『陸っぱりライトゲーム』ステップアップ解説:ワーム「波動」を理解する
2021年03月21日 17:00
抜粋
ライトゲームで用いるワームには様々な形状がある。見た目の違いを抜きにすれば、水中での大きな違いは、そのワームが出す「波動」である。今回はこの波動とは何か紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)


「波動」とは
ワームが動くなかで、水かき・水受け中に水中に漂う微妙な振動を、波動という。あるいは「ワームの水中でのアピールそのものの大きさ」ともいえるかもしれない。筆者個人としては、「ワームが周りの水をどれだけ動かすか」と捉えている。そのようなものが、波動だ。
魚の釣れ方にも影響するので、活性の高低、釣りもの別に波動の強弱を使い分けたい。
波動の強弱はテールで決まる
ワームの波動の強弱は、その形状がほとんどすべてを決定する。特にテール部分だ。テール形状は、大きく分けて二種。尾がくるくると回るテールか、尾がまっすぐで基本的に振動しないピンテールで、回るテールの方が波動が強く、ピンテールの方が弱い。
波動の大きいテール形状のワーム(提供:TSURINEWSライター井上海生)また、形状的にほとんど波動が出ないものでも、動かし方でその強弱が調整できる場合もある。たとえば、下の画像のアジング用のワームは、水中でただ巻いてくる分にはほとんど波動がないが、シェイクを入れると、リング状の部分が縦に水をかいて、微波動を発する。
動かし方次第で波動のかわるワーム(提供:TSURINEWSライター井上海生)微波動がいいとされる魚
では、まず微波動のワームがいいとされる魚、これはアジ、メバルだ。ライトゲームの代表的ターゲット二種、この魚たちは、基本的にあまり大きな波動を好まないといわれる。
ただし、これは、「そもそも論」では本当かどうかわからない部分がある。
というのも、私の経験上、人的プレッシャーがかかっていないまっさらなポイントでは、強波動のワームにもアジ・メバルはバンバン飛びついてくるからだ。反対に、人的プレッシャーがかかったエントリーしやすい漁港周りなどでは、確かに微波動ワームの方が反応する。
今はライトゲーム人口が増えていて、それに伴い陸周りの海には魚が減っているともいわれる。そういう理由で、大前提としてどこもプレッシャーがかかっていると考えて、ワームのメーカー各社が、「微波動のワームが無難ですよ」とアナウンスしている感じもする。
では、魚の好み「そもそも」は、どうなのだろうか……?私としては、微波動でなくてもいい気がする。ただ、これは単にいちアングラーの意見なので、魚の習性を研究しているプロダクターの言うことの方が参考になるだろう。
強波動がいいとされる魚
対して、大きめ・強めの波動がいいとされる魚は、ライトゲームターゲットではカサゴだろう。もう少し釣りの範囲を広げるならば、チヌも強波動のワームに基本的に反応がいい。
ただ、強波動のワームも、ただ巻いて見せる釣りがすべてではない。たとえばナチュラル系のカラーをセレクトして、軽量ヘッドと組み合わせ、水流に漂わせるように使った方が魚の機嫌に合う波動が演出でき、ハマる日もある。そのような微妙な引き算も考えながら使おう。
ナチュラル系カラーに軽量ヘッドでアピールを調整(提供:TSURINEWSライター井上海生)波動は微→強の順番でサーチ
その場の釣りものに対し使うワームの順番を、波動で考えよう。最初に大きな波動のものを見せてしまうのは危険だ。水中の「異物」を見切られて、あとから何にも食ってこなくなるおそれがある。教科書通り的に言うなら、やはり微波動→強波動で魚を探すのが無難だ。
――と、いろいろ語ってきたが、実は私も「波動」という言葉を釣具店で初めて聞いたときには、「なんかマンガみたいなこと言いよるな」と思ったものだ。しかし実際使っていると、特に尾の形状に由来する波動の強弱で釣れ方が変わることは実感できる。ソフトルアーの釣り人のみなさんには、波動の強弱を考え、ワームをセレクトしてほしい。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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