【東海2020】船『カワハギ』釣り初心者入門 釣ってよし食べてよし
2020年12月05日 16:30
抜粋
釣ってよし食べてよしといわれるターゲットは数多いが、このフレーズがドンピシャで当てはまるのがカワハギ。競技大会があるほどテクニカルかつ食べても抜群においしいターゲットだ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


カワハギの生態
カワハギは北海道以南から東シナ海まで広く生息しており、水深100m以浅の砂や岩礁が入り混じる底質を好む。肉食性で、ゴカイやエビ、貝類、クラゲなどを好んで捕食している。産卵期は夏で、砂地に産卵する。オスは背ビレの第2軟条が細く長く伸びており、すぐに判別できる。
釣って食べて最高のカワハギを狙ってみよう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)カワハギ釣りの魅力
口はおちょぼ口ともいわれるほど小さいが、貝殻を砕くほど頑丈な歯を持っている。かつては船釣りや投げ釣り、堤防釣りではそのおちょぼ口でエサをかすめ取るエサ取り名人として嫌われていたが、ここ数年はそのおちょぼ口にハリを掛けるゲーム性が評価され、競技大会が開催されるほど。
このおちょぼ口でエサをかすめ取る(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)また最上級の食味評価の理由は、この時期に肥大するキモを目当てにする人が多いからだろう。旬はやはり秋から冬にかけて。夏でも十分狙える魚だが、キモが大きくなる今の時期は狙う人が一気に増える。キモをとかしたキモじょう油で食べるカワハギの薄造りは、店で食べるとびっくりするほどの値段がつくことも珍しくない。
カワハギ釣りタックル
さてタックルについてだが、各メーカーから専用ザオが販売されている。その特徴は極端な先調子であること。9対1ともいえるその調子は、繊細で軟らかい穂先でカワハギに違和感なくエサを吸い込ませ、硬いベリーのパワーでしっかり口にハリを掛けるように設計されている。長さは1.8~2mぐらいが使いやすい。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)合わせるリールは小型のベイトリール。イカメタルやタイラバ用のリールでも代用できる。手返しの面で考えれば、ハイギアタイプの方がお勧めだ。ラインはPEラインの0.8~1号。1号を標準に、潮が速いエリアなら0.8号を巻いていく。これに先イトとして、フロロカーボンラインの3号を2mほど結んでおこう。
オモリは30号が標準(提供:週刊つりニュース中部版 編集部仕掛け選びは「ハリ」に注目
仕掛けは市販のものが多く販売されている。その中でも最も重要なパーツがハリだ。ハリスやミキイトは前掲タックル図参照として、まずはハリについて述べていこう。
カワハギ釣りのハリは大きく分けて、ハゲバリ系とセイゴバリ系に分けられ、その日の状況や釣り人の釣りスタイルによって使い分けていく。
ハゲバリ系
ハゲバリ系はハリのフトコロが広くなっており、ポイント(ハリ先)が急角度で内側を向いている。したがってカワハギ独特の、エサを吸い込んでから吐くというスタイルの捕食の際、吐き出すときにハリが口の中に残りやすくなる。
また太軸設計で急激にかかる力に耐えるため、掛けアワセの釣りをするスタイルに向いている。そのため精度の高いフッキングテクニックを身につけることができれば、釣り人にとってこれ以上ない武器になるのは間違いない。市販仕掛けにも多く使われている、スタンダードなハリといえるだろう。
至高のターゲットに挑戦(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)セイゴバリ系
一方のセイゴバリ系はポイントからフトコロにかけて細軸で、ハリがカワハギの口の中にスルリと入り込みやすい形状をしている。ハゲバリ系に比べて全体的に軽量で小さく作られているので、エサを吸い込んで捕食するカワハギの特徴をよく考えて作られたハリといえる。
活性の高いカワハギがいれば、エサを吸い込み自動的にフッキングに持ち込んでくれることも多い。したがってアワセの技術よりも、いかにカワハギにエサを吸い込ませるか、アピールの技術が必要になるハリともいえる。
初心者はどちらも使ってみよう
どちらのハリにも一長一短があるが、自分の釣りスタイルが確立するまでは、どちらも使って試行錯誤を繰り返すことをお勧めしたい。どうしても最初の釣行でボウズは嫌だ、なんとか1匹を手にしたい……という人にはセイゴバリ系がお勧めだ。慣れないうちは繊細な前アタリなどは取れないと思うし、アワせるタイミングもつかみにくいだろう。ある程度オートマチックにフッキングしてくれるセイゴバリ系なら、最初の1匹への近道といえるかもしれない。
仕掛けは市販品を活用しよう(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ハリの注意点
当然ビギナーであれば、最初は市販仕掛けを選択すると思う。その際、必ず替えバリも購入しておこう。カワハギ釣りほどハリを消耗する釣りはないかもしれない。
