年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り

2020年12月28日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

今年も河川やサーフからの釣りで活躍してくれた、ハゼ釣り用のタックル。今回は年末年始休みを利用したリール&竿のオススメメンテ法を紹介します。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り

ハゼ釣りアイテムをメンテ

釣りに思いをはせながら、釣り道具の手入れは釣りの楽しみの一つだ。特に竿は、アングラーの腕の延長になってくれるものである。竿に対する考え方はアングラーによって様々であるし、現在の竿はかなりメンテナンスフリーになっているのも確かだ。

しかし、簡単な手入れによって次回の釣行が快適になり、竿の寿命も伸ばすことができる。また、自分が使っている竿の構造や特性の片鱗を知ることもでき、その点でも興味深いものがある。今回は、筆者がハゼ釣りに使用する竿(ミャク釣り、チョイ投げ用)を中心に、釣行後の簡単な手入れの方法をご紹介したい。年末年始のお休み中にぜひ、1年の汚れを落として新年の釣りに備えよう。

ミャク釣り用竿のメンテ手順

筆者がミャク釣りに使う竿は淡水用の竿だが、ここでは小継の振り出しコイ竿を例にとって、手順を紹介する。基本的にリールなしの、ノベ竿共通の方法であり、波止のサビキ釣りで使う振出竿も同じ方法で手入れできる。

振出竿は穂先から元上(手元のすぐ上の継ぎ)までのパーツが元竿に納まる一本仕舞いの構造になっている。

竿を水拭き

最初に尻栓を緩めて穂先~元竿までのパーツを順に取り出す。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り尻栓を取り外した状態(提供:WEBライター・牧野博)

この後、パーツを1本ずつ、ぬるめのお湯で絞った柔らかいタオル(使い古したもので良い)などで拭いていく。このとき手元から先に向けて、つまり径の太い側から細い側に向けて、一方通行で拭いていく方が良い。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り各パーツのふき取り(提供:WEBライター・牧野博)

その理由は、特に穂先などの繊細な部分や、極細の軟調の竿などで、往復させて拭き取ると、パーツを折ってしまう可能性があるためだ。和竿には基本的に振り出しの竿はないが、並み継ぎのヘラブナ竿などでも、そのような手入れの方法が推奨されている。

陰干し

各パーツを水拭きした後は、部屋の中で陰干しする。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り各パーツを出したまま陰干し(提供:WEBライター・牧野博)

乾燥したら今度は分解した時とは逆に、元上から順に元竿に納めていく。釣行後のこのようなメンテナンスにより、振出竿でよく起きる不具合、例えば継ぎ目に細かい砂などが噛んで、引き出しにくくなることはかなり防止できる。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り各パーツを収納する(提供:WEBライター・牧野博)

注意・補足点

また、ハゼ釣りの場合は汽水域で釣るので、竿に塩分も付着している。この塩分が細かい結晶になって竿の表面の塗りを傷つけることもあり、ぜひパーツの分解拭き取りをオススメしたい。

なお、注意点として、穂先を抜く前には、リリアンの結びを解くことが必要だ。小さくて見にくいが、繊細な部分なので注意深く行うことが必要である。

今回紹介した竿は10本継ぎで、穂先のみがカーボンのソリッド(ムク)、元竿から2番(穂先の次)まで9本はチューブラー(中空構造)である。また本来コイ竿なので、各部材はヘラ竿などに比べて肉厚になっている。振出竿の各部材をじっくり観察する機会はこうしたメンテナンスの時ぐらいではないだろうか。

チョイ投げ用竿のメンテ手順

筆者はハゼ釣りやキスのちょい投げの際には、逆並継ぎのルアーロッドを使用しているので、その竿を用いてメンテナンス方法を紹介する。 

継ぎ竿(並継ぎやインロー継ぎの竿)は一般にマニア向けとされたりするが、そのメンテナンスは、実は振出竿よりずっと簡単である。

竿と一緒に入浴

キス、ハゼのチョイ投げ釣行後は、竿の塩分を落とすことが必要である。といってもそれほど難しいことではなく、最も簡単な方法は、帰宅後、竿と一緒に風呂に入る方法。このとき、スポンジと、中性洗剤(必ず研磨剤の入っていないものを選ぶ)を使って、竿の穂先~元竿を洗う。特に注意するのはガイド部分だ。リングから脚の付け根まで、スポンジで洗う。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りガイド部分の洗浄(提供:WEBライター・牧野博)

また、エサ釣りで使用しているので、リールシートの周辺や、竿尻の部分なども洗うことをオススメする。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りリールシート部分の洗浄(提供:WEBライター・牧野博)

