【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも

2020年11月14日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

人気上昇中のタルイカメタル、最盛期はまさにこれからだ。今回このゲームのパイオニア岩城透さんの協力のもと、基本的な釣り方から、ちょっとした応用テクまでを紹介。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも

タルイカの生態

生態については不明な点が多いが、生息の本拠地は南日本の太平洋や東シナ海。このうち対馬暖流に乗って北上してきた個体群が、秋に北陸の海に到達する。推定されている日々の生活環境は、日中は水深200m以上の深場におり、日没とともにエサの多い浅海域に浮上。捕食を行った後、夜明け前に深場に戻っていくようだ。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもいざ晩秋のモンスター討伐へ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

産卵を控えた秋はカップルで行動しており、複数のカップルが集って群れを形成する。ただし、群れといっても密集しているのではなく、グラウンドほどの広さの範囲に数グループが点在するような距離感で群れを構成しているようだ。

続いてタルイカが普段食べているものだが、主なエサはスルメイカやマイカ、イワシ、サバのほか、深場に多いハダカイワシ類など。いずれもタルイカの生活圏で、遭遇機会が多い生物だ。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもベイトのスルメイカがカギになる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

見た目の特徴

そして、身体的特徴。成体の眼球は、野球ボールのほどの大きさをしており、目が大きい分視界も広い。エサを探知できる範囲は数mから10m前後と推定される。また1年であれだけの巨体に育つのだから、相当な量のエサを食べていることは間違いない。

明確な時合いが存在することから、ひと晩中食べっぱなしというわけではないようだが、捕食モードに入ったときは、極めて貪欲になるのは間違いないだろう。以上がタルイカの大まかな生態だが、ここから具体的な釣り方について解説していく。

タルイカメタル用タックル

続いてタルイカメタルのタックルを紹介しよう。

ロッド

まずはロッド。専用ロッドが発売されており、持っている人も多いと思うが、入手できないケースもあると思う。そこで代用できるのが、ライトジギングやタイラバで使用するロッドだ。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもタックル図(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

200g前後のルアーを操作でき、適合ラインPEライン1.5~2号程度のパワーで、長さは6ft台のもの。調子はファーストテーパー気味で、ティップがソリッド素材の柔軟なものがベストだ。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもジギングやタイラバ用で代用できる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

青物用のジギングロッドやスロージギングロッドも代用できるが、曲がらず高反発なロッドの場合はルアーのカンナ、使用ラインなどに負担が集中しないよう、ドラグ設定ややり取りなど、トータルバランスを考慮した対応が必要になる。

リール

続いてリール。ダイワ製で言うと200番のライトジギング用ベイトリールが適合する。20kgに迫る大物とPEライン1.5~2号で渡り合うので、ドラグ性能に優れ、耐久力のあるものが必須。ギア比については、緩急の誘いに対応できる点、手返しの良さやタナ変動に素早く対応できるという点で、ハイギアがお勧めだ。

ライン

メインラインはPEライン1.5~2号を300m巻くこと。リールのドラグは2~3kgに設定する。リーダーは10~12号(35~40lb)を6~10m。根ズレがない釣りだが、船べりまで寄ってからタルイカがダッシュし、船体にラインが接触するケースや、ランディング時に船長がリーダーをつかむ場合も多いので、6mは必要。また最長10mまでと長いのは、PEラインのマーカーの端数を足して、計10mになるようにすれば、タナの把握が容易になるからだ。

ルアー

アニサキスのタルブリッドなど、タルイカ専用のものを使う。重さは180~210gなど。狙う水深やラインの太さによる潮の抵抗、当日タルイカが好む沈下速度などを見極めながら使い分けよう。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも代表的なルアーはタルブリッド(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

カラーは、アピールが強いオールグローやチャートグロー、中アピールのピンクグロー、ナチュラル系のスルメ(茶系)やサンマ(青+シルバー)、目立ちにくいクリアやブラックなど、それぞれ役割がある。目立たせたければ強アピールのカラーを、ベイトに似せたければナチュラル系を選択する。

目立ちにくいカラーは、満月&澄み潮の状況下や、サゴシやスルメイカが多いときによく使われるが、タルイカがスレてきたり、周囲のみんなが派手なカラーを使っているときに、効果的なケースがある。

この他、最初のアタックで乗り切らなかったタルイカに対し、コントラストが異なる色のルアーを再投入すると、一撃で抱いてくる場合もある。カラーはいくつか用意し、アングラーの戦略で使い分けよう。

