神戸沖「ミニ波止」で中アジ&タチウオ 青物はルアーマンの独断場?
2020年10月14日 06:00
抜粋
秋を迎えてヒートアップする神戸港東エリアの沖波止、通称「ミニ波止」でデカアジ&タチウオをゲット!青物は完全に出遅れたがルアーでは絶好調のようだ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)


神戸港沖のミニ波止
大阪湾を代表する好ポイントの神戸港東エリアは、通称「沖の波止」と「内湾の波止」に分けられ、釣り物や時期により、それぞれの強みが発揮される。9月は沖の波止で回遊魚の釣果が好調とあって、私もその波に乗ろうと、9月26日に「沖の波止」の中でも沖合に位置する「ミニ波止」に釣行した。
神戸港東エリアの沖波止図(作図:WEBライター・伴野慶幸)残念ながら本命の青物の釣果は得られなかったが、夜明けまでの電気ウキ釣りではタチウオのはしりとデカアジが釣れるなど、収穫もあったので、今回はその時の実釣レポートをお届けしたい。
なお、神戸港東エリア全体の基本情報などは、以前の投稿「大阪湾の沖堤防を徹底解剖:神戸第8防波堤 サビキ釣りで中アジ好釣」をご覧いただきたい。
神戸港東エリアの概況
神戸港東エリアの沖堤防のうち、沖の波止は略図のとおり、今回釣行したミニ波止とポートアイランド沖一文字の2つがある。最近の回遊魚の釣果は目覚ましく、9月に入るとタチアオの回遊も始まり秋の最盛期を迎えている。ルアーマンを中心に大勢の釣り人が沖の波止に集中して、連日訪れている。
ミニ波止からポーアイ波止を臨む(提供:WEBライター・伴野慶幸)沖の波止は過熱気味
土日祝日ともなれば、渡船店の側でも嬉しい悲鳴を通り越して、過熱気味になるほどだ。今回利用した松村渡船でも、Twitterで渡船運営の見直しを告知するなど、対応に追われていた。当日も前日の22時過ぎに指定の駐車場に到着すると、船長があわただしく対応しており、乗船場に移動すると、すでに30人近くの乗船手続き待ちの釣り人の列ができている。
釣り始める前から早くもヒートアップ状態。3人の船長がフル稼働で現場対応に奮闘している中、松村船長からは「ミニ波止なら沖向き、内向きのどちらでも釣れますよ」と近況の情報を得て、沖の波止限定の始発便である22時30分過ぎに出船した。
マナーを守る
秋の最盛期、各地の釣り場は最も多くの釣り人で混雑する。沖堤防の釣行では、防波堤の上で釣り人同士が一定の距離を開けて、トラブル防止をはかるとともに、釣り人が集中する渡船手続きの際や船内でも周りへの気配りが必要だ。多客時には船長やスタッフの対応にも限界があるので、釣り人の自己責任による部分が重要性を増してくる。
今回の釣行でも、「現地に行けば何とかなるだろう」という安易な気持ちで来て、自分の素のままの振舞いで結果的に周りの釣り人が眉をしかめることになっている一部の釣り人の姿を見かけた。
慣れない釣り場への釣行時こそ、ネットやSNSなどで下調べをして得られる情報を元に、スムーズな乗船に協力してほしい。
当日乗船した松村渡船(提供:WEBライター・伴野慶幸)また、今やどの渡船店でも、船長もスタッフもマスクを着用し、釣り客にもマスク着用を呼び掛けている。屋外だからマスクは不要というのは、周りに人がいない場面での話。今一度、釣り人自身もコロナ対策を心掛けてほしい。
第8南防波堤:通称『ミニ波止』とは
ミニ波止は正式名称を第8南防波堤といい、現在は100mほどの文字通りミニサイズの波止だが、全長1.1kmに延伸される将来計画がある。
ミニ波止は渡れる人数が少なく、一番人気のポートアイランド沖一文字に比べると、目立たない存在だが、渡船で渡れる神戸港の波止の中で最も沖に位置しており、潮通しは抜群。
水深も10m以上あり、釣りやすさの点からも足場が良く、海面との高低差もさほどないことから、回遊魚ファンの穴場となっている。
ミニ波止東方向を臨む(提供:WEBライター・伴野慶幸)タチウオ狙いの電気ウキ釣り
始発便の釣り人の多くはポーアイ沖に渡ったため、ミニ波止に渡ったのはわずか3人。他の渡船店を含めた後続便でも釣り人が渡ってきたが、最終的には釣り人同士の間隔が十分取れる人数の範囲に収まった。西寄りに釣り座を構えた私は、夜明けまでは電気ウキ釣りでタチウオを狙う。
タックルは遠投仕様の磯竿5号5.4m、道糸4号を巻いたスピニングリール、電気ウキ3号、市販のタチウオワイヤ1本バリ仕掛けにケミホタル75、割ビシオモリ2号という組み合わせだ。エサは定番のキビナゴではなく、小さなサイズの冷凍イワシを選択した。
