型のキスを抜き上げの直前でバラしてしまう失敗や、体表のトゲには要注意のウミケムシも多発し、魚の掛かりの割にはスカリの中の増え方はポツリ、ポツリといった状態だった。
チヌやグレの姿も
投げ釣りの打ち返しの合間に、周りの様子を見て回った。5番波止のルアーマンたちは苦戦していたが、西向かいに見える6番波止で、ルアーマンがハマチをヒットさせた瞬間を目撃した。
沖向きのテトラでは、穴釣りで良型のガシラやイソベラなどの根魚を足で稼いでいく釣り人の姿があった。極め付けは内向きの波止際。海面に目をやると、透明度の高い須磨の海の波止際を悠然と泳ぐ良型のチヌにグレの姿が多数。予想外の見えチヌ、見えグレの姿に驚くと同時に、須磨一文字がフカセ釣りの好釣り場というのが納得できた。
キープサイズのチャリコ
満潮の時間帯となった9時過ぎ、波止の内側は水に浸かった。迎えの便は10時なので乗り込み時はやっかいなことになるな…と思いつつも、納竿までのラストスパートに挑む。
生きの良いイシゴカイを選んでていねいにハリに刺し、仕掛けを投げた後もていねいに底取りをしながら、徐々に手前に引いてくる。するとブルッという感触が伝わってきた。期待できるサイズが掛かったと慎重に巻き上げると、キープサイズのチャリコが姿を見せた。
激しく抵抗したカワハギ
スカリの中に彩が加わったが、もう一花咲かせたい。その願いが天に通じたのか、納竿間際に巻き上げた竿から当日一番の重量感が伝わってきた。最初こそ難なく手前に寄せてきたが、波止際近くで魚が抵抗を見せた。
気を引き締めて一段と慎重に巻き上げていくと、海面に姿を見せたのは、盛夏では考えられない肉厚のカワハギ。無理して抜き上げるとバレてしまうと考え、タモを手にして無事捕獲。20cmを超えるサイズのカワハギが映える賑やかな釣果を手にして納竿し、10時の迎えの船で波止を後にした。
20cm超のカワハギが登場(提供:WEBライター・伴野慶幸)今後の展望
須磨一文字は秋の釣り物も夏場の延長と考えて良いだろう。フカセ釣りのチヌ、グレにマダイも狙える。投げ釣りではキス、ベラ、ガッチョのサイズアップを期待したい。また、速い潮流を攻略できれば、青物狙いのルアーフィッシングや、小アジをエサにしたノマセ釣りも楽しめそうだ。
今後の釣行での注意点
秋の釣りの注意点としては、日が短くなるので早朝の釣り時間帯は、ヘッドランプなどの照明の用意が乗船時と波止の渡りの時から欠かせない。また、日中との寒暖の差も開きが出てくるので、服装にも気を配りたい。
一方で、9月までは日中の残暑が厳しそうなので、熱中症や脱水症の対策として、ゴミ袋の用意と合わせてお茶や薄めのスポーツドリンクなどを十分に持参し、水分補給を忘れずに。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>
福田渡船
出船場所:兵庫県神戸市須磨区
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