フライお得帖:マーカー自作のススメ 材料は「ヤーン」と「ゴム管」だけ
2020年11月15日 11:30
抜粋
フライアイテムを安価に自作してみるフライお得帖。今回はヤーンとゴム管を使ったマーカーの自作です。材料はたった二つだけなので是非チャレンジを。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・浅暮三文)

ポリヤーンの特徴
我々、現代人には科学がある。つまり自然とは極北にある領域のお世話になっているわけです。フライの場合、環境保護の観点から、この頃はタイイング素材がナチュラルなものとそうでないものに二極化していますが、その是非は別として、今回は賢い消費者、釣り人の観点からポリヤーンをマーカーにしてみましょう。
なにしろタイイングに使うポリヤーンは、要するに化繊の束なので浮力を自身の好み通りにするのに分量が加減しやすい。だからあなたの好みの浮力はどのくらいなのかを調べ、それをマーカーへ転換してみるわけです。またポリヤーン以外なら毛糸やCDCを各種フロータントと併用してもよろしい。
材料はたった2つ
さてそれでは材料を用意します。必要なのは二つ。まず一つ目はウキ止め用のゴム管です。今回はカラー12個入り(中サイズ)。黒9個入り(小サイズ)を釣り具量販店で揃えました。
2種類のゴム管(提供:WEBライター・浅暮三文)ここで大切なのはゴム管の穴のサイズです。完成時にヤーンはゴム管の穴の中で花束状になります。だからそこそこの径が必要です。穴の内径がそれなりに小さくないと、ヤーンの束が入りません(穴が大きすぎるのも問題)。
ゴム管の内径に注目(提供:WEBライター・浅暮三文)そして二つ目はポリヤーン。フライタイイングの素材として各種がありますが、今回は自前のボディ材用のものを利用しました。エッグを巻くためのものでも面白いかもしれません。写真はかつてプロショップのバーゲンで買った古典的一品。値段もシールの通り。
ポリヤーン(提供:WEBライター・浅暮三文)マーカーの作成方法
ヤーンを利用したマーカーはとても簡単です。現場で適切な長さのヤーンをティペットと一緒にゴム管に通し、引っ張るだけでおしまい。ゴム管の穴の中で花束状になったヤーンがストッパーになるのです。それではその方法を以下に紹介しましょう。
用意する材料は二つ(提供:WEBライター・浅暮三文)1.ゴム管にティペットをU字状になるように通す。必要なら糸通しを使う。
ゴム管にティペットを通す(提供:WEBライター・浅暮三文)
2.U字に通したティペットにヤーンを通す。
ティペットにヤーンを通す(提供:WEBライター・浅暮三文)
3.二つをそのままに下へ引っ張る。
ティペットを引っ張る(提供:WEBライター・浅暮三文)
4.ヤーンがゴム管から出ないところで止める。
5.目印として見やすいようにヤーンの形状を整える。
形を整えて完成(提供:WEBライター・浅暮三文)これでヤーンによるマーカーの完成です。使用したティペットは0.8号=5Xです。私は細長い状態の方がアタリがよく読めて好きですが、そこは「太くて短い方がいい」など、各自の好みでヤーンを切り整えてください。
現場では当然、テスト済みの分量のヤーンを使えばラクチンです。今回はカラーウキゴムの中を使いましたが、黒いウキゴムV型でも要領は同じです。
完成したマーカーをテスト
さて、それでは釣行前に完成品の効果を調べましょう。ティペットにマーカーをセット。フライを結び、オモリをかませて準備完了です。それを自室のバスタブに持っていき、どぶんと中へ。
テスト前の状態(提供:WEBライター・浅暮三文)さてどうでしょう。私はTMC206BL16番のカディスピューパとガン玉4号0.2gを付けています。ははあ、ヤーンは黄色いゴム管の少し上、束の根本くらいで浮いています(赤色が濃い部分)。
浮き具合をテスト(提供:WEBライター・浅暮三文)好みの浮力はここで最適化できます。ヤーンを増やしたり、ハサミで量を減らせば良いだけなので。私の場合は巻いてあるヤーンで1本10cmなので、6本分=60cmの束となりました。後は結論として得られた長さのヤーンマーカーとゴム管をパックにしてヤーンマーカーのキットが完成。
三つ編みでパッケージに入れると便利(提供:WEBライター・浅暮三文)費用を計算
なんとも簡単で最適なマーカーが手に入ったことでしょう。しかも使った材料は二つだけ。ではヤーンとゴム管によるマーカーの決算をしてみます。
決算表(作図:WEBライター・浅暮三文)私の場合、最適化したヤーンの長さとゴム管の単価によると、マーカー1個はこの値段。安くて涙が出るようですね。市販されている可動式マーカーは二つ、三つをパッケージされたのが銀硬貨で数枚はします。使わない手はないでしょ?
ポリヤーン使用の注意点
ただしポリヤーンは意外と浮力がなく、一度濡れて水に沈むと浮かんできません。ですので釣行時はこまめにハンカチで拭いてあげましょう。するとすぐに元気になります。化繊ですから水が染み込んだわけではないのです。
私は現場ではこのマーカーをリボンのようにして使います。すると震えたり、くるりと回ったり、2本の羽根が分かりやすく動き、アタリがつかみやすいのです。「でもなあ、俺は目が悪い、執着心も薄い。どんな穴でも、何かを通すってのは、もう駄目とあきらめてるんだよな…」という人もおられるでしょう。確かに私も老眼です。そして穴に対しては徒労を感じるばかりです。
そこで次回は穴から離れましょう。そして策を労さない潔さをご紹介しましょう。あなたのヤーンだけをただ使う方法です。
<浅暮三文/TSURINEWS・WEBライター>
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