【伊勢湾2020】冬の『青物ジギング』入門 船宿探し・タックル・釣り方
2020年12月23日 11:30
抜粋
冬の伊勢湾で下がる気温と反比例して熱くなる青物ジギング。バットからロッドが曲がり、リールのスプールからラインが勢いよく吐き出される…。今回はそんな伊勢湾の青物ジギングを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)


伊勢湾ジギングのターゲット
伊勢湾で狙える青物はいわゆるブリ族。60cmまでのハマチ、80cmまでのワラサ、80cm以上のブリがターゲットとなる。今年は60cm弱の小ワラサ~大ハマチという微妙なサイズが多く、お手ごろ食べごろなヤツが目立っているようだ。もちろん90cm8kgを超える立派なブリと呼べるサイズも上がっている。
中部エリアではハマチ・ワラサ・ブリの順に出世(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)毎年のように高水温が話題になっているが、今年も例にもれず伊勢湾周辺の水温は例年よりも高めで推移している。だが、それでも青物たちの釣況は決して悪くはなく、伊良湖沖~鳥羽沖まで広範囲で好釣果が上がっているようだ。
これからはブリクラスが増えてくると思われ、伊勢湾では数年前に南知多大井出船のWING(篠島船籍)で上がった16kgというモンスターが記憶に新しい。こんなモンスターはともかく、一年で最もジギングで青物を手にしやすい、熱いシーズンになることは間違いないだろう。
乗船の流れ
まずは初心者の方に向けて、乗船の流れを紹介しよう。
船を探す
まずは週刊つりニュース紙面のオフショア釣況欄やWEBサイト「釣楽」などで、伊勢湾のジギング船を探してみよう。出船するエリアによって乗船料金はほぼ統一されている。南知多や三河、渥美半島から出ている伊勢湾ルアー船連合だと、通常ジギングだと1万円。鳥羽だと1万1千円から1万2千円ぐらいだ。
船の予約
まず行きたい船が決まったら電話。釣行したい日を告げ、予約が空いているかどうか確認。空いていれば釣行人数を必ず告げておく。そしてこのときに最近よく釣れているジグやそのカラー、重さ、アクションなども聞いておこう。
冬の伊勢湾口ではこんな釣果もザラ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)釣行前日
そして釣行前日、午後7時すぎに出船できるかどうか確認の電話をする。7時の予報で出船可否を決める船長が多いので、あまり早い時間にかけるのは避けよう。そして出船場所と時間の確認、また氷の有無なども聞いておきたい。
そして就寝は早めに。寝不足は船酔いの原因になるし、行き帰りの運転にも支障をきたす。船に弱いと自覚している人は就寝前に酔い止めを服用し、乗船前にもう一度服用しておけば万全だ。
ジギングタックル
用意したいタックルは2本。ベイトモデルとスピニングモデルだ。
オススメのロッド
伊勢湾では日本海のジギングのように、ジグを激しく動かす誘いはNGであることが多い。したがってどちらとも、ジグの動きを吸収しやすいL~MLクラスのロッドが向いている。かといってライトすぎるとバットパワーに乏しく、掛かった青物を浮かせることが難しくなる。ティップからベリーにかけては比較的軟らかく、バットがしっかりしたロッドを選ぶことが大事だ。
長さは6ft前後で、極端に長いものや短いものは扱いにくい。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)リール
合わせるリールは、ベイトの場合シマノだと、200~300番。ダイワなら100~200番の大きさが適当。今のリールは安価なものでもドラグ性能が優れているので、予算と好みで選べばいいと思う。またハイギアかパワーギアかは悩むところだと思うが、これも好みでいいと思う。パワーギアを使っていて速巻きが必要なら、思い切り速く巻けばいいし、ハイギアでスローなアクションも可能だ。
スピニングはシマノで4000~5000番、ダイワで3500~4000番が目安。
ベイトとスピニングが2セットあれば理想(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)メインライン・リーダー
ラインは青物に限るなら、ベイトにPEライン1.5号、スピニングには2号を巻いておく。少し高価でも、8本編みのラインを巻いておくと強度アップはもちろん、イト鳴りせず快適に使える。リーダーはフロロカーボンラインの6~8号。メインラインとは摩擦系のノットで、しっかり結束しておこう。
メタルジグの使い分け
ジグは80~200gまで。その時々の状況によって使い分けるのだが、その目安となるのは青物が捕食しているベイト。イワシ類がメインベイトなら、タングステン製や鉛でもショートタイプの120g前後のジグが有利になる。深場で小型のタチウオを捕食しているなら、200g前後のシルバーのロングジグが有利だ。
