船釣りで大怪我に繋がりかねない「危険な状況」3パターンと防止策
2021年01月08日 16:30
抜粋
釣りで遭遇する事故や怪我の中でも、特に船釣りでよく遭遇するパターン3つを、筆者の体験とともに紹介します。安全釣行を心掛けましょう!
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・木村悠哉)


1. フックが刺さる事故
ルアーや仕掛けのフックが身体に刺さる事故は、ショアフィッシングも含めてもっとも多いパターンではないでしょうか。怪我の程度としては比較的軽く済むケースが多いですが、「カエシ」まで深く刺さってしまうと、現地で外すのは困難。病院で治療を受けなければならなくなるケースもあります。
カエシまで刺さってしまった際に、あえて貫通させ、ハリ先を折ってから抜くという応急処置が有名ですが、神経を傷つけて後遺症が残る恐れもあるので素人判断はオススメしません。
筆者が遭遇するケースではもっとも多いパターンが、ランディング後に魚から外れたルアーのフックが刺さる事故です。特に魚を抜き上げた際など、ラインにテンションが掛かったまま魚からルアーが外れると、パチンコのようにルアーが飛んできます。
筆者自身も友人の抜き上げた魚からルアーが外れ、あごに直撃した経験があります。幸いフックは刺さりませんでしたが、もしフックが顔に刺さっていたらと思うとゾッとします。
抜き上げの際は要注意
以下、抜き上げの際に気をつけたい点です。
・竿先ぎりぎりまで魚を寄せてから抜き上げる。
・人がいない側に抜き上げる。
・ラインにテンションが掛かっている間は近づかない。
またランディング前においても、他人がファイトしている魚を横から覗き込む行為は危険です。水面で暴れた魚から外れたルアーや仕掛けが飛んでくるケースがあります。テンションが掛かったライン周辺と、その延長線上は危険エリアだと思って下さい。
ルアーでの危険ゾーンは(提供:WEBライター・木村悠哉)ルアーは固定しよう
ロッドスタンドにロッドを立てる時、ルアーが固定されていないと船の揺れなどで人に当たって危険です。過去に同船された方で、談笑中に後ろに立てていたロッドについているルアーが首筋に刺さった方がいました。
専用のクリップや洗濯バサミで固定する、備え付けのルアーホルダーに入れておくなど、ルアーがフリーにならないよう注意が必要です。ロッドのガイドにフックを引っ掛けている人をよく見ますが、船の揺れで簡単に外れてしまうため安心はできません。
ルアーは置きっ放しにしない
ルアーチェンジで外したルアーやフックを放置するのも大変危険です。船の揺れで転倒して手をついた場所に、不幸にも放置していたルアーがあり、フックが刺さってかなりの出血を伴う怪我をされた人がいました。タックルボックスの上に放置して、気づかず座った方の太ももに刺さったケースもありました。
バーブレスフックの選択も
前述の通り、フックが刺さるだけならば比較的軽い怪我で済みますが、カエシまで刺さってしまうとそうはいきません。船の揺れが強い時などは、カエシを潰したバーブレスフックの選択もありです。バーブレスフックは魚をバラしやすいイメージがありますが、逆に貫通力のアップなども見込めますので怪我の防止以外にもメリットがあります。
左がバーブレスにしたフック(提供:WEBライター・木村悠哉)2. 釣具アイテム等での怪我
意外かもしれませんが、刃物などによる裂傷事故に遭遇するパターンも多いです。大量の出血や重傷に繋がることもあり、釣りを中断して港に引き返すケースもあります。
釣りアイテムには危険なものも多い(提供:WEBライター・木村悠哉)魚を締める際は要注意
揺れる船の上で刃物を扱うというだけで危険が想像できますが、大怪我に繋がることもあるので注意が必要です。
筆者の遭遇したケースは、同船者がナイフで魚を締める際に、船の揺れで誤って指を深く切ってしまったパターンです。一旦港に引き返し、救急で病院に駆け込んで7~8針縫う事態となりました。怪我人を降ろした後に再開しましたが、船中が複雑な空気に包まれました。
魚を締める専用のハサミも販売されています。脳締めや血抜きをするだけであれば、ナイフよりも安全なので筆者はこちらを愛用しています。
船体部品による事故
木製の部品のささくれや、割れたプラスチック部品で怪我をするケースがあります。筆者は備え付けのビールケースに座ったところ、割れていたためにお尻に刺さった経験があります。大事には至りませんでしたが、帰港まで終始立ち続ける羽目に。
PEラインによる事故
PEラインの巻き付きによる事故も遭遇率が高めです。経験上、根掛かりに焦ったビギナーが、PEラインを切ろうとして手に巻き付けてしまうケースが多いです。特にタイラバやライトジギングなどで使用する細めのPEラインは食い込みやすいので注意が必要です。
3. 転倒による打撲・骨折
比較的少ない事例ですが、よく揺れる船の上では転倒による打撲や骨折の事故に遭遇することがあります。打ちどころによっては後遺症が出る恐れもある怪我ですので注意が必要です。
船釣りにおいては軽い転倒は日常茶飯事と言えます。幸い筆者は重大事故に遭遇した経験はありませんが、頭などを打った場合は危険な事態に陥る可能性もあるので注意が必要です。
転倒回避のために
回避方法の一つは、常に周りで掴めるものを把握しておくこと。船からの落下事故を防ぐことにも繋がります。二つ目は釣り上げた魚のヌルヌルや血はすぐに水で流すこと。濡れていると余計に滑りやすくなりそうに思いますが、船のデッキは濡れても滑らないようになっているので心配ありません。逆に魚のヌルヌルや血が付くと、この滑り止め効果がなくなりますので非常に危険です。
転倒による骨折
骨折に遭遇した例は少ないですが、転倒の際に指を痛めた人がいて、後日の船長ブログで骨折していたという報告を見かけました。その人は丸一日竿を握ることができずキャビンで過ごされていました。打撲と同様に、転倒しにくい環境を作っておくのが重要です。
服装で事故や怪我を回避
服装や装備によって事故や怪我を回避できるケースも多々あります。ライフジャケットは当然ですが、その他にも帽子やサングラス、グローブは安全のために必ず着用することをオススメします。
キャップやグローブなどは安全策の一つ(提供:WEBライター・木村悠哉)また、夏場の薄着になる季節にはラッシュガードなどを着用して、極力地肌を出さないようにすることも有効です。
怪我をしたら船長に報告を
怪我をしたらまずは船長に報告しましょう。怪我をしたら素人判断せず、まずは船長に相談しましょう。経験も豊富ですし、救急キットを用意されている場合もあります。
また、怪我の状態によっては帰港の判断も下してもらう必要がありますので必ず報告しましょう。
危機意識を持とう
フックもナイフも簡単に人を傷つける危険なアイテムです。ましてやそんなアイテムを不安定な船上で扱うので、さらに危険が増します。危険な場所で危険なモノを扱っているという意識を常に持って、注意を払い続けることが大切です。
また、自身が気を付けるだけでなく、周りの方の危険行為にも積極的に声掛けをして下さい。本人に悪気はなく、特にビギナーの方などは危険に気付いていない場合もあります。誰かが怪我をしてしまうと、楽しかった船上の空気は一変します。危険な行為であるという認識を積極的に共有していきましょう。
<木村悠哉/TSURINEWS・WEBライター>
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