【東海2020】冬の「シーバスゲーム」攻略法 ポイント&ルアー選び方
2020年12月12日 16:30
抜粋
シーバスフィッシングにオフシーズンはない。冬のシーバス攻略パターンをつかめば、熱い釣果が待っている。今回はそんなホットな釣果に直結するポイントを解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)


冬のシーバスパターン
まずは、冬のシーバスパターンについて説明しよう。冬はシーバスの産卵シーズンとなり、私のホームグラウンドである伊勢湾では、12月~2月辺りまでがそのタイミングと考えられ、産卵を控えたシーバスは沖の深場へと移動する。伊勢湾では、鳥羽沖周辺の伊勢湾口が有名であり、このような行動生態がシーバスを沿岸部から遠ざける大きな要因となっている。
厳寒期でも十分狙える(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)しかし、産卵は中型以上、サイズで言うと40cm以上の個体が対象であると言われており、産卵の時期は個体差もあるため残された中型サイズを狙う。産卵前の荒食い、産卵場への移動中にベイトの接岸により沿岸部へ近づいた個体、産卵後の体力回復期など出会いのチャンスはたくさんある。
また、冬の沿岸部では栄養価の高い小魚系のエサはぐっと減るものの、シーバスは生命維持や成長のため、マイクロベイトと呼ばれるプランクトンのアミなどを捕食する。そのサイズは1cm以下であり、このシーズンのルアーセレクトやポイント選択に重要な要素となる。
ナイトゲームがオススメ
狙うタイミングとしては、私の実績では夜のナイトゲームがオススメだ。凍てつく寒さに釣り人の心も折れそうにはなるが、タイミングが分かっていれば、短時間勝負で答えを出すこともできるので心配はない。
またナイトゲームでエントリーする大きな理由は、水中の透明度にある。プランクトンが減少し、透明度が増した海中はルアーを見切られやすいと感じている。それを補う意味で、光量の制限されている時間帯での釣行は優位性が生まれてくる。
マヅメが狙い目なのはシーズン共通(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)厳冬期のオススメポイント
厳寒期に狙うポイントとしては、水温の安定や潮通し、エサのたまり場などに着目したい。特に北風の強いこの時期は、海面の表面温度はぐっと下がり、エサとなる小魚などはほぼ期待できない。
突堤や岬の先端
このような状況でまずオススメするのが、沖に向かって大きく張り出した突堤や岬の先端である。潮通しが良いことから、12月~1月前後は産卵前、2月前後からは産卵後の大型シーバスの回遊が期待できる。
このような場所は、周りのエリアより水深が深い場合が多く、底付近では水温が安定しているため、厳寒期でもハゼなどのエサが豊富にストックされているケースが多い。また多少の地域差はあるが、早い場所では2月辺りからボラの稚魚や、数年前までは伊勢湾の大爆釣パターンの定番であったコウナゴの接岸なども期待できる。
アミやカニがベイトになる(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)港湾部
エサのたまる場所という意味では、港湾部の流れが緩く奥まったエリアにも注目してほしい。このような場所では、やや攻略にコツがいるものの、アミなどのマイクロベイトがびっしりとたまり、シーバスが捕食に狂うシーンに遭遇することもある。サイズこそ小~中型がメインとなるケースが多いが、しっかりと数釣りが楽しめる。
パターンにはまれば数釣りも(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)河口
私の実績では、2月以降であれば河口エリアも面白い。カニやボケを捕食するシーバスが集まり、早い所ではバチ抜けパターンも開幕する。あとは私が釣行するエリアではなじみがないものの、温排水などが流れ込んでいるポイントでは小魚などがたまり、冬のシーバス狙いでは外せないポイントだ。
磯
冬の大物狙いという意味では、湾口や外洋に面した磯場がオススメ。過去に私も80cmクラスのシーバスをキャッチするなど、産卵に絡む個体がエサを求めて磯場に接岸したと推察している。
厳寒期のオススメタックル
厳寒期のシーバスは、遊泳力の弱いアミやカニ、ボラの稚魚など、特に産卵後の体力回復期は、容易に捕食できるエサを好み、吸い込むように捕食する傾向が強い。そのためそのアタリは非常に繊細で、小さなアタリが特徴となる。
ロッド
そこでロッドは穂先が軟らかく、アタリを弾きにくいソリッドティップモデルや、軽量で小さなアタリも逃さず手元まで伝えてくれるLパワーモデルがオススメだ。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 橋本広基)ライン