タングステン製のジグとロングジグ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)フックセッティング
合わせるフックはジグの大きさに合わせる。例えば120gのダイワTGベイトを使うなら、上下にタンデムフック(2本バリ)をセットするのだが、ハリはキンリュウスズイセ尼の18号か、がまかつのふかせバリ17号ぐらい。200gのロング、セミロングジグには、フロントにがまかつバーチカルヘビー5/0、テールにも同じくものを1本ずつセットする。
ジグは80〜200gまで広く用意したい(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ジギングにおいて、フックはタックルの中でロッドやリールよりも重要な位置づけだ。青物はエサを吸い込むように捕食する。その吸い込みをなるべく妨げにくい軽くて貫通力があり、フトコロが広いものが理想。
だが、軸が細くて貫通力のあるハリは、強度が落ちるししっかりフトコロまで刺さっても、ハリ穴が広がる恐れもある。そのあたりで絶妙にバランスの取れたハリが理想なのだが、なかなか難しい。たくさんのハリを使ってみて、一番しっくりくるものを探してみるのも、この釣りの楽しみのひとつだ。
実釣編
さていよいよ実釣の様子を紹介したい。
船長の指示に極力合わせる
ポイントに着いて、船長から合図は出ればジグを落とすわけだが、船長からジグの重さの指定があれば、なるべくそれに合わせたジグをセットする。そのため、自宅でいくつかジグにフックを付けた状態で持っていくと、スムーズにジグをセットできる。
船の流し方
伊勢湾では、浅場では船をドテラ流し(船を風や潮に任せて横向きに流す)にすることが多く、深場では船を立ててバーチカルに攻めることが多い。ドテラ流しではスピニングでキャストして広範囲を探り、バーチカルだとベイトタックルを使うことが多い。
ゲストのサワラ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ジグのアクション
アクションは前述の通り、激しいアクションにヒットすることは少ない。ジグの振り幅をなるべく抑え、メリハリのあるワンピッチジャークで水深の3分の1から半分ぐらいまで誘っていこう。
アクションは時折ワンピッチジャークのリズムをゆっくりにしたり、間に一瞬フォールを入れたりと、食わせの間を意識することが大事。この間に食ってくることが非常に多いので、動きを止めないのではなく、メリハリのある誘いを心がけることが大事だ。
うれしいヒラメも(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)ヒット~取り込み
ヒットはドスンとかゴツンといった感じでロッドが止められる。ヒットしたと思ったら、すかさず鋭く小さくアワセを入れて、フッキングを確実なものにしよう。魚が走ればドラグを有効に使い、無理に止めようとしないこと。走りが止まったときが勝負。バットパワーで一気にリフトしていく。モンスターサイズでもなければ、1.5号のPEラインで十分コントロールできるはずだ。
ある程度浮かせてきて船の影が見えると、一気に走りだしたり船底に突っ込んだりすることがある。そんなときはロッドを海中に突っ込み、ラインが船底に擦れないようにしよう。
取り込みはハマチ以外はネットで。魚がネットに入った瞬間、リールのラインをフリーすること。そのままではロッドを破損することもあるので、気をつけたい。
タモ入れは船長がやってくれる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)プライヤーを持参しよう
釣った青物は絶対に素手でハリを外そうとしないこと。魚が暴れてハリが手に刺されば、大事故になる。楽しい一日を台無しにしないため、ハリを外すときは手袋をしたうえで、プライヤーを使うようにしたい。
魚を絞めるときは、エラブタからナイフを入れ、頭に向けてひと突き。その後、エラを切ってバケツに張った海水に頭から突っ込んでおく。5分ほどすれば血が抜けるので、氷の入ったクーラーボックスに入れておく。
万全装備で青物ジギングに挑戦!
船に乗る際はジギングに限らず、必ずライフジャケットを装着すること。また防寒対策も万全に。分厚い防寒着を着るより、インナーにヒートテックなど、発熱素材のものを着るとさほど着ぶくれた感がなくなり、動きやすくなる。また目を保護するための偏光グラス、頭部を保護するための防止も必須だ。
死闘を制して手にしたブリ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
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