波止ハゼ好釣り場:紀ノ川河口 ミャク釣り&チョイ投げポイントを紹介
2020年12月17日 16:30
抜粋
いよいよシーズンも大詰めとなった紀ノ川河口のハゼ釣り。今回は来期に役立つミャク釣りポイントと、これから冬の狙いとなるチョイ投げ釣り場をガイドしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)


河口はハゼ釣りの一級ポイント
川の河口域は天然の水族館である。小物から大物まで、様々な魚や水生生物が行き交う様子は、時間を忘れて見入ってしまう魅力を秘めている。
大都市には潜在的に釣りに興味を持つ男女が多いが、実は、河口部が身近にあるシティーアングラーこそ、最も身近に魚と遊べるフィールドに恵まれているのだ。
今年関東でハゼ釣りがちょっとしたブームになっているようである。背景には、新型コロナウイルス感染症の影響も考えられるが、それ以上に、多くのアングラーにより、身近なフィールドでの釣りが見直されていることの現れといえるのではないか?
今回は、和歌山市を流れる紀ノ川河口にスポットをあて、夏から冬まで息長くハゼと遊べるポイントとしてその魅力の一部を紹介してみたい。
ハゼは河口で手軽に狙えるターゲット(提供:牧野博)紀ノ川河口のポイント
紀ノ川河口には、紀ノ川大堰があり、そこから下流側がハゼの釣り場となる。公園の駐車場直近の護岸、アシの茂っている河原で釣るポイント、橋の橋脚周りの深場など、釣り場のロケーションには事欠かない。
また、川は東西に流れているので、季節風の風向きによって右岸、左岸どちらかでサオが出せる。
交通アクセスの面では、自動車なら高速道路のインターチェンジや自動車専用道路のランプから数分で釣り場に行けるし、電車釣行派のアングラーであればJR和歌山駅や南海和歌山市駅といった大きな駅からも比較的近いので、大阪方面からのアクセスが非常にいいのも魅力だ。
ミャク釣りのポイント
まずはミャク釣りに向いた釣り場から紹介したい。
1.左岸のせせらぎ公園
紀ノ川のハゼ釣り場で最もポピュラーなポイント。足場がよく、釣り場が広いので一人でも、グループでも楽しめる。底は砂泥底であるが、かなり沖まで浅く、盛期(8月下旬~10月)に上げ潮回りを狙うのが正解だ。東西約200mの護岸であるが、根掛かりなどが少なく釣りやすいのは駐車スペースに近い中央部だ。一方、穴場になっているのは東西両端部である。
紀ノ川大堰に近い東端部は、浅く、杭などの障害物があり、底も小石が多いが、あえてそのようなストラクチャーの周囲を狙う。また西端部は、捨て石やシモリが多いが、ここでもあえてその周囲の砂泥底を狙う。
東端部、西端部とも盛期でも比較的空いていて、中央分に比べて型がいいのが特徴。15~17cmクラスも交じり、キビレやセイゴもくる。ミャク釣りはノベザオでオモリを操作して釣るので、このような根掛かりの多いポイントこそ有効な釣り方であるといえる。
このポイントは、紀ノ川大堰のすぐ下流にあり、大雨の後などは濁りが長く残ることもある。そんなときは次のようなポイントを選んでみよう。
せせらぎ公園のポイント(提供:WEBライター・牧野博)2.左岸の北島橋周辺
1のせせらぎ公園護岸から約2km下流側である。底はせせらぎ公園に比べやや小石が多いが、浅場のポイント。釣れるハゼの型はほぼせせらぎ公園と同じで10~13cmが多い。北島橋の橋脚下の周りは比較的きれいな砂泥底になっていて、ハゼに交じってピンギスが釣れることがある。
ここもどちらかといえば盛期(8月下旬から10月)の釣り場といえる。南海和歌山市駅から最も近く、電車釣行派のアングラーにも時々お会いすることがあるポイントだ。
3.右岸の市民スポーツ広場前
第2阪和国道(国道26号バイパス)の大谷ランプから最も近く、自動車によるアクセスがは非常にいい。 北島橋と南海電車の鉄橋の間に広がるポイント。河原にテニスコートやグラウンドがあり、県道から河原に降りる狭い道がある。
どちらかといえば潮位の高いときの方がいい。型は10cm前後とやや小ぶりであるが、釣り場が長いのでこまめに移動して釣れば数が稼げる。すでにレポートしたが、改造した渓流用クリールなど、ライト化した道具が威力を発揮しそうな釣り場である。
