【関西2020】人気上昇中の船カワハギ釣り 初心者がしがちな失敗例5選
2020年11月21日 11:30
抜粋
釣り場にもよりますが、秋~春にロングランで狙えるのが船カワハギ。今回は独特なカワハギ釣りの中でも、初心者が陥りやすい失敗例を紹介しましょう。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)


関西の船カワハギ釣り
数年前から関西でも船カワハギ釣りの競技会が複数開かれることが多くなり、関東方面に遅ればせながら、数を競う「競技」という方向を意識する釣り人も増えてきました。そのため、釣るための技術を磨くために、足繁く船に通う人もよく見られるようになりました。
カワハギ釣りはハマる要素がいっぱい(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)関西では船でカワハギ釣りをさせてくれるエリアがいくつかあり、それぞれに特徴があって、細かくいうと有効な釣り方もかわってきます。必然的に人によって得意な釣り場とそうでない釣り場などが明確に現れることも多くなっています。まずは代表的なエリアの特徴を紹介しておきます。
明石海峡周辺
明石海峡の急潮で知られるエリアですが、海峡筋よりは淡路島の沿岸にポイントが点在します。海底は平均して平坦な場所が多く、起伏の多い岩礁帯などは少ないのが特徴です。数年前までは、明石周辺の特徴として、小型がやたらと数釣れるイメージでしたが、ここ数年は数が減り、かわりに30cm超のカワハギも釣れています。
釣りの特徴としては、底ベタで狙うとフグが多くなる点。そのため比較的仕掛けを浮かせての中層での釣りで小さなアタリを取っていく釣りが主体となっています。
加太エリア
浅場からか深場、砂利底から岩礁帯と一日の中でも非常にバリエーション豊富なポイントを攻めるので、その時々で釣り方をかえていく必要があるエリアです。ここ数年は競技会も開催される一大カワハギ釣り場となっています。以前はテンビンを使って底を引きずり、カワハギを狙うスタイルの人が圧倒的でしたが、競技会の開催が増えるにしたがって胴突きでの釣りが多くなってきました。
浅場ではイソベラやキタマクラ、トラギスなどのゲストが非常に多いエリアもあり、それらをかわすとカワハギが釣れる状況も多く、釣り方で釣果に差が出るエリアでもあります。
白崎~日ノ岬沖
非常に広大な範囲ですが、季節によって徐々に場所をかえていくようです。基本的に浅い場所で25m前後、深ければ50m以上のポイントもあります。深場でのカワハギ釣りをする分、シーズンも長く真冬の厳寒期でも釣れ盛ります。ただ、冬場は黒潮の分流による潮の上り(北上)、下り(南下)で水温が大きくかわり釣果に差が出ます。
岩礁帯を攻める時と砂利底(魚礁周辺)を攻める時がはっきりと別れているエリアです。基本は底ベタでの釣りですが、時として少し浮いているカワハギも狙います。
串本エリア
関西の中でも少しかわっているのが串本のカワハギ釣りです。元々、越冬のために集まってくるカワハギを、養殖イケスの周りに掛けられたカセから狙っていました。現在では乗合船スタイルでカワハギ釣りをさせてくれる船宿も増えてきました。
他のエリアではエサにアサリを使うことがほとんどですが、串本ではアサリも使うものの、船長にいわせると「ブラックタイガーが一番のエサ」らしいです。
特徴としてはとにかくカワハギのサイズが大きいこと。盛期の冬場になると、35cm近いサイズも連日登場しています。また、潮の緩い湾内に潜んでいるためか、肝が非常に肥えていて美味しいのが特徴です。
カワハギ釣りの基本
カワハギ釣りの基本はとにかく、カワハギにエサのありかをアピールして寄せ、すぐには食べられないように焦らせ、一瞬の止めたタイミングで食わせたところでアワせる…。そのための動作が「たたき」「たるませ」「聞き上げ」というカワハギ釣りの原点ともいえる釣り方です。
基本動作だけでも釣れる(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)基本的な3つの動きを踏襲しながら、いろいろなバリエーションが生まれていますが、最初はやはり「たたき」「たるませ」「聞き上げ」を忠実にすることが大切です。
そこから、中層での誘いや「ゼロテンション」、「中オモリの変化」、「集寄の使用」など、工夫をしていくことになります。それが当たればパターン化して入れ食いになることもあり、それこそがカワハギ釣りの快感となります。
仕掛けの変化に使う中オモリ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)陥りやすい失敗例5選
前述のように基本を忠実に守りながら、自分の工夫を加えていき、アタリを明確に出させたり、ゲストをかわしたり、しっかりとおちょぼ口にハリを掛ける訳ですが、釣りに夢中になるあまり、ついつい良くない釣りを展開してしまうことがあります。今回は、特に初心者によく見られる失敗例を挙げてみましょう。
1. アタリを待ってしまう