コーティング剤を塗布

洗った後はぬるめのお湯のシャワーで内部に水が入らない様に注意しながら洗剤を洗い落とし、部屋で陰干しする。できれば、乾いた後にテフロン系のコーティング剤を軽く竿に処理しておくといい。この方法は、並継投げ竿や船竿など、他のガイド付きの継ぎ竿でも全く同じである。

なお、メンテナンスの時に注意したいのは、ガイドリングの部分である。ここに細かな傷や溝ができていると、キャストした時の糸切れに直結する。必ずチェックすることが必要だ。指先の腹の部分でガイドリング内側をなぞることでも検出できるが、富士工業のカタログには、カッターの刃をリングにあてて一周させ、そのときに刃が止まったり、引っかかったりすることで、傷や溝を検出する方法が紹介されている。

ガイド破損の発見時

ガイドリングに割れや傷があったときは、そのガイドを外して同じサイズの新しいガイドを購入してラッピングする。ガイドの補修や交換の方法は、tsurinewsの記事でもいくつか紹介されているので参考にしていただければ幸いである。

なお、ガイド付きの振出竿のメンテナンスは、トップガイドをいったん外し、遊動ガイドも外した上で竿の部材を引き出すが、私には経験がない。これについては他に詳しいライターの方もおられると思うので、その紹介記事を参考にしていただけたらと思う。

リールの簡単メンテ

20~30年前までのリールは、アングラー自身の手で、ある程度分解清掃やグリスアップが可能であり、事実キャスターでも実施している人は多かった。しかし、現在のリールは、メカが複雑になり部品点数も多いので、分解や清掃はメーカーに依頼する方が無難である。

その反面、最近はウォッシャブル構造の機種も多くなってきているので、日常のメンテナンスは比較的やさしい。その概要は以下の通りである。

注視したいパーツ

ぬるめのお湯を水道の蛇口やシャワーなどでかけながら全体を軽く洗い流す。特に注意したいのはラインローラーの部分やその周囲の部分である。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りラインローラー部は入念に洗浄(提供:WEBライター・牧野博)

他にはベールアームや、ハンドルノブなど、汚れやすい部分や塩分が付着しやすい部分はややしっかり洗う。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣りハンドルノブもしっかりと塩分を落とす(提供:WEBライター・牧野博)

スプールは、道糸を交換しないのであれば、外してぬるま湯に漬け、1時間程度塩抜きをする。その後しっかり拭き取って陰干しする。私はこの時に、スプールに巻かれた道糸の上にティッシュペーパーをあてて輪ゴムで止め、水分を吸収させるようにしている。

全体の拭き取りが終わったあと、ラインローラー、ハンドルノブ、ストッパー、ベールアームなどの摺動部分にリールオイルを差し、作動を確認すると良い。ボディー全体をリールオイルを含ませた布で軽く拭きとるのも有効である。

道糸について

ナイロンの道糸の場合、その素材の特性上、吸水すると強度が低下するので、できれば釣行ごとに新しい道糸を巻きかえた方が良い。PEラインは反復使用可能であるが、やはり釣行を重ねると糸が傷んでくる(例えば細かな毛羽立ちが出るなど)、その場合は新しい糸を巻きかえるのが最善であるが、スプールの巻き糸量が十分ある場合には、力糸と次の一色目(25m)を捨てて、2色目に新しい力糸をつないで使用すると良い。

特に注意したいのは力糸と道糸の結束部分の周辺である。キャスト時に最もストレスのかかる部分であり、使用回数が少なくても傷んでいる場合には、新しい力糸を用意、道糸側の、力糸との接続部分から傷んでいる部分を切って、新しい力糸とつなぎ直すことが必要だ。

PEラインについて

PEラインは超高分子量ポリエチレンの糸を撚り合わせて製造したラインで、直線強力が強く、細いラインが使える上、低伸度で底の状態がリアルに伝わる、遠投時のアタリが明瞭に分かるなど優れた特性でいろいろなジャンルで使用が増えているが、弱点が2つある。

一点目は原料のポリエチレンが熱可塑性樹脂であるので熱に弱いこと。二点目は摩擦に弱いことである。たとえば投げ釣りで何らかの原因でシモリにラインが擦れたとき、そこで高切れすることが多い。

釣り場の状況や釣り方(例えばシモリ周りを集中して攻めるなど)を考え、早めの巻きかえが得策になる場合もあることも付け加えておきたい。

最後にオモリやテンビンなどの小物は、100均ショップなどで売っている小さなビニールパックに入れて収納しておくと、ほこりなどをかぶりにくいのでオススメだ。

年に1回の釣り具大掃除:ハゼ狙いの「ミャク」&「ちょい投げ」釣り小物の収納はビニールパックで(提供:WEBライター・牧野博)

<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>

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