【中部2020】秋の『イカダ五目釣り』キホン解説 釣り入門にも最適
2020年10月22日 11:30
抜粋
秋は何を釣るにも最高のシーズンだ。ストイックに大物を狙うもよし、サビキでアジやサバなどと戯れるのもよし。今回は楽しみ満載の五目イカダを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


イカダ五目釣りの魅力
中部圏の釣りイカダは三重県の中~南部を中心に、少ないながらも日本海側の福井嶺南エリアに点在している。その多くは波穏やかな湾内に設置されており、船に弱い人でも安心して楽しめる。ひと昔前はイカダ釣り=クロダイ。そのクロダイ釣りでは外道とされているアジやヘダイ、小ダイなどが五目釣りのターゲットとなる。
イカダの多くは穏やかな湾内に設置(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)設置されているのは、砂地の上であったり岩礁の上であったりとさまざまで、そのポイントで狙える魚種も変わってくる。ざっとだが、アジ、サバ、小ダイ、ヘダイ、カワハギ、ベラ、サンバソウ、クロダイ、ハタ類、キス、メゴチ、ハマチなど青物、ヒラメ、マゴチなど。五目どころか10種目以上の釣果が上がることも珍しくない。
用意するタックル
これだけの魚種が狙える五目イカダ、サオは何本持っていけばいいの?と思うかもしれないが、2~3本もあれば十分事足りる。
子供連れでも楽しめる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)(1)エギングロッドか少し長めのバスロッドに、スピニングリール3000番(シマノ)、ミチイトはPEライン1号、先イト(リーダー)にフロロカーボンライン4号を結んだもの。
(2)は2mまでのイカダ用のチヌザオに小型両軸リール、ミチイトはフロロカーボンライン2号。
そして(3)は3m前後の少し強めのシーバスロッドに、スピニングリール4000番前後(シマノ)、ミチイトはPEライン1.5号、先イトにフロロカーボンライン6号を結んだもの。
以上の3セットがあれば、ほとんどの釣りを楽しめる。それ以外にもう1本ロッドケースに忍ばせておくと面白いのが、ノベザオだ。これは後で使い方を説明したい。
参考仕掛け図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)サビキで小型回遊魚狙い
イカダで釣れるアジは、総じて陸っぱりで釣れるアジよりサイズがいい。20cm前後を主体に、時には30cm近い刺し身サイズも出る。そのため、堤防で使うような豆アジ用のサビキ仕掛けではなく、ハリス1~1.5号の少し太めのサビキ仕掛けを用意しておこう。
重めのアミカゴを用意
また堤防よりも水深があるので、下に付けるアミカゴも重めのものが理想だ。水深が20mを超えるような深場の場合、仕掛けの下にアミカゴを付けるのではなく、仕掛けの上に船で使うフタ付きの小型のまきエサカゴを付けるといい。
アミエビはチューブタイプがおすすめ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)仕掛けが落下していくときはカゴ下部のフタが水圧で閉じ、仕掛けをシャクり上げるとフタが開いてまきエサが広がる。これだと途中でまきエサがこぼれることなく、狙ったタナでまきエサを出すことができる。
使用するタックルは(1)か(3)。重めのオモリを使うなら、(3)のタックルがお勧めだ。アジメインなら基本は底狙い。底に着いたら2~3回シャクり上げ、まきエサのアミエビを振り出した後止めて待つ。高活性のアジが群れていれば、すぐにアタリが出る。
釣れるアジは良型が多い(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)魚が掛かったら
アジのサイズがいいので、掛かった後は口切れを考慮して、一定のスピードでゆっくり慎重に巻こう。最初の1投、2投目ぐらいまでは釣れたが、その後はアタリが遠のいた……なんてことがよくある。
まきエサをまき続けてもアタリがない場合、サビキでは食い渋っていることが多い。そんなときに試してほしいのが、吹き流し仕掛けだ。ハリスが短くカゴやオモリが近距離にあるサビキ仕掛けでは、少し渋くなった途端、食わなくなるのだ。
子ども連れにはサビキがイチオシ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)誘い方
小型のテンビンにまきエサカゴを付け、その先に全長3mほどの2本バリの吹き流しをセット。ハリス1.5号にハリはチヌバリ1号かソデバリ7号ぐらいがお勧めだ。いったん底まで落とし仕掛け分+50cmほど巻き上げたら、シャクり上げてまきエサを振り出し、仕掛けがナジむのを待つ。
「サビキであれだけ食わなかったのに……」というアジが、吹き流しでは入れ食いになることも珍しくない。渋くなったときはぜひ試してほしい。ただし、この釣り方は仕掛けがテンビンに絡みやすいというデメリットもある。投入時は仕掛けを先に海に入れ、ナジんでからテンビンを落とすようにしよう。
胴つき仕掛けでカワハギ狙い
カワハギや根魚根周りや岩礁の上にかけてあるイカダでは、カワハギやベラ、根魚などが狙える。使用するタックルは(2)。繊細なイカダザオの穂先で、エサ取り名人のカワハギと勝負したい。
仕掛け&エサ