ゴツゴツの岩礁帯を釣ることが多いうえ、固い歯を持つカワハギの口にハリを掛ける釣り、またフグやベラといった定番外道たちも、軒並み固い口を持っている。そのため、ハリ自体が曲がったり折れたりすることはもちろん、パッと見では分からないポイントのなまりも多く発生する。
良型になると引きも強烈(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)カワハギでもフグでもできれば1匹釣ったら、ハリは交換しておきたい。もちろん根掛かりが外れたときや、オマツリしたときも必ずハリをチェックしておこう。少しでも変化があれば、迷わずハリを交換すること。したがって釣行の際は、替えバリを多めに持っていくことをお勧めしたい。オモリは30号を基本に50号までを用意しておきたい。
エサの種類とハリ付け
エサは主にアサリが使われるが、冷凍ウタセやゴカイ類、シラサエビなどが使われることもある。アサリやウタセは解凍して使うわけだが、その際にエサ持ちをよくするため、専用の集魚剤をかけると身が締まってハリに刺しやすくなる。またエサ持ちが良くなるので、エサ取り対策のひとつにもなる。
アサリをメインに虫エサも有効(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)乗合船であれば、エサ込みの乗船料であることが多いが、そのエサが何であるかを確認しておき、他に使いたいエサがあれば事前に購入しておくこと。アサリは水管からハリを入れ、外側のベロを通して黒いワタの部分にハリ先を入れる。ウタセやゴカイはハリいっぱいの大きさに切って刺す。
水管からハリを入れベロを通してキモにハリを刺す(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)カワハギの釣り方
さて実釣について。中部エリアのカワハギ釣りでは、さほど深いポイントを攻めることは少ない。浅いときは水深10m以浅のポイントも多々ある。深くても50mまでだと考えていいだろう。
まずは底を狙う
まず攻めるべきは底。タタキ釣りやハワセ釣り、たるませ釣りなど多くの釣法があるが、どうやって誘えばいいのか分からないと思う。まずはオモリを底に着けたまま、サオ先を小刻みに揺らして止める。
アタリ~ハリ掛け
アタリは止めたときに出るので、その際はサオ先と手元の感覚に集中しよう。イメージとしては、仕掛けを小刻みに揺らしてカワハギの目を引き、止めて食わせる間を与える感じだ。
エサ取りをかわしてしてやったりの瞬間(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)コツコツとアタリが出たら、少しだけラインを緩める。このときにカワハギの口にハリが吸い込まれているイメージだ。そしておもむろにゆっくりサオを大きく持ち上げてみよう。これでうまくハリ掛かりすれば万事OK。
外道は避けられない
だがこの釣りはそう甘くはない。最初はおそらく掛かってもフグやベラなどのエサ取りが大半だと思う。まずはとにかくエサ取りのアタリがどんなものか、感覚で覚えよう。うまくすればその中にカワハギが交じることもある。そのカワハギのアタリや引きを覚えておくことが大事だ。これはとにかく経験を積むしかない。
定番外道のキタマクラ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)またベラやフグが釣れて、「なんだ、外道か」とリリースするだけではなく、その魚がどんなアタリを出しどんな引きをしたかをインプットしておくことも大事なことだ。最初は外道ばかりで本命までの道のりは遠いかもしれないが、外道の中にカワハギがいると信じて、誘い続けよう。
カサゴも交じる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)カワハギの「キモあえ」は絶品
カワハギの食味の魅力は、なんといってもキモだ。この時期はキモが肥大し、特においしくなる季節。釣ったカワハギは目の上にナイフを入れて即死させた後、胸ビレの上のエラに刃先を突っ込んで血抜きをする。こうすることで、キモに血が回らずくさみが出ることを防げる。
名前通り皮は簡単に剥ける(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)皮剥の名の通り、調理は簡単。手できれいに皮をはぎ取った後、3枚におろして腹骨と中骨を取り、細切りにしておく。キモはボイルして裏ごしした後、甘口のしょう油を混ぜて冷ました後、細切りにしたカワハギの刺し身をあえる。これがキモあえだ。一度食べるとやみつき間違いなし。ほかに煮付けやフライ、鍋にも最高の食材となる。ぜひ釣って食べて、至高の味を堪能してほしい。
こんな釣果も十分望める(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
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