秋波止で大型青物狙うなら『飲ませ釣り』で決まり:タックル〜釣り方
2020年10月30日 16:30
抜粋
秋の波止は飲ませ釣り天国です。釣った小魚を泳がせて、回遊魚などの大型青物を狙うための「飲ませ釣り」を紹介しましょう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)


大物狙える「飲ませ釣り」
秋の波止回りは小アジや小サバ、イワシなどの小魚が多く回遊し、サビキ釣りなどで手軽に釣れてくれます。それはそれで面白いのですが、もう一工夫。ステップアップした「飲ませ釣り」でさらなる大物を狙ってみましょう。
飲ませ釣りとは現地で釣った小魚をエサに大物を狙おうという釣りです。まずは小魚を釣ったり、エサ店で売られているエサ用の活きた小魚を購入して持参し、それらにハリを付けて泳がせます。アミエビが小魚にかわり、小魚が大物にかわる…まるで「わらしべ長者」のような釣りです。
狙えるターゲット
飲ませ釣りのスタイルにはいくつかあります。要はウキを使ってエサを中層で泳がせるか、オモリを使って底に潜む大型魚を狙うかです。今回はウキを使った飲ませ釣りを紹介していきたいと思います。
ウキを使った飲ませ釣りの特徴は、ウキからエサとなる小魚までの距離(ウキ下)を調整することで、エサを決めたタナに止めておけます。そこで、狙うのは底に潜むヒラメやマゴチというよりは、中層や表層を回遊するハマチやシオ(カンパチの若魚)、スズキなどの回遊魚がメインとなります。
スズキなどがターゲット(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)必要なアイテム
飲ませ釣りに共用で必要なアイテムがいくつかあります。
活かしバケツ
一つは電池式のエアレーションが付いた、小魚を活かしておくためのバケツです。大きめで「活かしバケツ」といった商品で売られています。釣った小魚を保管しておくのに使用します。
ブク付きの活かしバケツ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)ネット状のフタが付いた水汲みバケツがあれば、釣った小魚を入れた状態でフタをして海中に垂らしておけば、小魚は元気です。が、エサを交換するたびに、海中からバケツを引き上げるのが面倒なので、数匹を活かしバケツの中に泳がせておくと、エサ交換時も楽ちんです。
ネットのフタ付き水汲みバケツ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)魚をすくうための網
また、魚はできるだけ素手でつかまないように注意しましょう。すぐに弱ってしまうこともあるし、手で触った小魚は食いが悪いこともあります。そのため、魚をすくって持つための、小さな網も持参しましょう。
タモ
大物が釣れるのでタモも必携です。タモの柄は釣り場の足場の高さにもよりますので、できれば事前に現地近くの釣具店などに問い合わせて、どの程度のタモの柄が必要なのか聞いておくことも大切です。
ウキ飲ませのタックル
ウキ飲ませ釣りに必要なタックルは2種類です。
サビキ釣りタックル
まずはエサを釣るためのサビキ釣り用のタックルです。こちらは波止のサビキ釣りをした人ならその釣り具をそのまま流用できます。なければ、サビキ釣りのセットアイテムなどを購入するのが手っ取り早いです。
竿は磯竿などの長いものから、ルアーロッドのような短めで扱いやすいものまでお好みでOK。リールは小型スピニングタイプに道糸はナイロン3号程度を巻けばOKです。サビキ仕掛けはハリが5~6号で、関西では下カゴ仕掛けが一般的です。
飲ませ釣りタックル
さて、飲ませ釣りのタックルですが。こちらはウキ釣りスタイルなので、磯竿などの長めの竿を使用します。具体的には5m前後があればやり取りもしやすいでしょう。号数としては「3号以上」が望ましいところです。
スピニングリールに道糸はナイロンで5号以上。ただし、あまり太いと投げる距離が出にくかったり、風などに影響されてエサが安定して泳いでくれなかったりと影響が出るので、あまりに太い糸はリスクが大きくなります。
ウキ飲ませ仕掛け
ウキ飲ませ釣りの仕掛けは棒ウキタイプ、中通しウキタイプのウキを使った、フカセ釣りのスタイルをイメージしてください。タナが極端に浅い場合は固定式でも構いませんが、タナの変化に瞬時に合わせていくためには最初から遊動仕掛けにしておくと良いでしょう。