仕掛けは船用のカワハギ仕掛けでいいが、ハリはハゲバリなら4号前後がお勧めだ。オモリは5~6号のナス型。エサはアオイソメ、アサリ、オキアミ、冷凍ウタセなどで、いずれもハリいっぱいに刺し、垂らしはほとんどなし。
カワハギやサンバソウも狙える(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)釣り方
基本的に狙うタナは底だが、カワハギに関しては底から浮いていることも多い。ベラやカサゴばかりが釣れてくるなら、仕掛けを少しずつ上へ上げて探っていこう。アタリもないのにエサだけ取られた……なんてことが続けば、ハリをハゲバリからセイゴタイプに替えるか、エサを変えるかだ。ハリを替えるだけで、今まで出なかったアタリが穂先に出ることがある。またエサのローテーションは、目先を変えるためにも重要だ。
カサゴやハタ類を狙うのであれば、底狙いオンリーでOKだ。仕掛けもカワハギ用ではなく、堤防カサゴ用の少し太めのものがお勧めだ。エサは冷凍ウタセやアオイソメ、その他にサバやサンマの切り身も有効だ。エサの刺し方も、カワハギほどシビアではなく大きめに付けてアピール重視を意識しよう。
チョイ投げでキス&メゴチ
キスイカダの周りが砂地なら、チョイ投げでキスやメゴチを狙ってみよう。
仕掛け
使用するタックルは(1)で、エサはアオイソメかイシゴカイ。片テンビンにボート用の短めのキス仕掛けをセットするだけ。ハリは7~8号ぐらいが目安だ。
ムシエサが定番だ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)釣り方
キャストして底まで沈めたら、少しずつ手前にサビいてアタリを待つ。このとき着水したらすぐにイトを止め、テンションをかけたまま沈めるようにしよう。フリーで沈めると仕掛けがテンビンに絡まってしまう。
キスは好ターゲット(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)泳がせ釣りで大物狙い
秋は大物シーズンでもある。アジやカワハギが釣れ盛っていても、泳がせ釣りのサオを1本出しておくと、思わぬドラマが生まれることもある。
泳がせ釣りのタックル
タックルは(3)。エサはサビキで釣った小アジがベストだが、釣れるアジがエサにするには大きすぎるようであれば、事前にエサ店で生きアジを購入しておこう。小アジが売っていなければ、生きウグイも効果的だ。
青物であればオモリ負荷10号程度の遊動ウキに、ハリス5~6号、ハリは伊勢尼12~13号。いわゆる海上釣り堀での青物狙いの仕掛けと同じだ。
釣り方
青物のボイルやナブラがあれば大チャンス。豪快にウキを消し込んでいくが、十分に待ってから大きくアワセを入れよう。ワラサクラスになると引きは強烈。ドラグをしっかり駆使し、走れば無理をせずイトを出し、止まれば巻く。手前まできたら、イカダを固定するロープに巻かれないように注意しよう。取り込みはタモで。
青物の回遊も期待(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ヒラメやマゴチなどの場合は、仕掛けは堤防用の泳がせ仕掛けが市販されているので、それを使う。エサは同じく生きアジか生きウグイ。ヒイラギやスズメダイなども使える。仕掛けには孫バリが付いているが、エサが小さい場合は孫バリはフリーにしておくか、切ってしまってもいい。
仕掛けを底まで落としたら、50cm~1mほどオモリを上げて待つ。アタリが出ても早アワセは禁物。しっかり穂先が突っ込んでからアワセを入れるようにしよう。青物狙いにしろ、ヒラメ&マゴチ狙いにしろ、置きザオでもいいのだが、必ず尻手ロープを付けておくこと。一気にサオを持っていかれることもあるので、要注意だ。
ノベザオが楽しい
イカダは水深10m前後の深場にかけてあることが多いが、岸近くに設置されている場合、上からまきエサをまくとグレやアジなどが集まってくることがある。そこでノベザオの出番だ。
何が釣れるかわからないのも魅力(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)3.6~4.5mぐらいのノベザオに、ミチイト1.5号、棒ウキにサルカン、ハリス1号ぐらいでオキアミのエサで振り込んでみよう。キュンとウキが消し込んで痛快なファイトを楽しめる。コッパグレでもノベザオなら、スリル満点。25cm級ならハリスを切られることもある。ツバスやサバなんかもいい遊び相手だ。
注意点
イカダではさまざまな魚が釣れるが、危険な毒魚も多い。その代表格がアイゴ。ほかにゴンズイやハオコゼなども要注意だ。絶対素手では触らず、アイゴバサミなどでしっかり押さえてハリを外そう。
アイゴなど毒魚に注意(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ハリをのまれていたら、ハサミでハリスを切る。いくら足場のいい安全なイカダとはいえ、ライフジャケットは必ず着用すること。また帽子やサングラスも必須だ。
ほかにスカリやオケ、バケツは渡船店で貸してもらえることもあるが、予約時に確認しておくこと。クーラーは大きめのものを用意し、氷、飲料、食料は多めに持参した方が無難だ。
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
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