変化の少ない場所であるが、このようなポイントでは、変化をしっかりとらえて探ってみよう。土管のある場所、護岸の折れ曲がり、捨て石の周囲など、やはりストラクチャーや潮流の変化する場所をマークするのがいい。とはいえ変化のない平坦なポイントでもそこそこ釣れる。誰もが楽しめる優しいポイントだ。
ミャク釣りで狙うべき変化(提供:WEBライター・牧野博)4.南海電車鉄橋上流~鳴滝川流れ込み
南海電車鉄橋上流側から鳴滝川流れ込みまでの間は、河原に降りて釣るポイントが多い。釣り場に出るのに護岸の急坂を下りたり、藪漕ぎが必要な場所もある。また、ポイント自体も比較的小ぢんまりしていて、1~3のポイントに比べ、ややマニアックなゾーンだが、その分空いていて魚影が濃い。
どちらかというとミャク釣りシーズン後期の10月後半から11月に面白さが感じられるポイントだ。北西の風が吹くようになると、左岸では釣りづらくなるが、このポイントは風裏で比較的暖かい。また、筆者のこれまでのミャク釣りの釣況からみて、最も型が揃うのはこのゾーンである。
私がよく釣行するのは、南海電車鉄橋上流側の浜。ここは潮位の低いときに釣り場に入り、上げ潮を狙うのが面白い。砂泥底にところどころ大きな捨て石やカケアガリがあり、アシの際のポイントもある。14~15cmの良型が連発したり、ごくまれに、マゴチなどがくることもある。他にはキビレの子やヒイラギ、セイゴなど、魚種も豊か。
チョイ投げ釣りのポイント
続いてチョイ投げに適したポイントを紹介する。チョイ投げは、基本的にハゼシーズンを通じていつでも楽しめるが、よりその面白さが実感できるのは初冬から冬だ。この時期になると足元近くにはハゼが少なくなる。
カレイの投げ釣りで、外道に良型のハゼを手にされたアングラーは多いと思うが、ハゼは水温が下がってくると干潟の周辺の砂泥底の深場に移動し、産卵の準備を始める。従ってこの時期は、ポイントが限定されるが、その場所では年を越しても釣果を見られることも珍しくない。ちょっとマニアックでコアな釣りになるが、紀ノ川河口のチョイ投げポイントを2つ紹介したい。
1.北島橋橋脚周辺右岸
北島橋橋脚周辺の右岸側は筆者がよく入るポイントである。潮流の影響で、橋脚の周りは掘れて深くなっている。橋の上は幹線道路なので、ミスキャストしないように充分な注意が必要である。
右岸・北島橋橋脚そば(提供:WEBライター・牧野博)投点は40~50mほどで十分である。10~15m、20~30m付近に大きなカケアガリがあり、水深が急に深くなっている。キャストするスペースは広くなく、草の生えている場所もある。
このような場所では、前にレポートしたチョイ投げ改造のルアーロッドが威力を発揮する。上げ潮まわりの方がいいが、潮位が低いときでもそこそこ釣果が得られるのはチョイ投げの強みだ。
ハゼの型は15cm前後、大きいものでは18cm級が交じることも多く、ミャク釣りより二回り型がいいのが魅力だ。私は常に1本ザオでハゼの魚信を手に感じながら釣るが、サオを2~3本出して置きザオで狙うのも面白いと思う。
ハゼの魚信は意外に短いリズムの激しいアタリなので目でも楽しめる。最初にブルッとした小さな魚信があり、しばらくするとブルブルとした明瞭な魚信がサオ先に現れるので、ここでリーリングするとハリ掛かりがいい。冬場でも、暖かい日が続いた後であれば、ハゼの姿が見られる。1月中旬までと釣期は長い。
2.左岸南海電車鉄橋下流側の護岸
冬場、チヌ釣りのアングラーがよく入っているポイント。潮のよく当たるポイントのようなので、根掛かり覚悟で今秋初めてチャレンジしてみた。
足元から20mくらいまでは根掛かりが多いが、その先は砂泥底で急に深くなっている。魚影は濃いようで、キビレが交じることもあり、ビビッドな魚信で楽しませてくれるのも魅力だ。
型は右岸の北島橋橋脚周辺より少し小ぶりになるが、数は釣れそうな感じである。キャストも広角に投げられるのがいい。季節風が緩い日に釣行するのがおすすめだ。
左岸・南海電車鉄橋下流側(提供:WEBライター・牧野博)ミャク釣りタックル
釣り場にもよるが、紀ノ川は大河川なので、長さは3.6~4.5m、軽く、先調子のサオが向いている。例えばヘラザオや渓流ザオの硬調子。コイザオの軽量のものなど。扱いなれているアングラーなら、和竿も楽しいと思う。
