東京多摩エリアで淡水小物釣りを楽しもう:「初めての釣具選び」のキモ
2021年02月26日 11:30
抜粋
川の小魚釣りは、季節やタックルにこだわらなくても気軽に始められるのが魅力。東京・多摩エリアで楽しむためのタックルを紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・菊池英則)
市販の格安パック竿でOK
小物釣りは、手作りの和竿に木製タナゴ箱持参といったマニアックなイメージがあります。確かに、道具にこだわって釣趣を高めるジャンルでもありますが、キホン的には、市販の格安釣り入門パックの竿でも充分に楽しめます。
竿は、カーボン製でもグラスロッドでも良く、長さ1.2~1.8m程度が扱いやすいです。大手釣具店では、ウキと仕掛けもセットで、1500円前後で購入できます。
仕掛けは市販のタナゴ用を
格安パックの仕掛けは、川のウグイやオイカワをターゲットにしているためハリもやや大きく、仕掛けは別に購入する必要があります。
タナゴ用の極小ウキにシモリ玉が付いて、タナゴバリ(新半月など)がセットになった市販の仕掛けを、450円前後で購入できます。
ウキが小さいのは当然ですが、小さな小粒のようなシモリ玉も重要です。シモリ玉があることで、仕掛けのハリがゆっくりと落ちてゆき、魚を警戒させないメリットがあります。また、魚は上から落ちてくるエサに反応するので、格好の誘いになります。
さらには、ウキに出ない微妙な小さなアタリを、一番下のシモリ玉の動きでとらえることができます。
ウキ下は底スレスレに
市販の仕掛けでも、ウキやシモリ玉を動かして、深さを調整することができます。シーズン初期は活性が低いため、なるべく、ポイントの水深いっぱいでウキが立つように長さを調整します(いわゆる「タナ」取り)。ウキが寝てしまうようなら、タナが深すぎ、反対にハリが魚の遊泳層に届かないなら、浅すぎです。
オモリは板オモリで微調整
オモリは、カミツブシのような丸いものが最初からセットされていることもあります。しかし、できれば板オモリという、ちぎって糸に巻いて調整するタイプを選んでください。タナが合っているのに、ウキがすぐに沈むようなら重すぎ、寝てしまうなら、軽すぎです。
便利な釣行アイテム
タックルや仕掛け以外にもあると便利なアイテムを紹介していきます。
替えのハリとハサミ
手軽な小物釣りとはいっても、仕掛けが絡んでしまったり、根掛かりすることも多くあります。最低限の替えのハリは用意すると安心です。また、ハリを交換したり、仕掛けを作ったりする際に使うハサミもあると便利です。
バケツや飼育箱
ロープが付いた折り畳み式バケツは、エサのグルテン用の水に使ったり、汚れた手を洗ったり、魚籠(ビク)のかわりに使えるので、持参を勧めます。
水を汲む時は、なるべく静かにアプローチして、魚を散らさないようにしましょう。また、小物の愛らしい姿を鑑賞するためのプラスチック製の飼育箱があると、釣果の写真撮影に使えるほか、釣り場で他の釣り人との話が弾むでしょう。
折りたたみ式の椅子
コンクリート護岸の釣り場でも、草の上でも、折りたたみ式の椅子があると楽々に作業ができます。直接地べたに座ってズボンを汚さずにすむほか、座ることで、水中の魚から釣り人が見えにくくなり、警戒させずに済むメリットもあります。
小物釣りの「釣趣」精神
このように、格安な市販のタックルでも充分楽しめる小物釣りですが、慣れてくると道具にこだわるのもまた、釣りの奥深さです。中でも、時に数万円する和竿は、小さなタナゴやクチボソなどの引きを存分に受け止め、やり取りを楽しめる良さがあります。
ウキを自作したり、ハリを研いで使ったり、伝統的な魚籠のタナゴ箱を使ったり、小さな小物狙いでも、タックルの奥深さは大物狙いを上回るほどあります。皆様もぜひ、釣果第一から釣趣第一の境地を目指してみてはいかがでしょうか?
<菊池英則/TSURINEWS・WEBライター>
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