遠征釣行の基礎知識:「釣り竿」飛行機持ち込みルール 梱包方法に注意

2021年02月19日 11:00

[TSURINEWS]

抜粋

今回は、釣りザオや釣り道具を飛行機に持ち込む際の注意点を紹介します。これから遠征釣行にトライしてみたいと思っている方の参考になれば幸いです。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

遠征釣行時の釣り具運搬

飛行機を利用して遠征釣行に出掛けるとき、釣りザオや釣り道具を遠征先までどうやって運搬すべきか?ズバリ筆者のおすすめは「飛行機に持ち込むこと」です。ほとんどの釣り具は飛行機に持ち込むことが可能です。もちろん規定重量以内であれば費用は無料です (LCCなどは有料の場合あり)。

ただ、アイテムによっては寸法・規格・数量などの制約があったり、座席には持ち込めるけど預け入れはできなかったり、その逆のアイテムがあったりします。中にはそもそも飛行機には持ち込めない物もあります。

しかし、そのあたりの情報を前もって整理してタックルを準備しておけば、安心して遠征釣行に出掛けることができます。この記事では筆者の体験をベースに国内線を前提に注意点をまとめてみました。今回は、「釣りザオ編」です。

釣り具は飛行機に持ち込んで運搬するのが一番(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

釣りザオは飛行機に持ち込める?

細長くて繊細で破損しやすい釣りザオですが、しっかり条件さえクリアしていれば問題なく飛行機に預けることが可能です。筆者は10年以上ほぼ毎年のようにいろんなエリアに遠征釣行に出掛けていますが、飛行機で釣りザオを運べなかったことは一度もなく、大きな破損も一度もありません。さすがに座席に手荷物として持ち込むのは超コンパクトなパックロッド以外は無理なので、基本的に預託荷物として輸送してもらうことになります。

最終目的地まで複数の飛行機を乗り継ぐ場合でも、出発空港の搭乗カウンターで乗継便のチケットを提示すれば、特別な事情がない限り最終目的地まで連続して釣りザオを預かってもらえます。

釣りザオはスポーツ用品の扱いとなり、原則として輸送中の破損に対する航空会社の補償はないので心得ておく必要があります。

条件をクリアしていれば飛行機に持ち込める(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

機内へ持ち込める条件

機内持ち込みの条件は明快です。それは長さが航空会社の預け入れ荷物の基準を満たしていることのみです。

この場合の「長さ」は決して釣りザオの全長という意味ではなく、パッキングした状態での長さになります。なので、1ピースロッドであれば当然ロッドの全長プラス梱包材分の長さになりますが、2ピースや3ピースのロッドであれば分割できるため寸法を抑えることができます。

余談ですが、最近は2ピースや3ピースのロッドでもクオリティの高いものが増えてきていますので新調する方は検討してみてもいいと思います。

各航空会社の「目安の長さ」

釣りザオは、大手航空会社2社では通常の手荷物とは別の「大きな荷物」というカテゴリーに分類され、機体ごとに「搭載可能な長さの目安」を設定しています。「目安」というのは絶妙な表現で、ANAとJALのホームページには「目安の長さ以内であっても搭載状況によってはお預かりできないことがある」という感じの文言でアングラーを不安にさせてくれます。

具体的な長さの目安(2021年2月5日時点)

・ANA:機体による搭載可能長さの目安 160cm~400cm
・JAL:機体による搭載可能長さの目安 200cm~400cm

航空会社により、また機体によりだいぶ差がありますね。

一番条件が厳しいのはANAのプロペラ機のボンバルディアクラスで、荷物の長さの目安が160cmです。対馬や五島列島の福江島などに飛ぶ機体です。とかく離島は小型機しか乗り入れてない場合が多く「長さの目安」が厳しい場合が多いので注意が必要です。

実際に遠征に出掛ける場合は、事前に搭乗予定の機体を調べて、航空会社のホームページなどで「搭載可能な長さの目安」や最新情報を確認しておきましょう。

長さは航空会社、機体により差がある(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

乗り継ぎ時の注意点

特に気を付けてほしい点が、複数の飛行機を乗り継いで遠征地に向かう場合です。その場合は複数の機体を乗り継ぐことになるため、一番条件の厳しい機体の「長さの目安」を想定しておいたほうが安心です。最初に搭乗する飛行機の荷物の「長さの目安」が200cmまでOKでも、乗り継ぎ後の飛行機が160cmまでであれば、160cmを「目安」にしておいたほうが安心でしょう。

乗り継ぎがある場合は一番短い「長さの目安」を想定(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

LCC系の寸法制限

LCC系の航空会社では釣りザオや長尺荷物の対応についてホームページに特別な記載がなかったり、荷物の数量によっては有料になったりと状況が異なるので、各社個別に最新情報の確認が必要です。