魚釣りでは、アタリがなければアタリを待つ。これは当然の話ですね。ただ、カワハギ釣りにおいては、あまりアタリを待ったり、アタリを取りにいくことはかえってエサを取られる要因にもなります。というのも、アタリを待つということ自体、アタリに集中するあまり、仕掛けの動きを止めたままにしてしまうことが多くなるからです。
カワハギの場合、ホバリングといってその場で定位しながら、小さな口でエサを吸い込んだり吐いたりしながらエサをかすめ取ってしまいます。そのため、仕掛けが止まったままだとアタリが穂先に出ないまま、エサを取られることになるからです。あくまでも、カワハギのアタリを出させるタイミングはエサを食べられない状態を続けた後の「一瞬」と覚えておいてください。
2. どんなアタリでもアワせる
カワハギ釣りでは時として、ゲストやエサ取りが非常に多い場所を釣ることも多くなります。特に岩礁帯などでは顕著です。もちろん、エサ取りの仲間でもあるカワハギを釣るのですから当然といえば当然ですね。
小さな口でエサを吸うカワハギ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)で、大きなアタリ、特にブルルンと穂先を震わせるようなアタリは、カワハギではないことが多いのです。前述のようにカワハギをその場で定位しながらエサをかすめ取るのがうまい魚です。なので、いろいろなゲストの中でももっとも小さなアタリを出すのがカワハギといっても過言ではありません。
仕掛けが着底してすぐに大きなアタリがあってアワせるとヒット。こんな時は得てしてゲストであることが多いです。大きなアタリが出たら、仕掛けを動かさずに少ししてから回収してエサを点検してみましょう。全てのエサがすっかり取られていたらカワハギであることが多いです。が、エサが残っているのならゲストであることが多いようです。
大きなアタリの中で、ごく小さくトン、とか、モヤッとした違和感を感じた時に試しに聞き上げてみると、カワハギであることが多いのです。これがゲストをかわして本命を釣ることとなります。
3. 動かし続け過ぎる
カワハギ釣りは仕掛けを動かすことで寄ってきたカワハギがエサを食べられず慌てる状態を作ることが重要です。ただ、せっかく寄ってきたカワハギも仕掛けを大きく動かし続けてしまうと結局、エサを食べられないまま終わってしまいます。そこで、仕掛けを動かしたらカワハギが寄ってきていると仮定して、オモリを底に着け、ほんの少しで良いのでカワハギがエサを食う間を与えてやりましょう。
カワハギが焦っていれば、その短い間でアタリが出ますし、その際に出るアタリはけっこう明確です。なので、短い止め(食わせ)の間で穂先に神経を集中します。
4. 仕掛けを上げない
アタリがないから、反応があるまで仕掛けを上げずに釣り続ける。これはカワハギ釣りでは御法度ともいえる失敗例です。その理由は前述のようにカワハギはエサをかすめ取るのがうまい魚なので、釣り人がアタリを察知できていないくてもエサを取っている可能性が高いのです。なので、カワハギ釣りはかなり頻繁に仕掛けを回収して、エサの点検を行う必要がある釣りです。
エサの点検を頻繁に行うメリットは他にもあります。アタリはなく仕掛けを上げてみるとエサも残っている。そんな時でも、エサをよく見てみると、アサリの表面がザラザラ、ボロボロになっていたり、カワハギの大好物である内臓部分のみ食われていることもあります。カワハギが食いにきていた証拠です。エサの状態を確認することで、海中のカワハギとの駆け引きを有利にすることもできるのです。
エサをじっくり見てみよう(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)5. 流し込んでしまう
オモリで底を取っていて、船が流れるとどうしても底をキープしたがあまりに糸を出していく人をよく見かけます。実はこれもデメリットが多い動作です。糸を出せばその分、同船者とのオマツリも多くなります。
また、水中にある道糸は潮の流れの影響を受けますが、その距離が長くなればなるほど、潮の流れによる道糸にかかる抵抗も大きくなり、結果的にアタリが伝わりづらくなります。理想は最短距離です。
どうしても底を取りたい時には、少し流し込んだ後で竿を上げて(仕掛けを浮かせて)ジッとしていると、オモリの重さで自分の釣り座近くに仕掛けが戻ってきますのでそこから再び釣り始めましょう。
まとめ
カワハギはエサを取るのがうまい魚です。アタリも小さい割りに、ハリからエサをきれいに取ってしまうことも上手です。そんなカワハギを仕留めるために、独特な釣り方が進化しています。進化は釣り人の工夫、試行錯誤によるものなので、しっかりと基本を守りつつ工夫をしてみましょう。それこそがカワハギ釣りの醍醐味であり、工夫が当たって、竿先がドンドンとカワハギ特有の引きをとらえた時には、何物にもかえがたい快感がまっています。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>
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