「アジング」ファン視点で見る「アジ」 釣った魚が美味しい理由とは?
2020年11月02日 17:00
抜粋
アジは美味しい魚であり、釣りの好ターゲットでもある。今回はアジをもっと知るために、基本情報からあらためて確認してみよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)


アジは日本の大衆魚
一般に関西の波止で私たちがアジングやサビキ釣りで狙う「アジ」と呼ばれるのは「マアジ」が主流。ほかにもマルアジやメアジなども場所や季節によって回遊してくる。
アジの名前の由来は、「味が良いから」という説が一般的だが、昔からよく獲れる魚だったため、「ア」が大衆的な呼び名で、「ジ」が魚の意味を指すという説もある。沖縄の海域を除き、ほとんど日本全国の海に分布している。
アジの代表格は「マアジ」(提供:WEBライター・井上海生)寒冷地の北海道ではあまりアジが接岸しないようで、ライトゲームでは代わりにムツが釣れることが多いようだ(函館など道南でアジングの釣果報告はある様子)。
ついでに言うと、北海道でのライトゲームのターゲットは、主にガヤという、メバルの仲間らしい。関西在住の私もいつか釣ってみたい。
水温変化に敏感
アジの適水温は16~20度くらいと言われる。初夏くらいから釣れだすイメージだが、あまり暑すぎるとアジはいなくなる。最盛期は秋で、旬も秋だ。もちろん低水温も嫌い、冬場は沖のディープか、温排水のある波止につく。
アジはとにかく水温に敏感な魚で、とあるアジングのプロダクターは、「人間が感じる1度の差を、アジは4度くらいに感じる」と語っている。
アジの漁獲
一般的にアジは魚網で水揚げされる。私たちの食卓に上るのは、多くはその地域の近海の漁船で獲られたアジだ。しかし、魚網にかかるアジは魚同士がぶつかり合い、キズがついた状態で上がってくるため、食味はアジ本来のものよりは微妙に落ちるといわれる。
高級寿司店などで提供されるアジは、一本釣り漁船のアジが多いようだ。たとえば淡路島のアジは、漁船で釣られて、漁師はハリを外すときもアジの魚体には絶対に触れない。物流の段階でも人の手には一切触られないまま、活かした状態で板前の手に渡るという話がある。
しかし…残念ながら、今年は黒潮大蛇行で40年ぶりの不漁のようだ。アジが獲れないのは普通ありえないことだ…と漁業関係者は困惑しているという。
釣ったアジは美味い?
ところで、お気付きだろうか。私たちがアジングやサビキ釣りで釣っているのは、ハリで一本掛けした個体である。魚体はきれいなままで、氷締めなどすれば、最高の状態で食べられる。
つまり、釣って食べるアジは、スーパーで売られているアジより、確実に美味しい(はず)。自分で釣った魚は美味しいというが、実際、その通りなのである。
自分で釣ったアジは美味しい(提供:WEBライター・井上海生)アジの釣法
アジはエサでもルアーでも狙えるのが魅力の魚でもある。
サビキ釣り
古くからおなじみの釣法はサビキ釣りだ。マキエカゴにアミエビを入れて、複数の擬似バリのついた仕掛けを落としていくと、ハリをアミエビと見間違えたアジが食ってくる。サビキ釣りにもバリエーションがあり、漁港の足元で狙うこともあれば、遠投する投げサビキもある。
ルアーを使った「アジング」
そしてここ数年、釣り業界全体で加熱しているのが、主にワームを使った「アジング」である。感度の良い先調子の5~6ft台のロッドを使い、リールは1000~2000番という小型番手、それに水なじみの良いエステルラインを巻いて、リーダー3lb程度の先に、1gアンダーのジグヘッド、ワームをセットする。
アジングで釣ったアジ(提供:WEBライター・井上海生)非常に繊細な設定で、小魚でも回遊魚で良い引きをするアジを仕留めると楽しい。小さなアタりに即アワせで「掛け」の快感があるのも人気の理由だろう。その他アミパターンを意識した、「レンジキープ釣法」など、いろいろなメソッド、アングラーそれぞれの誘い方・アジング理論があり、奥の深い釣りと言える。
もっとアジを知ろう
今年の黒潮大蛇行によるアジ不漁の影響は、年中アジングをする筆者もこの時期、主に大阪南港をメインフィールドにしているが、「渋いな」と実感している。あのフツーの魚形が妙に恋しい。
たまに釣れてくれた時には、ありがたみを感じる。私もこの記事を書く上で、図鑑を調査しながら、アジをあらためて知ることができてよかった。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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