『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?

2021年01月29日 17:00

[TSURINEWS]

抜粋

時合いとは、魚が積極的に就餌活動をする時間帯のことを言い、魚がよく釣れる時間のことを指します。今回はこの時合いの見極めを解説しましょう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・丸山明)

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?

時合いとは

釣りには多くの場合、釣れる時間と釣れない時間があります。積極的に魚が就餌活動をする時間帯と、ただ泳いでいるかじっとしている時間かの違いです。この集中して食ってくる時間帯を「時合い」と言います。

この時合い、いつ始まるのかが分かれば便利この上なしなのですが、一筋縄ではいきません。これを見極めるのが、釣りの難しさのひとつでしょう。

時合いの要素はいろいろあるようですが、基本的に朝昼夕の時間帯と潮の動きが大きな要因です。

月と潮と魚

月の動きで潮汐が起こり、潮の動きが出てきます。潮が動かない限り時合いは訪れることなく、潮の動きの悪い日は時合いそのものがなくなることも珍しくありません。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?月の動きで潮汐が起こる(提供:WEBライター・丸山明)

満月、新月の前後の大潮は、干潮満潮の差が大きく潮の流れが強くなり、その逆に小潮の日は干満の差が小さく潮の流れが僅かです。基本的には潮の流れがないと魚は活性が出ず、就餌活動を活発にしません。大潮や中潮の日を釣り人が好むのは、こんな要因です。

釣り場や季節、狙いものや釣り方によって時合いは様々です。海中の植物性プランクトンが潮の流れで動き、それを動物性プランクトンが食い潮に乗って動き、さら甲殻類がそれを食い、そのエビを大小の魚が食い始め、ベイトを食う大物も動きます。このような食物連鎖の動きが出るのが時合いで、潮の動きなくしては生じません。

播磨灘を例に考察

では、いくつかの代表的な時合い到来を、私のフィールド播磨灘、ボート釣りというシーンで説明します。特に青物やタイなどの潮を好む魚で考えてみます。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?小豆島・水ノ子礁の上げ七分くらい(提供:WEBライター・丸山明)

朝マヅメ、夕マヅメ

昼行性の魚は朝は空腹ですし、成長や活動のためのエネルギーが必要で、朝一番に就餌活動をします。逆に夜行性の魚は、夜の活動に備えて夕方から晩方に就餌活動をします。これらが一つの時合いである「朝マヅメ」「夕マヅメ」です。

一般的な釣行は、夜明けと同時です。これは朝マヅメを狙うための早起きで、釣り人は普通に狙う時間帯です。昼間の釣りは、基本的にこの朝の時間帯が最初の勝負どころで、魚は海中に明るさが出始めると就餌活動を開始します。

朝マヅメと上げ三分

朝マヅメ(日が昇り始め海に明るさが出てくるころ)に潮が効き始めて上げ三分となり、このタイミングで魚探反応にベイトや青物が出れば、今日は勝ちゲームです。これは高校生の部活の後みたいなもの、何でも腹いっぱいに食うような「超時合い」が待ち構えています。明石海峡周辺の青物ポイントでは、こんな日は絶好です。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?朝マヅメ上げ潮が動きこの反応ならば勝ちゲーム(提供:WEBライター・丸山明)

こんな場合はいきなりハードタックルで狙います。乗合船の船長が集中される時です。もちろん私もフルパワーで釣りをします。毎回そうはいかないものの、干潮の潮止まりで、日の出に上げ潮が動き始める時は、上げ三分に時合い到来のチャンスで、時合いの二つ目の要素です。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?朝マヅメと上げ三分(提供:WEBライター・丸山明)

明石海峡西播磨灘では、潮流の流れを基準にしますので、図の近接の淡路島江井の潮汐と若干ずれています。

上げ七分下げ三分

明石海峡周辺の潮の速いポイントで狙う場合は、先の「上げ三分」が効果が高いですが、播磨灘全体での釣り場の基本は、「上げ七分下げ三分」でしょう。

朝に満潮になり、干潮への下げ潮が動き始めて三分も下がると、または満潮まであと2時間くらいの七分、魚の活性が出始め、どことなく底層から中層に魚が出てきます。タイやメバル、アジもふわりと出てくるのが、この「上げ七分と下げ三分」の時分です。魚たちを狙ううえで、時合いを探る三つ目のポイントです。

図は、家島諸島を狙う潮汐。時合いは、下げ三分前の8時半ごろから始まり、おいしい魚が食ってくる時間帯です。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?上げ七分下げ三分(提供:WEBライター・丸山明)

満潮干潮は、基本的に6時間単位です。七分は、潮が動いて4時間経過で、三分は2時間経過くらいと見ればよろしいかと思います。

二つ目、三つ目の時合いの見極めは、潮の動きが重要な要素になっています。大潮、中潮、小潮という潮の具合は、潮の流れの速さ強さ、そして潮の量まで決めると言われ、魚の就餌活動、時合いの大きな要素になっています。

釣り場所ごとに違う時合い

以上のように基本はあるものの、狙いものとポイントごとに時合いは違います。カケアガリのように潮が当たるポイントはわかりやすいですが、下げ潮しか釣れない、反対に上げ潮しか釣れないポイントなどもあります。

潮の流れがないと食わない青物も、そのポイントの僅かに離れたところに潮止まり前後しか食わないポイントもあります。タイのように時合いの見極めが難しい場合もあるので、その釣り場に通うことが覚えるコツです。

『時合い』を制するものが釣りを制す 見極めは一筋縄ではいかない?同じ釣り場に通って時合いをつかもう(提供:WEBライター・丸山明)

どんな釣り場にも狙いものの時合いは必ずあります。どんな潮の日のどんな時間帯がいいのかは、沖釣りだけではなくショア釣りにもあり、基本の要素はは朝、夕と潮の動きの3つです。そして、その釣り場に通えば通うほどそれがわかり、自身の釣果にも確実に結びつきますので、皆さんいろいろ試してみましょう。

<丸山明/TSURINEWS・WEBライター>

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