基本的な釣り方

狙うタナは120m前後から30mぐらいの範囲で、船長が唱える魚探のベイト反応や外道で掛かるスルメイカのタナを参考に、その15mほど上からサーチしていく。

例えば水深70mが怪しくその上にベイトがいると仮定すると、60mまでルアーを沈めて5m誘い上げ、アタリがなければ10m沈下させ再び5m誘い上げる。こうして70mちょいまで探り下げたら、先述の手法から「沈下」を省き、上へと誘い上げていく。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも誘いの基本はジャーク&ステイ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

誘いはワンピッチジャーク数~十数回→ロッドをリフト→テンションフォール→の順で行い、これを1セット3~10mで繰り返す。ジャークはロッドの胴にルアーの重みを乗せ、ゆっくりめにシャクる。大切なのはフォールさせた後のステイ。最低10秒は様子を見よう。アタックはこのときに集中する。

ヒット~ファイト

明確にアタリがある場合があれば、居食いするときもある。アワセはルアーに抱き着いたタルイカの足の中で、ルアーが滑るように鋭く速く、ロッドのバットを使って力強く行う。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもパワーは強烈(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ヒットと同時に猛烈にラインが出されるが、ドラグを信じ相手が止まるのを待つ。焦ってファーストランを止めるのは禁物だ。

相手が止まったらできればゴリ巻き、巻けなければラインテンションの抜けに注意し、ポンピングで寄せる。しばらくすると相手は再びジェット噴射を開始するが、止まるまで待ち止まったらひたすら巻いて距離を詰める。

ファイト中は常時テンションを弱めないこと。ロッドを視野から外さず、タルイカの動向やラインの放出角、ウネリによる船の上下動に気を配り、しっかり曲がった状態を保てば、必要なテンションを維持できるはずだ。

応用&マメ知識

ファイトの疲労や腕力不足で、思うようにポンピングができなくなる場合がある。このときの対処法が、船の上下動を利用して寄せる方法だ。波の力で船が上昇するとき、ロッドの角度を保持したままタルイカをリフトし、下がるときに即座に巻くようにする。

船が上がるときにドラグが滑ってラインが出てしまう場合は、スプールを指で軽く押さえてブレーキをかける。慣れが必要な作業だが、むやみにドラグを締めるよりリスクは少ない。

またレンジがかなり絞れていて、そこを念入りに攻めたい場合は、ハーフピッチや4分の1ピッチで細かく誘うのも有効な誘いのひとつだ。

サゴシ対策

この他、ゲームの効率アップに有効なのが、ルアーの接続にスナップ付きサルカンを使用すること。理由は外道で掛かったサゴシを外す作業が容易になるからだ。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもスナップサルカンでの接続がおすすめ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

サゴシがタルイカルアーにヒットすると、ルアーをくわえた状態で、カンナがエラから突き出していることが多い。こうなると、ルアーをリーダーから外さないとサゴシが取り除けない。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターもサゴシはエラからルアーを抜く(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

スナップを使用していればルアーを迅速に着脱でき、サゴシ除去から再投入までの作業を素早く行える。ルアーの泳ぎに影響を与えにくいスナップ部分が全てワイヤーで構成され、十分な強度があるジギングやキャスティング用のものがお勧めだ。

まとめ

以上がタルイカ攻略のための基本と応用だ。他のイカ釣りに比べると、ヒットまではかなり根気と忍耐が必要なゲームだが、ドラマ性は抜群。信じて誘い続けたとき、突然強烈なパワーがロッドを襲う。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも取り込みは船長がギャフで行う(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

こん身の力でファイトに打ち勝ち、その巨体を手にしたときの感激はひとしお。ビッグな夢を手にするため、皆さんも熱い情熱をもって挑んでほしい。

タルイカ最新釣況

最後に、岩城透さんに聞いた最新のタルイカ情報をお送りする。すでに、若狭湾はタルイカの釣期に入っており、岩城さん自身も福井県敦賀エリアの遊漁船に乗って調査釣行を実施。10月12、14日と本命のタルイカをキャッチすることに成功した。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも今季のタルイカキャッチ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ちなみに、14日のヒットレンジは水深50m、上げの誘いからのステイでアタックしてきたとのことだ。

また、これ以外にも、敦賀エリアの各船から、釣果情報が発信されており、18日には船中8匹のタルイカが上がり、17日には14、12kg超の大物がキャッチされた。

【中部2020】人気の『タルイカメタル』ゲーム入門 10kg超モンスターも14kg超えのモンスターも(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

なお、10月下旬時点のタルイカのヒット状況だが、比較的タナが深い傾向にあるようで、ひと晩に上がった5匹のヒットレンジが、すべて90mという事例もあったようだ。状況は日ごとに変わるが、これらを参考に戦略を立て、チャレンジしてほしい。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年11月6日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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