ミャク釣りではオモリのついた仕掛けを動かして誘う。また、打ち返しの回数もウキ釣りに比べはるかに多いので、操作性のいいサオが有利である。一日楽しむのであれば、重さは120gくらいまでのサオが楽だ。ヘラ師には申し訳ないが、13~14尺で硬調子のハイカーボンの並み継ぎヘラザオなら非常に扱いやすいし、釣行後の手入れも楽で、愛着が持てると思う。
ミチイトは1~2号1巻き(50~100m)、できればフロロカーボンラインがいい。オモリはミニL天1~2号が一番楽だが、古くからの中通しオモリの1~2号、ハゼテンビン(関東の釣具店なら扱っているところがある)+ナス型オモリでもいい。これはサオの調子によってオモリの号数を自在にかえられるので効果的だ。テンビンに直接スナップ付きハリス止めを付けるか、小さな砂ずりを直結し、先に自動ハリス止めをつけておく。
チョイ投げタックル
サオは2.7~3.6mまでのリールザオで、15号くらいまでのオモリが背負えるサオでOK。あまり短いサオはカケアガリや根をクリアする時に扱いにくい。筆者は、9~10ftのシーバスロッド(ML~Lクラス)や軟らかめのジギングロッドのガイドを交換したものをよく使用する。 ルアーロッドの最近のモデルはKガイドが装着されたものが多いので、ルアーマンならそのまま流用できる。
リールはサオとバランスの取れたものなら何でもいいが、私は投げ専用リールの小ぶりのものに、ミチイトPEライン0.8~1号約150~200m+PEの力糸を巻いて使う。これは、キスのチョイ投げと共通で使用するためである。
オモリは、チョイ投げ用テンビンの8~12号くらいがいい。筆者が好んで使用するのは、富士工業のミニ遊動ジェット天秤の10~12号。投げやすい上、プラスチックの部分が羽状になっていてカケアガリをスムーズになぞることができる。天秤の腕に4~5号位の単糸20~30cmを直結し、先に自動ハリス止めを結ぶ。
仕掛けを交換するとき、また根掛かりした場合、オモリが残っていれば自動ハリス止めから先は、連続仕掛けをカットして止めるだけで済むので、迅速に釣りが続行できる。
仕掛けと必要品
仕掛けは、最初は市販のものでOK。またキス仕掛けの50本連結はおすすめ。ハリ先が痛んだら速攻で交換できて便利だ。仕掛けのハリ数は1~2本がトラブルも少なく、扱いやすい。
ハゼは、キスのような長い仕掛けはいらない。筆者は、ハゼ用にハリスの間隔を18~20cmと狭くした10本くらいの連続仕掛けを自作、仕掛け巻きに巻いて使用している。ただ、ハゼは口が大きいので、懐の狭いキツネ型よりもソデ型のキスバリやサヨリバリなどの方が向いていると思う。
エサはイシゴカイまたはアオイソメの500円分で一日楽しめる。
クーラーは8~10Lくらいのサイズが便利、中に保冷材を入れる。投げ専用のクーラーならサオ立てやサイドボックスなどが付いているので便利。また筆者がレポートした改造クリールも軽量で使いやすく、肩にかついだままでサオを振ることも可能だ。
釣り場周辺には自販機やコンビニがないことも多い。ハゼ釣りは結構暑い時期なので水分補給は大切である。
この他、タオル、フィッシングブーツ、帽子、若干の食糧や救急絆創膏などがあるといい。サオ、フィッシングブーツ、帽子以外はすべて6のクーラー内に収まるので、帽子をかぶって、フィッシングブーツをはけば、サオ1本、クーラー1個を持って釣り場に出られる。道具一式の写真を参考にしてもらえれば幸いである。なお、釣り場によってはフローティングベストも着用したい。
装備例(提供:WEBライター・牧野博)まとめ
以上が紀ノ川河口のハゼポイントとタックルの概要である。これ以外にも、面白いポイントがきっとあるはずだ。読者自身でそんなポイントを発掘していただけたら幸いである。
足元が悪い場所や藪を越えるポイントも存在している。無理をせず、安全な釣行をお願いしたいと思う。
なお、このレポートが出る季節には、チョイ投げハゼのシーズンに突入しているはずだ。直近の釣況の写真を参考にしていただければ幸いである。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
紀ノ川河口
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