飲ませ用に使用するウキ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)オモリ
オモリは重めの1~3号を使用します。重めのオモリを使用するのは、エサの小魚があまり上下に自由に泳ぎ回るのを防ぐためです。オモリが軽いと、下から大型魚に追われた小魚が水面でウキの横に浮き上がってくる…なんてこともあり、ウキにアタリが出ないこともあります。できれば、ウキがズボッと沈むシーンを楽しみたいものです。
ハリス
ハリスは釣れる魚の種類やサイズによってかわります。ハマチ、ツバスなら5号程度、メジロ、ブリなら8号前後まで使用します。スズキの場合はあまり突っ走ることがないので5号まででOK、歯の鋭いサワラなどの場合は10号前後まで使用します。ハリスの長さは1~1.5ヒロで止めます。理由はオモリの重さと同じで、あまり上下に泳ぎ回ってもらいたくないからです。
ハリ
ハリも魚やサイズによって様々です。ツバスやハマチ、スズキならチヌバリでも対応できますが、メジロやブリクラスになると青物用に対応したハリ(マダイバリやヒラマサバリ)など、軸の太い頑丈がハリが必要になります。
市販仕掛けが楽チン
また、飲ませ釣りの仕掛けに必要なウキ止めからシモリ玉、ウキ、オモリ、ハリス、ハリまでがセットになった市販仕掛けもいろいろと発売されているので始めは利用しても良いでしょう。
釣り方のキホン
ウキを使用した飲ませ釣りは、基本的にタナを設定した仕掛けに活きた小魚を刺して放り込み、小魚が勝手に泳ぎ回るのに任せて、大型魚との出会いを求めます。工夫としては仕掛けを投入する場所、ウキ下などの調整です。
大型魚はやはり海中でもエサとなる小魚を追いかけているので、小魚が溜まりやすい場所などが狙い目となります。潮筋や潮のヨレなどにウキを放り込んでみて、時々ポイントを変えるようにします。
ウキ飲ませの場合、ウキからのハリスが垂直になります。そのため、小魚をハリに刺す場合、鼻掛けでも良いですが、背掛けにすると泳ぎを妨げません。背掛けでハリを刺す場合には背ビレの一番頭部よりの付け根辺りに刺すと良いでしょう。
エサのメインは小アジ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)アタリ~アワセ
大型魚がエサの周りに来ると、エサが逃げようとして暴れますが、ウキ釣りの場合、そこまで明確な反応が出ないことが多々あります。ウキが浮いたり沈んだりするような明確な反応があれば、すでに大型魚がエサを襲ってきている可能性がありますので、集中しましょう。
多くの場合は、明確な反応が出た直後に、ウキがズボッと勢いよく水中へ引き込まれてしまいます。ウキが海中へ沈んでも焦りは禁物です。「飲ませ釣り」と表現するように、エサをしっかりと大型魚に飲ませることが重要です。口先で小魚をくわえて走っているだけのことが多く、早アワセはすっぽ抜けの元です。できれば、引っ張られたら少し糸を送り込むようにして、一気に突っ走るくらいまで待って大きくアワせましょう。
ワンポイントアドバイス
飲ませ釣りで重要なポイントは、まず肝心な「活きエサのケア」です。活きエサはいつでも釣れるわけではないため、時合いに多めに釣っておくことをオススメします。多めに釣って活かしバケツに入れていると密になって弱ってしまうこともあるので、できればネットのフタ付き水汲みバケツに入れて海中へ沈めておき、数匹ずつを活かしバケツに取りだして使用するのが理想です。
エサの魚はできる限り素手で触らず、ネットなどですくって、ネットの外側から持ち、ハリを刺しましょう。
釣り方の工夫のしどころは、「仕掛けを投入するポイント」と「ウキ下の調整」です。この2点を組み合わせることで、かなり幅広い釣りができると思います。
アタリが出たらとにかく遅アワセ。完全にエサを飲み込んで突っ走りだしてからアワせるように焦りは禁物です。
以上、秋の波止で魅力いっぱいの飲ませ釣りの中でも回遊魚などに適したウキ飲ませを紹介してきました。この秋はぜひ、波止の飲ませ釣りで大物にチャレンジしてください。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>
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