タチウオゲームにおける『ルアーカラー』考察 銀色が紫色に見える?
2020年10月03日 11:30
抜粋
タチウオのルアー釣りで使用されるメタルジグなどには、紫が絡むものが多い。その理由は何なのか。今回はタチウオの目にジグが「何色」に見えているのか考察してみよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)


共食いするタチウオ
タチウオのベイトは、タチウオでもある。というのも、タチウオはどん欲な魚で、共食いする習性があるからだ。そして、タチウオの体色といえば、輝くばかりのシルバーだ。しかし、それは人間の目には銀色ということで、タチウオ目線ではまた違うらしい。
タチウオには、水中で、仲間の体色が紫色に色に見えているという説がある。だからタチウオに効くタイプとして販売されているメタルジグには、紫色が絡む、紫縞(いわゆるゼブラカラー)や紫単色が多いのだ。
タチウオと言えば紫が定番(提供:WEBライター・井上海生)人と魚は視覚が違う?
なぜ銀色が紫に見えるのか?あるいは、視覚そのものが人間の感覚とは違うのかもしれないし、水中に入ってくる光の屈折の具合などが関係するのかもしれない。
実際、タチウオカラーといわれている紫でも、筆者の経験上、曇天時にはそこまで別のカラーと効果の差が感じられないような気がする。少なくとも波止からのタチウオのライトショアジギングでは、曇天時は圧倒的にグロー(夜光)が最初から最後まで効く。
いずれにせよ、この共食いする習性、仲間の体色が紫に見えるという説から、タチウオカラーには紫が多いのだ。
基本は紫がオススメ
タチウオ用の特色として、ルアーマンは、メタルジグは紫が絡む色をオススメする。特に晴天時に探りを入れるカラーとして、一つは持っておきたい。
メタルジグだけではない。タチウオワインド用のジグヘッドにも、ヘッドの部分が紫に塗られたものがある。ワームを使ったワインドやリトリーブの釣りは日が沈んで夜になってからなので、どちらかといえば、ヘッドもグローがメインだ。しかし、まだ夕方の早い時間帯からワームが効く状況では、紫色のヘッドを持っておくと、食いが違ってくるかもしれない。
タチウオの体色は銀。それならば、銀色が紫に見える道理にもなりそうだ。私自身、そう思い、あえて銀色のメタルジグを多投してみた日もある。しかし、これはさっぱり反応しなかった。
沖の朝マヅメのタチウオジギングでは銀色に好反応した日もあるが、そもそもカラーの選択によって、釣りに再現性が生まれるかはわ分からない部分がある。
カラーの考察
しかし、このような仮説を立てることもできる。おそらく、メタルを塗るのに使用する塗料の銀と、タチウオの体色の銀は、まったく違うのだろう。材質から見ても、メタルジグは鉄で、タチウオは肉である。
あるいは、紫のカラーに反応する理由が、仲間の体色と同じに見えるという従来の理論と実は違って、単に「シルエットの出方」ということもありえるだろう。紫ならではの濃いシルエットが、キビナゴなどのベイトや、それこそタチウオの体色と、タチウオにとっては「同系色」なのかもしれない。
タチウオの目にはどんな色が映る?(提供:WEBライター・井上海生)夜になってからのワームを使ったワインド、リトリーブでは、水中で発光するグローがド定番。しかし、この「ド定番」にはスキがある。釣り人がそのカラーしか投げないので、タチウオはグローにスレている。このような状況では、あえてクリア系、控えめラメ系のカラーでサイレントな釣りをしてみたりすると、スレたタチウオが食いついてくることがある。
カラー以外の工夫
カラー以外にも工夫はできる。プラグを試してみるのも一興だ。特に、活性が高い時は、波動が大きいものには頻繁にバイトしてくる。クランクベイトやスピナーベイトなど、バス用のものを流用するのも面白いかもしれない。
一風かわったリトリーブ用ルアーも(提供:WEBライター・井上海生)タチウオが釣れたら、尻尾を切ってエサにするのも一つの手だろう。何せ、これが共食いするタチウオの習性をもっとも生かせる方法だ。この尻尾の色が、他でもないタチウオ好みのカラー、「紫」に見えているはずなのだから。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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