「乗っ込み」マダイ狙いのサビキ釣りで良型スズキが連発【鳴門海峡】
2021年02月24日 06:00
抜粋
1月17日、鳴門海峡に釣行した。狙いは春の乗っ込みマダイということだが、果たして狙い通りにならないのが、人生や釣りの面白さである。この日もやっぱり……。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
西山渡船で鳴門海峡へ
お世話になった西山渡船の船頭とコロナの話をすると、屋外で密にならないゴルフとかキャンプとか、釣りは影響が少ないそうだ。そうなんだ、と思っていると、テレビでもゴルフ場は予約で盛況とのニュースが流れていた。
幸い四国4県には、緊急事態宣言もされてないので、釣りに出かけた。もちろん、対策はしてのこと。この日のメンバーは釣友の宮脇さん、赤穂さん、松藤さんと私の4人である。
10本バリ14~15mのサビキ仕掛けを使い、乗っ込みのマダイを狙う。オモリは35号を使用。
大荒れの状況
船は大きいので比較的安定しているが、風速8m/sの風がビュンビュンの海の上は、波の状態を例えると白ウサギがピヨンピョン跳んでいる。強風で寒い。手がかじかむ。それでも、船頭は鳴門の北部の一級ポイントまで船を走らせて、いかりを下ろした。
船長は「ここで釣れなかったら、他のところでは釣れん」と言う。鳴門の一番のマダイの一級ポイントだそうだ。先々週は、1日400匹。先週は200匹の釣果であったそうだ。3ケタは軽く行くだろうと、船長は自信満々である。
一級ポイントでスズキ登場
私は、軽い船酔いで、寒さも加わって、体が固まっていた。加えて、バッテリーは持ってきたのだが、電動リールとバッテリーをつなぐ線を忘れてきたので、手巻きである。まあ、ちょくちょくあることで、手巻きでも気にはしない。これくらいで落ち込むおっさんではない。
しかし、赤穂さんと私がチャリコを釣っただけで、音沙汰なしである。
そして、松藤さんのサオが大きくしなり、手持ちのサオがグングンと海中に刺さるようにしなっている。電動リールに助けてもらって巻き上げている魚が、やっとこさ船に近寄った。
「でかいんちゃう」と私。船長が「これがマダイなら70cmあるかなあ」とワクワクさせてくれる。が、上がってきたのは人の名前と同じ呼び方がある魚である。そう良型スズキであった。「やっぱ荒れとうけん、スズキが釣れたんやな……」と船長。
スズキ釣りにきたことにしよう
スズキに気を取られていると、「浜さん、なんしょんアタリ、アタリ」と船長が大声で知られてくれる。そして、「これはマダイじゃ、間違いないわ」と言っている。「ほんまに?」と私。
「オー、食べごろサイズ」「50はあるよ!」と船長。「えーそうかなあ?」と言っていると、船長が「マダイはチヌと違って、尻尾が長いからなあ」えへんと自慢げな顔をした。もちろん、釣れたのはマダイではなく「スズキ」である。
それから、他のみんなにもアタリがあるが、全てスズキである。スズキの2連もあった。もう今日は、スズキ釣りに来たことにしよう。つまり、さっきので本命ゲットということだ。
乗っ込みマダイの展望
鳴門市や香川県東かがわ市の乗っ込みマダイは始まっている。今はまだ、魚礁の決まったポイントに集団でナブラを作って産卵準備をしている時期である。
春の桜が咲くころには、終盤を迎えるが、その時期は漁師の網に、どっさり入る時期である。そのころまでは、マダイがサビキで釣れるシーズンであるので、再びチャレンジしたいと思っている。だって、地球は僕らの遊び場だもの。
<濱堀秀規/TSURINEWS・WEBライター>
西山渡船
出船場所:相生漁港
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