城ヶ島沖で『オニカサゴ』狙い 釣果7匹は高級鍋食材に【いわき丸】
2020年12月23日 16:30
抜粋
神奈川県城ヶ島沖で、冬の時期には最上級の鍋の具となる「オニカサゴ」を狙った。釣りの基本とともに当日の釣行をレポートしよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・前島宣秀)


城ヶ島沖でオニカサゴ釣り
城ヶ島沖エリアのオニカサゴ釣りの特徴としては、水深100~150m程度の比較的起伏が激しい場所を狙う。シーズンは鍋の時期である秋から冬の釣り物として出ている船が多いが、通年のメインターゲットで狙っている船もある。
また、この海域でのオニカサゴは大きくても1kgクラスとのこと。オニカサゴのほか、定番ゲストのウッカリカサゴや、時にアカムツも釣れる。
オニカサゴの毒針に注意
オニカサゴは体中に毒針があり、手で触るのも怖い形相。その姿から鬼に例えられている。釣り人は「鬼退治」なんて洒落た言い方もするが、返り討ちもしばしば。ちなみに関東で釣れるオニカサゴは正式には「イズカサゴ」である。
オニカサゴの毒棘の位置(提供:WEBライター・前島宣秀)オニカサゴの毒トゲが刺さると激痛が走り、数時間苦しみ、釣りどころではなくなる。毒が入った箇所は赤く腫れ、時に全身に痺れが出たり、呼吸困難になるケースもあるので要注意だ。
もし刺さってしまった場合は、50℃前後のお湯に患部を1時間程度漬けておくと痛みの軽減、毒素が広がることを抑えられるが、それでも痛みがある場合は病院に行くことを強く勧める。ちなみに毒のあるトゲは顔周り、背ビレ、両腹ビレ、尻ビレにある。
大型の場合はニッパーを使用したり、包丁でヒレの付け根でV字に落とすと良いが、小型の場合はハサミで切った方が早い。毒針は切っても毒針、細心の注意が必要だ。船上で処理をする場合、必ず袋に全て入れて捨てること。しかし、自宅で慎重に処理をした方が怪我も少なく周りに迷惑をかけない。
オニカサゴ用タックル
今回、筆者が使用したタックルは竿がリーディング200H、リールはシーボーグ300Jであるが、竿は必ず先調子で感度が良いものをオススメする。道糸はPEライン3号、オモリは120号を使った。
当日の仕掛けは片テンビンに仕掛けの全長1.8m、幹糸はフロロカーボンライン6号を1m、三つ又サルカン下のハリスは80cm、ホタ針18号を使った2本バリ。ハリスには蛍光玉のみを通すのを基本としたが、仕掛けのアピールが肝と言われるほどで、タコベイトやマシュマロボールをはじめ、いろいろな仕掛けを持参して試している。また、根掛かりも多いので予備の仕掛け、オモリは必須である。
当日のタックル&仕掛け(作図:WEBライター・前島宣秀)当日乗船したいわき丸はアコウダイ釣りを通年実施しており、相模湾の海底を熟知、深場用レンタルタックルも無償で貸し出している。初心者には出船前に熱血指導がある。
12月12日に乗船したいわき丸(提供:WEBライター・前島宣秀)いわき丸でオニカサゴを狙う
東京にも冬将軍到来の12月12日、極上鍋の具材を求めて神奈川・三崎のいわき丸へ訪問した。出船は7時半とのんびり、8人での釣行であった。左舷の5人組の内、3人は磯釣り師で船釣りは初心者とのことから、出船前に船長の熱血指導にも力が入っていた。残り3人は右舷に私も含めて単独での釣行者。聞けば皆さん私と同じオニカサゴ鍋を求めての釣行であった。
ゆったりとした当日の船上(提供:WEBライター・前島宣秀)船は定刻の7時半に出船、約30分で投入OKのブザー音が鳴り、一投目となった。船長から「水深120m、ゆっくり深くなります」のアナウンス。上潮は流れているが、下潮はあまり流れていないと見た。これは海底にオモリが着き、タナの取り直しで2~3m巻き上げて再着底させた時の、PEラインの出具合で判断している。
本命ダブルヒット
このような推理、ハリスの状態などを考えながらの釣行はとても楽しい。タナをキープしながら竿先をユラユラと50cm程度上下させていると、コツコツと最初のアタリ。手に伝わるアタリも小さいことから、下バリに小さい魚が付いたと判断、根掛かりもないので上バリにも追い食いを…とそのまま釣りを継続した。
ほどなくコツコツとアタリがあり、巻き上げるとダブルだ。幸先の良いスタートであったが、掛かっていたのは20cmにも満たないサイズのオニカサゴで、早々にお帰りいただいた。左舷からも歓喜のお叫びが聞こえる。初心者といえ、やはり磯釣り師、電動リールに手こずっていたが順調にオニカサゴを釣り上げていた。
ファーストヒットの小型(提供:WEBライター・前島宣秀)釣り方の基本と作戦
潮が速い時はタナは低く、緩んでいる時には高く…と、どのハウツウにも記載があるが、慣れるまではこの潮加減が難しいと思う。肝は竿を水平にして、PEラインが必ず張る中で、オモリが底にトントン着く状態をキープできるかである。1.8mの仕掛けの場合、底から1m巻き上げを常にキープしておけば高確率で釣れる。タナを低く、高くは船の揺れや竿を50cm程度上下させれば問題ない。
筆者は底キープが必要なこの海域の釣り物の場合、遅くても10秒に1回はタナを取り直し、時には大きく竿をあおっている。この動作は海底の地形も分かり、オニカサゴへのアピールにもなる。一番ダメなのは置き竿。海底はリアルタイムに変化していてタナケする。潮が速い場合、なるべく仕掛けに負荷がかかるタコベイトなどは外して、シンプル仕掛けにした方が潮に流されづにくく釣りやすい。
いろいろな工夫を施した仕掛け(提供:WEBライター・前島宣秀)オニカサゴは向こうアワセが基本。ゴツゴツのアタリがあれば、一呼吸してから聞きアワセ。魚が掛かっていれば反応がある。巻き上げは中速、ダイワの電動リールなら18前後の巻き上げ速度をキープして、必ず手持ちで浮かせること。
30㎝前後のアベレージサイズが釣れた(提供:WEBライター・前島宣秀)ラスト流しで大アタリ
船長から「これが最後です」とアナウンスがあり、投入にも力が入る。ほどなく左舷ミヨシの人の竿が大きく揺れている。これがオニカサゴならと話していると筆者にも大きなアタリ。ニヤリ。しかし、巻き上げてもオニカサゴ特有のゴツゴツした引きがない。2人とも大型のウッカリカサゴで納竿であった。
最終釣果は1人0〜7匹。右舷ミヨシの筆者は竿頭であった。根魚は潮先が有利であり、船座にも恵まれた結果ではあるが、その日の風と潮など、座席選びは毎回悩む難題、毎回勉強だ。
<前島宣秀/TSURINEWS・WEBライター>
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