釣り用ライトの基礎知識:チェストライトとヘッドライトの長所短所
2021年02月19日 11:30
抜粋
ナイトゲームで必須となる、チェストライトとヘッドライト。それぞれの長所短所をご存じだろうか。今回は、その使い分け方について紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
チェストライトとは
ヘッドライトもチェストライトも大きいくくりでいえば「釣り用の携行ライト」で同じと考えてもいいかもしれないが、チェストライトというと、基本的に首から下げて胸に提げて使うものである。写真で、首元にきているものだ。
長所
このチェストライトのいいところは、まず格好面がある。髪型が乱れない。何かの取材などでも、プロやプロダクターが装着しているのは、チェストライトが多い。
また、チェストライトは使いなれると、足場が照らしやすいという長所もある。筆者の使用している製品には散光というモードがあり、これにすると、足場がかなり広範囲に照らせる。おかげで、夜のテトラ帯などはとても歩きやすい。安全面でもいいものである。
短所
チェストライトの短所は、動きが頭に追従しないことだ。照らしたい場所に身体を動かす必要がある。
また、胸から下しか照らすことができないので、ガイドにイトを通していきにくい。これはかなり痛恨で、特にガイド数の多いロッドや、ロングロッドでは一回ガイド周りでトラブルを起こすと、かなり手こずる。
釣った魚の写真を撮るときに、自分の手の影が映り込んでしまいやすいところも短所だ。
ヘッドライトとは
おなじみのヘッドライト。ソルトのアングラーの8割程度が使用している印象だ。安いものであれば1000円程度でも購入できる。頭につけて装着するライト。ただ、胸に提げて使っている人もよく見かける。
充電式と電池式がある。筆者としては、どちらかといえば、電池式を推したい。電池式は電池の交換が当然必要となるわけだが、逆にいえば、予備の電池をフィッシングバッグに忍ばせておけば、絶対に釣り場で灯りが確保できる。充電式は、よく「充電足りてるかな……」と釣り場についてから思うことがある。
長所
ヘッドライトの良いところは、何より使いやすいところだろう。長年の所作で、闇の中で照らすといえば、頭に自動的に手がいく人も多いはずだ。顔の動きに追従するので、自然に照らしたいところが照らせる。ガイドにイトを通すのもラクである。
そもそも暗闇用の釣りライトといえば、ヘッドライトの方が自然であると私も考える。チェストライトは、やはり格好面のものだ。
短所
どうしても頭に装着するものなので、髪型は乱れる。また頭のゴムも緩みやすい。だがそれ以外に目立つ短所はない。
各ライトの使い分け方法
なんともバカバカしい話のようだが、チェストライトとヘッドライトの使い分けは、一人で釣りに行くのか、二人以上で行くのか、そこで決めるべきだろう。チェストライトは格好がつくので、まあ気になる人の視線があるならコレにする。
ヘッドライトは格好はつかないが、実用的である。一人で行くならコレにする。
両方持っておくのが吉
そもそも釣り場にライトは2つ持ち込むべきである。着いてから「ない」ではナイトゲームがまったくできないので、チェストライトとヘッドライト、どちらも持っていく方がいい。
どちらかしか買わないなら、私としては、ヘッドライトを2つ持っていくことをおススメする。
予備と予備の電池(または充電できるバッテリー)は、必ずフィッシングバッグに携行しておこう。
安全面ではライフジャケットもマスト
ライトはナイトゲームの安全のために必ず必要なものだ。しかしそれでいえば、ライフジャケットもそれ以上に大事なものである。着用はマストだ。私はジャケットタイプしかほとんど使わないが、人に貸す用に、ウエストタイプのものも車に積んでいる。
高価格帯がオススメ
ヘッドライト、チェストライトの性能は、価格と比例するものだと思う。特にヘッドライトはそうだ。ある程度角度が操作できる可動式タイプのものは、特にその付け根部分が折れやすい。折れると使い物にならない。この部分の丈夫さは、お金を払って買うしかない。
このようなちょっとした釣りの周辺物関連には、私はしっかり高価なものを買うべきだと思っている。ロッドやリールと同じか、それ以上に、ライト類もいいものを買おう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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