食用イカ界最大級の『ソデイカ』は秋が旬 冷凍した方が美味になる?
2020年10月16日 11:00
抜粋
世界中で広く食されているイカ。その中でも最大級のイカ「ソデイカ(タルイカ)」がまもなく旬を迎えます。
(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)


秋に旬を迎えるイカたち
世界中に450以上もの種類があると言われるイカ。そのうち、約30種類が食用にされており調理方法も様々です。
日本近海でも様々なイカが漁獲されており、一年を通して旬のイカを食べることが可能です。
アオリイカ(提供:PhotoAC)秋に旬を迎えるものには「マルイカ」と呼ばれるヤリイカの子供や「ブドウイカ」と呼ばれる小型のケンサキイカ、そして「ミズイカ」と呼ばれる最高級イカのひとつアオリイカ等が挙げられます。
少し変わったところでは、「新イカ」と呼ばれるコウイカの稚魚は、江戸前の超高級寿司ネタのひとつとして珍重されています。
最大の食用イカ『ソデイカ』
さて、そんな秋に旬を迎えるイカたちのひとつに「ソデイカ」がいます。多くの人はきっとソデイカという名前を聞いてもピンとこないと思いますが、きっと誰もが食べたことのあるイカのはずです。
例えば、フライや天ぷらの定食を頼んだときに、白くて大きく厚みのある長方形のイカが出てきたことはないでしょうか。あれこそがソデイカです。胴長80cmにもなる非常に大きなイカで、食用にされるイカの中では間違いなく最大級のものです。
ゲソも30cm以上ある(提供:PhotoAC)ソデイカという名前の由来は、10本ある腕の一対にスパンコールのようなひらひらがついているから。
ただ、正式和名で呼ばれることは少なく、その大きさから「タルイカ」、色から「アカイカ」、形状から「ロケット」なんて呼ばれることもあるといいます。漁獲が最も多い沖縄では「セーイカ」という名前で流通しています。
ソデイカは『冷凍』で美味に
ソデイカは20kgを超えることもあるその大きさゆえ、しばしば「硬い」「大味だ」と思われてしまうことがあります。実際のところ、解体してすぐに食べるとそれこそナタデココのような食感で噛み切れず、味もありません。しかし、たった一工夫することで、どんな料理でも美味しく食べられるものになります。
その工夫とは「冷凍」。イカは冷凍しても味が落ちにくいですが、ソデイカの場合は冷凍によってむしろ美味しくなります。大きさにもよりますが、1月ほど凍らせてから丁寧に解凍すると、身は柔らかくなり、甘みも出て非常に美味な味わいに。
巨大なイカリングフライ(提供:野食ハンマープライス)もちろん刺身も美味しいですが、フライなど油を使う料理でその真価を発揮すると言われています。サクサクとした端切れの良さ、そしてフワリと香るイカの味わい。ただし、加熱する際は火を通しすぎると硬くなるので気をつけてください。
<脇本 哲朗/サカナ研究所>
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