当日は長潮で6時前の干潮。早朝まで下げ潮という条件を踏まえ、タナはウキ下3ヒロ弱に設定した。沖向きに仕掛けを投げ入れると、早々にアタリ。しかし、アタックしてくるのは20cmそこそこのサバばかり。周りの釣り人も電気ウキ釣りのほか、ワインドやジギングなどで挑むが、やはりサバに遊ばれていた。
望外のデカアジ
状況の好転が見られない中、3時半頃に掛った魚に目を奪われた。サバと違ってバタバタバタと暴れず、魚体に体高がある。手元で明かりを照らしてみると、何と25cm級のデカアジだった。
デカアジは深夜のアジングのターゲットではあるが、イワシのエサにアタックしてきたとは意外だった。ニンマリとして望外のお宝をクーラーに入れ、今がチャンスと打ち返しのペースを上げることにした。
その後もサバの猛攻は止まず、次々と減っていく虎の子の冷凍イワシに焦りを感じつつ、粘り強く釣り続けていたところ、4時過ぎに横走りではなく、底に深く突っ込むアタリで2匹目のデカアジが釣れた。徹夜釣行の疲れを吹き飛ばす釣果を得て続行すると、今度は4時半頃にじんわりとウキが沈むアタリが出た。
ついに本命タチウオ登場
これはタチウオ特有のアタリではないかと、期待を込めてじっくり待ってから巻き上げにかかると、サバとは違うウネウネとした引きが竿に伝わってきた。
慎重に寄せてきて抜き上げたのは、細いながらもステンレスの如き煌めきを放つタチウオだった。指3本サイズながらも本命の一つには違いない。これには周りの釣り人からも「タチウオ来たで」との声が上がった。ほどなくして東の方でもルアーマンがタチウオを仕留め、波止は一気に活気を取り戻した。
ルアーマンの独壇場
夜明け間近になると、ルアーマンたちはフル稼働モードに入った。私も電気ウキ釣りを終えて、ノマセ釣りのエサとなる小アジを確保するため、ウキサビキ釣りに転じる。アミエビを詰めるマキエカゴはサビキの上下それぞれに付けるダブル方式で臨んだが、魚の反応がなく、たまに出るアタリは小サバ、というまずい出足となった。
サビキ釣りに使用したアイテム(提供:WEBライター・伴野慶幸)夜明け直後に早々と青物の時合いが到来し、ハマチにサゴシが次々と抜き上げられ、波止はルアーマンの独壇場と化した。半分以上のルアーマンが青物を手にする活況ぶりの中でも、一際目立ったのは私の隣でキャスティングしていた洗練されたいで立ちのアングラー。
夜明けの波止はルアーマンの独断場に(提供:WEBライター・伴野慶幸)次々とフッキングを重ねても「鉄板(アイアンプレート)ですわ。誰でも引いてたら釣れますよ」と謙遜した口ぶりだったが、実は7時の巡回便で「今日はどうですか」と船長から声がかかるほどの名うての常連師と判明。「時合い、ヤバかったッスよ」と船長に報告した時点ですでに、5、6匹の青物を仕留めていた。
ノマセ釣りは出遅れ
私はというと、小アジが釣れ出したのが6時半過ぎからと、完全に出遅れてしまっていた。7時半過ぎからようやくノマセ釣りをスタートしたが、とうに時合いは過ぎていた。ノマセ釣りは時合いが過ぎても勝負できる釣りだと、心の中で言い聞かせて頑張ったが、反応がない。
小さなナブラの近くに上手く流せても、一時小アジの動きがかわっただけで、結局アタックには至らなかったのはショックだった。周りのルアーマンの中には、ポツリ、ポツリとサゴシや大サバを仕留めた人もいて、私は完全に蚊帳の外。
当日の釣果(提供:WEBライター・伴野慶幸)最終釣果
10時に納竿し、10時半の迎えの便で波止を後にした。私の最終釣果は指3本サイズのタチウオ1匹とデカアジ2匹、小アジ複数とお土産程度に終わったが、沖の波止では多くのルアーマンたちがメジロを筆頭に、ハマチやサゴシの釣果を上げており、乗船場では船長への笑顔の報告が相次いでいた。自宅に帰り、釣果は塩焼きとグリル風の南蛮漬けにして賞味した。
釣果で夕食(提供:WEBライター・伴野慶幸)今後の展望と注意点
去年までの実績では、10月に入ると内湾の波止にもベイトが入り、ノマセ釣りでも青物が釣れるようになり、タチウオも数、型ともに充実する。そのほか、潮次第ではデカアジや大サバの数釣りの実績も見られる。今回のノマセ釣りは不発だったが、今後も最新の釣果情報をこまめにチェックしつつ、場所、釣法、釣り物と様々な面で幅広な釣況にかわることを期待したい。
この時期特有の注意点は寒暖の差。夜間から早朝にかけては気温が下がり、少しの風でもかなりの寒さを感じるようになるので、釣行前には防寒を意識した服装や手袋などの装具の備えを忘れないでほしい。
<伴野慶幸/TSURINEWS・WEBライター>
The post 神戸沖「ミニ波止」で中アジ&タチウオ 青物はルアーマンの独断場? first appeared on TSURINEWS.















