ワインド釣法でタチウオを狙おう!おすすめロッド・ワーム・ジグヘッド大特集
2020年02月14日 07:00
抜粋
ワインド釣法でタチウオを狙おう!おすすめロッド・ワーム・ジグヘッド大特集
シーバスやヒラメ・マゴチをターゲットに釣りをする際、よく使うのがワームをセットしたジグヘッドリグです。
ラインアイをヘッドの先端より後方、つまり頭の真上辺りに持ってくることで、リグの上面で水をしっかりとらえることができますよ。
その状態からリグを左右にダートアクションさせるワインド釣法に、注目が集まっています。
特に接岸してきたタチウオを攻略するのに、とても適していると評判ですよ。
ここではワインド釣法のノウハウや、おすすめアイテムをご紹介しましょう。
ワインド釣法とは
ワインド釣法とは、ジグヘッドにワームをセットして、左右へダートさせながら魚を誘うアプローチのことです。
「えっ、そんな上手い具合にルアーが左右へダートアクションしたりするの?」
はい、全然だいじょうぶですよ。
実はワインド釣法に適した専用ジグヘッドが開発されていて、それにダートアクションしやすいデザインのピンテール系ワームを装着すれば、ワインド釣法を実践することができるのです。
真正面から見て、断面が三角形になっているものが多いでしょうか。
そのほうがダートアクションさせやすいようですね。
ワインド釣法の仕掛け
ワインド釣法の仕掛けについて、もう少し詳しく解説しましょう。
専用ジグヘッドにワームを装着した後、そのジグヘッドのラインアイには、リールからの道糸を直接結んではいけません。
なぜなら、ターゲットにしているタチウオの歯が、とても鋭くて切れ味バツグンだからです。
リールの道糸にはPEラインを巻いている状態にして、その先端にはフロロカーボンラインによるショックリーダーを結んでください。
長さは1ヒロ以上、つまり180センチ以上あれば問題ないでしょう。
ただし、それだけではキャスト時の衝撃を吸収したり、底周辺を探ったときのシモリとの擦れに耐えるレベルの強度しかありません。
タチウオの歯に対抗しようと思ったら、ショックリーダーの先端にワイヤーリーダーをつないでから、ジグヘッドのラインアイに装着するようにしましょう。
ワイヤーリーダー側にスナップが付いていますから、ワンタッチでジグヘッドのラインアイに装着できますよ。
タチウオがワイヤーリーダーに噛み付くこともありますから、表面がザラザラに傷んできたら取り換えるようにしましょう。
OWNER(オーナー) 31869 TF-W2 ワイヤーリーダー 10cm
タチウオをワインド釣法で攻略するための解説動画はこちら
ワインド釣法では、ロッドを激しくシャクるイメージが強いですが、この動画ではジグヘッド+ワームを通す層を意識しながら釣りを展開しています。
つまり重要なのは、シャクリそのものではなく、タチウオの居場所を丁寧に探って、ルアーを確実に送り込むことなのです。
どうもその辺を取り違えて、ひたすらロッドを立てて振り倒している人がいますが、それを続けていては釣れる数が一気に減ってしまうでしょう。
沖の防波堤などの水深のある潮通しの良い場所へ出向いて、まずは水深がどれくらいあるか確認するところから始めるのが、ワインド釣法の鉄則です。
ずいぶん流されるようであれば、ジグヘッドをもっと重いものに交換したりして微調整をおこなうようにしてください。
ワインド釣法に使うおすすめアイテム①ジグヘッド
それではワインド釣法に使う、おすすめアイテムをピックアップしてみます。
まずはジグヘッドから。
ヘッドの先端が、前方に突き出すように尖っているものがほとんどですね。
この形状が、水中で効率よくダートアクションを引き出すのに向いていますし、同じ層をきっちりトレースし続けるのにも適しています。
フックが上を向いているものなら、お腹側にトレブルフックをぶら下げることができます。
標準の状態でその仕様になっているものもありますし、後付けでアシストフックを取り付けるものもあります。
フッキング効率の良いほうを選びたいですから、さまざまなタイプのジグヘッドを釣り場へ持ち込むようにしておきましょう。
オンスタックルデザイン ZZヘッド 5/8oz グロー トレブルフック付
エコギア(Ecogear) パワーダートヘッド14g DH01 グロウ 10036
メジャークラフト ジグパラワインドスリムヘッド JPWSH #SGL 超夜光 1/2oz(14g)
ジグヘッドにグロー系の蛍光カラーが施されているのは、タチウオが光るものに好反応を見せるからです。
光り過ぎるとバイトが遠退くという人もいますが、ヘッドに塗られた程度の光でタチウオが逃げてしまうことはありません。
タチウオのいる層が変わってしまったか、元々その層には大量にいなかった可能性が高いでしょう。
そういう場合は、一旦ジグヘッド+ワームを底まで落としてください。