ちなみに、2021年2月5日時点の主なLCC系で釣りザオに適用されそうな寸法制限の情報は以下のようになっており、機体ごとではなく画一的な寸法制限のようです (料金や最新情報については必要に応じてご確認をお願いします)。

・ピーチ 3辺合計203cm以下
・JETSTAR 長さ230cm以下
・SKYMARK 長さ280cm以下
・エアードゥ 3辺合計203cm以下

数量の制限

ANA、JALの大手航空2社は総重量20kgまでの預託荷物は個数に関係なく無料で預かってくれます。なので、釣りザオも数量についても制限は特になく、釣りザオを含む預託荷物の総重量が20kg以内であれば追加料金なしで輸送してもらえます。

とはいえ、現地での移動なども考えれば、なるべくまとめてパッキングしておくに越したことはないでしょう。LCCの場合は荷物の数量ごとに料金が発生したり、数量制限があったりするケースもあるようですので、やはりまとめてパッキングしといたほうがよさそうです。最新情報はその都度確認をお願いします。

釣りザオの「梱包」に要注意

筆者の仲間には、釣りザオを買った時に付属されているペラペラのサオ袋をロッドに被せてるだけの状態で集合場所の空港ロビーに現れる猛者もいます(笑)。基本的にはしっかり梱包しといたほうが安心ですが、それほど梱包してなくても問題ないケースもあります。

しっかり梱包するのが安全(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

航空会社提供の「専用ケース」

釣りザオをしっかり梱包せずに簡易梱包でいいのは、搭乗する飛行機が出発地から最終目的地まで乗継便も含めて「すべてANA系だけかJAL系だけかのどちらかしか利用しない場合」です。このような場合、搭乗手続きで釣りザオを預ける際に航空会社が用意してくれる「専用の釣りザオ運搬用のハードケース」で最終目的地まで運搬することをスタッフが提案してくれます。もちろん無料です。

梱包が貧弱であればあるほど、専用ケースを使用してくれる可能性は高くなる気がします。恥ずかしさを気にしなければ、梱包せず釣りサオ丸出しでもいいくらいです。もし航空会社側から提案がない場合は、こちらから要望しみてもいいと思います。また、この場合、専用ケースは荷物の総重量にはカウントされないため、その分タックルなどの預け入れ荷物を増やすことができます。

前述の筆者の仲間の猛者は、いつもこの作戦でロッドにはペラペラの竿袋を被せているだけですが、ロッドの破損は過去一度も発生していません。航空会社としても、万が一自社の自前のケースを使用してロッドが破損したとなると沽券にかかわりますし、クレームにもなりかねないため荷扱いに細心の注意を払うのでは、というのは筆者の勝手な邪推です。

ANA系とJAL系にまたがって乗換えが必要なときや、LCC系を利用するときは残念ながらこの作戦は使えません。その場合は自分でしっかり梱包しましょう。

オススメは「ハードケース」

自分で釣りザオの梱包をする場合、ハードケースとソフトケースのどちらがいいか?筆者のおすすめは「絶対にハード系」です。ロッドが破損するリストが圧倒的に低くなります。

ただし、注意していただきたいのは、せっかくハードケースを使用しても、中が隙間だらけではロッドが輸送中にガチャガチャ動きやすい状態になり、ケースの中で破損してしまう可能性が高くなる点です。プチプチシートや緩衝材などクッション性のある素材を駆使してロッドとケースの隙間をぎゅうぎゅうに詰めてなるべくロッドが動かないようにしましょう。

ハード系のケースは市販の物もありますし、意外と簡単に自作することも可能です。興味がある方はそちらの記事も参考にしていただければ幸いです。

ハードケースの場合は緩衝材でロッドが動かないように(提供:WEBライター・宮崎ゆきお)

ソフトケースは要注意

中途半端な梱包というのは筆者的には「簡易梱包」と「ハードケース」の間という意味で、「ソフトケース」系での梱包のことを意図しています。ソフト系のケースでも、前述のように航空会社の専用ケースにソフトケースをまるごと入れてもらえる場合なら問題ありません。しかし、航空会社の専用ケースが利用できずソフトケースだけで運搬される場合、釣りザオが破損してしまうリスクが高くなります。梱包材が軟らかいため、外側からかかる圧力や衝撃がそのままロッドにかかりやすくなってしまいます。

筆者は過去にサオは折れなかったものの、ガイド部が歪んで変形してしまった経験があります。ソフトケースではなくプチプチシートや弾力性のある素材だけで梱包する場合も同様に危険です。なので、梱包をするのであればハードケース系をオススメします。

<宮崎ゆきお/TSURINEWS・WEBライター>

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