今さら聞けないメバリングのキホン:『アジングロッド』は流用できる?
2020年11月27日 17:00
抜粋
同じライトゲームロッドだが、ずいぶんと異なるアジングロッドとメバリングロッド。はたしてアジングタックルはメバリングにも流用できるのだろうか?
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)


両ロッドの違い
一般的なメバリングロッドの設定は、長さ7ft前後。ティップからベリーにかけて、かなり曲がる。バットは強い。また現在のメバリングロッドの主流は、オートマチックなアワセが効く仕様、魚のアタリに対しすっとサオ先が入る「ソリッドティップ」が多い。
アジングロッドの設定は、長さ5ft~6ft台。同じく「ソリッドティップ」が主流だが、対してアジングロッドはティップまでハリが効いている。感覚的にいえば「硬い」。いわゆるパッツン系のロッドが多い。これは、アジのアタり=即アワセを想定した仕様だ。
まとめて言うと、メバリングロッドに対してアジングロッドは、概して、短くて硬い。
短くて硬いアジングロッド(提供:WEBライター・井上海生)メバリングに流用可能
ただ、この欠点は、釣り場所やドラグ設定で補うことができる。たとえば、水面との距離が近い漁港では、むしろ5ft、6ftの長さは取り回しがよく、扱いやすい。テトラに乗って、横をトレースするような釣りではショートロッドは難しいが、ごく普通の漁港で、足場も安全な場所でやる分には、実はレングスの面では、むしろアジングロッドの方がやりやすいこともある。
また、ティップが硬いというアジングロッドの特徴は、確かにメバリングでは若干ハンデになるかもしれない。メバルは向こうアワセの釣り(魚に勝手に仕掛けを持っていってもらう釣り)なので、硬いティップでそれを弾いてしまうと、やはり乗せは悪くなる。しかしこれも、リールの素晴らしい機能であるドラグで補える。緩めに設定しておけば、メバルのバイトに対しイトが出てフッキングしてくれるので、問題ない。
つまり、アジングロッドをメバリングに流用することは「できる」。
ティップは「軟らかめ」が適
アジングロッドの中でも、ティップがUL調子のものは、メバリングに適する。UL調子の部類でもメーカーによって硬い軟らかいの違いがあるが、ともあれ、軟らかめに設定された調子は、ほとんどメバルロッドを同じ仕事をしてくれる。
私は事実、UL調子6.4ftのアジングロッドでメバリングをしているが、これで尺前までは余裕を持って取り込めている。非常に取り回しがいい上、個人的にテトラに乗ることが好きではないので、それまで持っていたメバルロッドは手放した。それで良かったとさえ思っている。このアジングロッドを、「メバリングショートロッド」という、あまり市販されていない仕様のサオとして、安全に釣りができる漁港で超有効活用できているからだ。
アジングロッドで尺前メバル(提供:WEBライター・井上海生)バーサタイルなのはどっち?
これからライトゲームを始めようという方は、アジング、メバリングを分けて考えることだろうと思う。最初はその方がいいかもしれない。確かに専用ロッドの方が、両者ともに釣りやすい。ただ釣りの難易度そのもので言えば、アジングの方がはるかに難しいのだが…。
筆者はアジングロッドがオススメ
ところで、通年2本のそれぞれの専用ロッドを持ってライトゲームをやっていると、「どっちか一本にできるな」という感覚が必ず芽生えてくる。アジングロッドか、メバリングロッドか。
筆者はその場合、「軟らかめのアジングロッド6ft台」をオススメしたい。
というのも、メバリングロッドの「ペナンペナン」とも言いたいスローテーパー仕様で繊細なアジのアタリを掛けるのは、なかなか難しいのだ。また7ft台という長さも、フッキングの際のタイムロスを生む。二種の魚の両立のための調子がうまく按配されたのが軟らかめの6ft台アジングロッドであり、どちらかといえば釣れやすいメバルにもうまくハマる。
なぜ「6ft台」?
6ft台という長さは、「無理のない範囲」「危険をしない釣り」を規定してくれる。つまり安全で楽しい釣りができる。個人的には、メバルもアジも、ロングロッドを使い、テトラや磯に乗って危険を冒してまでやる釣りではないと思う。私は「もしも」の落水を経験している者なので、余計にそう感じるのかもしれない。
テトラ帯での釣りは専用ロッドにライジャケマスト(提供:WEBライター・井上海生)アジンガーもメバリングを
今、手元にアジングロッドしかない釣り人も、専用ロッドを買い足す必要はないと思う。パッツン系でもドラグを緩めに設定すれば、メバルは獲れる。愛用のアジングロッドで、この冬はメバリングをしてみてはいかがだろうか?反響感度の高いアジングロッドで大型メバルの「ドンッ」と引き込むアタりを掛けたときには、快感である。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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