底を取れたらロッドを立ててリトリーブ、中層まで上げてきたら、またラインを放出して底まで落とすことを繰り返してみましょう。
タチウオのいる層を通過した瞬間、ラインの出が変わったり弛んだりしますよ。
そうやって直近のタチウオの居場所を丁寧に探るようにすれば、再度バイトを取れるようになるはずです。
ワインド釣法に使うおすすめアイテム②ワーム
ワインド釣法用のおすすめワームをご紹介しましょう。
ジグヘッドの形状やボリュームにマッチするもであれば、カラーは異なるタイプ同士でも問題ありません。
最後尾の尖ったピンテール系のデザインのワームがほとんどで、太目・細目といったボリュームの差があるくらいでしょうか。
テール形状が微妙に違うものや、正面から見た断面が他と異なる形をしているものは存在します。
どれが効果的かは、実際に釣ってみて確認するようにしましょう。
オンスタックルデザイン マナティー 90 08 スーパーグロー
メジャークラフト ワーム まっすぐテール PW-STICK 1.5#41 CLEAR
ピンテール系のデザインのほうが、ロッドアクションを加えた際に左右にダートしやすいといわれています。
確かにシャッドテール系やカーリーテール系だと、水をつかみ過ぎてダート幅が抑えられそうですよね。
ただし、タチウオがダートアクションのみを好むとは限りませんから、ルアーローテーション用として他のテール系ワームを釣り場へ持ち込むのはアリではないでしょうか。
あらゆる可能性を試したほうが、新しい発見に出会えるかもしれませんからね。
ワインド釣法に使うおすすめアイテム③ロッド
ワインド釣法におすすめのロッドも取り上げてみましたよ。
やはりコスパの優秀さでは、メジャークラフトのロッドが群を抜いていますね。
実売価格で1万円を切るわけですから、しかも性能はタチウオを釣り上げるのにじゅうぶんなので、納得のアイテムだといえるでしょう。
メジャークラフト 2代目ソルパラX ワインドモデル ロッド SPX-832MW-8.3フィート(約253cm)
メジャークラフト タチウオ ワインド ロッド スピニング 3代目 クロステージ 太刀魚ワインド CRX-832MW 8.3フィート 釣り竿
ワインド釣法がここまで流行ったのは、メジャークラフトがいち早く専用ロッドを世に出したからかもしれません。
秋の最盛期に防波堤へ出向くと、ワインド釣法のアングラーが外向きにズラリと並んでいる風景に出会います。
その手元を見てみたら、ほとんどの人がメジャークラフト製のロッドなのです。
「だって安いし!」
「このロッドでタチウオがバッチリ釣れるし、ワインドアクションを続けていても疲れないよ!」
こういった声が返ってきますから、貢献度は計り知れないでしょう。
ワインド釣法に使うおすすめアイテム④リール
ワインド釣法にマッチしたスピニングリールも、載せておきます。
巻くラインは、PEラインの0.8号前後で、ショックリーダーは4号から5号で対応できるでしょう。
番手は2500~3000番くらいなら、糸巻き量と照らし合わせても丁度収まるのではないでしょうか。
自重は、ロッドアクションを続けても疲れないように、軽めのものを選ぶようにしてください。
ダイワ(Daiwa) スピニングリール 15 レブロス 3012H (3000サイズ)
ダイワ(DAIWA) スピニングリール 18 レガリス LT3000-CXH (2018モデル)
シマノ(SHIMANO) リール 17 セドナ 2500
スピニングリールも、実売価格1万円を下回るタイプで対応できるでしょう。
当然それより高額でハイスペックなリールを使うのは、本人の自由です。
タチウオはよく引く魚ですが、太めのPEラインをリールに巻いてあるので、足場の高い防波堤でもランディングネットなしで引っ張り上げることが可能です。
それほど重くなく暴れないのが、ありがたいですね。
ただし、素手でつかみにいくと、鋭い歯でケガを負うことになるかもしれませんから、ワニグリップなどのタチウオハサミを用意しておきましょう。
第一精工 ワニグリップMC ダークアース
ワインド釣法をマスターしてタチウオはもちろんさまざまな魚種を釣ってみよう!
ワインド釣法の内容やおすすめアイテムを特集しましたが、いかがでしたか?
初心者の人でも手軽に始められる釣り方として、今後も広まっていくに違いありません。
タチウオ釣りで注意したいのは、夜釣りになる可能性が高いということ。
周囲のアングラーの立ち位置に気を配って、キャスト時に接触しないようにしてください。
ジグヘッドは重いですしフックはたいへん鋭いですから、大きな事故になりかねません。
特に餌釣り・電気ウキ釣りのアングラーの間に立って、ワインド釣法を始めるのは控えてください。
ジグヘッド+ワームが横方向にダートするわけですから、カンタンに餌釣り仕掛けと絡んでしまいますよ。
お互いの釣り方を尊重しながら、釣り場を変えるひと手間を惜しまないようにしましょう。