また冬の釣行では風の強い日が多く、探るレンジも水温が安定する底付近を丹念に探るようなケースが多くなる。そのようなシーンでは、細号数のラインを使用することで、風や水流の影響を低減でき、ルアーの飛距離は伸び、底付近へのアプローチもしやすくなる。そのため私はメインラインにはこのような利点を考慮して、PEラインの0.6号を選択。なおかつ80cmクラスの大型でも対応できるように、原糸編み数が多い8本編みの強度が高いモデルを使用している。
リーダー
リーダーは擦れに弱いPEラインの弱点を補うため、フロロカーボンラインの4号を1.5mほど結束。リールはキャスト性を考えてスピニングリール。ライントラブルなどもあるので、スプールには最低でもメインラインを150mは巻いておこう。
オススメはジグヘッド+ワーム
ルアーはマイクロベイトの極小サイズに合わせることは不可能だ。そこで活躍するのが、ジグヘッドとワームの組み合わせ。冬の非常に難しいシーンでも、私に幾度とシーバスに出会わせてくれた実績十分のルアーだ。
マイクロベイトのハクとワーム(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)特徴
その特徴は、ワームの柔らかい合成樹脂素材でしか表現できないソフトな微波動と、樹脂の中に埋め込まれているラメ素材のきらめきや光の屈折にある。その波動は遊泳力が弱く、潮流に流される状況を演出し、細やかで複雑な光の屈折がプラスチックルアーでは表現が難しい、海中に群れる多くのマイクロベイトと融合する。
冬のシーバスゲームに使用するルアー(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)使い方が多彩
またジグヘッドにも利点があり、海面が凍てつく寒さで無反応の場合は、中層、底付近と幅広く1つのルアーで探ることができる。まさに厳寒期攻略にベストマッチするルアーと言えよう。
港湾部ではメバル用ルアーでも(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)水深が浅く、すぐルアーが沈んでしまう場合や表層付近で反応があるなどの場合は、ハードルアーを使用する。カラーはクリア系で、シルエットは細め、なるべくアクションがおとなしいルアーが私の実績からはオススメだ。港湾部などで小型サイズを狙う際は、メバル用ルアーなどで数釣りを楽しんでみても面白い。
釣り方とアプローチのコツ
この時期のルアーアクションは、「ゆっくり」が基本となる。イメージは逃げ惑うではなく、潮流の潮上にルアーを着水させ、その流れにルアーを乗せて流してくる。春のバチ抜けパターンなどでも活用されるドリフトというテクニックだ。
また私がジグヘッドとワームの組み合わせを使う際に多用するアプローチも紹介しておこう。まずは狙いたい水深までルアーを沈め、その存在に興味を持たせそることから開始する。チョン、チョンッとサオ先でアクションをつけ、その後が食わせのタイミング。ラインテンションを保ったままロッドを3~5秒程度送り込み、潮流に流される、またはゆっくりと沈んでいくエサを演出する。これの繰り返しで反応を探っていく。
このアプローチは、過去に私しかヒットに持ち込めないなどの状況にも遭遇している。アクションの引き出しとして覚えておいていただければと思う。
ファイトとランディング
遊泳力の弱いエサに対しては、吸い込むような捕食形態を示す。そのため釣り人には、ガツンッ!という明確なバイトが伝わりにくく、コツンッとかコツコツといった、ショートバイトと呼ばれる非常に繊細なアタリが多い。
このようなケースでは、「アタリはあるけど魚にハリ掛かりしない」といった状況に陥りやすく、それを解消するためにも早アワセは厳禁。しっかりと手元に重みが伝わってから、アワセを入れよう。
またそれでもハリ掛かりが悪いような状況では、少しロッドを送り込んでからアワセを入れるなども試してみよう。ファイト中はハリ掛かりが浅いことも想定し、ラインテンションが緩まないことに集中し、特にシーバスがジャンプしたときには注意しよう。
フックはさびていれば事前に交換(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)このような繊細なアタリを捕え、バラシを軽減するためにはルアーフックの管理も重要だ。ジグヘッドはハリ先の状態を確認し、ハードルアーのトリプルフックに関しては、さびているものは釣行前に交換しておこう。
冬のシーバスに挑戦しよう
冬も確実にシーバスは釣れる。実は冬場の方が熱かった。そんなポイントやパターンは各地で確実に存在する。防寒対策をしっかりして、釣えい場に足を運んでみてはいかがだろう。今回の解説が、皆さんの心温まるシーバスフィシングに少しでもお役に立てれば幸いだ。
寒さに耐えて手にした価値ある良型(提供:週刊つりニュース中部版 橋本広基)<週刊つりニュース中部版 橋本広基/TSURINEWS編>
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