マニアックな『ジグヘッド単体リグ(ジグ単)』の話:変わり種ジグヘッド
2021年03月22日 11:30
抜粋
ライトゲーム用のジグヘッドにも様々な製品がある。「ナマリとハリの組み合わせ」という世界の中で、ちょっと変り種、釣果も請合いの面白いジグヘッドたち4つを紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
変り種ジグヘッド
まず変り種ヘッドのポジションについて確認しておきたい。筆者は必携だと思っている。ワームと同じくらい、ライトゲームではジグヘッドの重要度が高い。変り種を投入するのもそうだが、ワームをかえるような感覚で、ジグヘッドも臨機応変にいろいろと試したい。
ジグヘッドローテーションの中に、変り種を組み入れることで、マンネリなジグ単ゲームが異化できる。いわば変化球だ。変化球が投げられる釣り人の方が、強いに決まっている。
魚の目がついたヘッド
代表的な変り種ヘッドといえば、魚の目がついたものだ。このタイプは昔からある。
これは小魚が多いエリアでのメバリング、アジングでは当然効く。稚魚でも何でも魚を食べているフィッシュイーターは、本能的に捕食対象の頭を押さえにいく習性があるようだ。つまりジグヘッドの「目」がバイトポイントになる。ヘッドの頭を狙って食いにくるのだ。
筆者の経験でも、このヘッドがあって救われたという場面は多い。欠かせない変り種だ。
メタルジグヘッド
近年現れた変り種ジグヘッド界の新星、「メタルジグヘッド」は革新的なものだ。メタルジグのきらめきと、ジグヘッドを組み合わせた製品で、シェイクによってキラキラと水中の光を反射して魚の目を寄せ、組み合わせているワームの物感・波動でバイトさせる。
ちなみにジグヘッドだけで釣れるという話もあるが、筆者はまだ実証できていない。
TGヘッド
ナマリ部分の比重が高いタングステン製のジグヘッド、TGヘッド。これは2020年、筆者がもっとも感動したニュータイプのジグヘッドだった。ルアーのTG化はソルト界で以前から流行していたが、やっとライトゲーム界にもこれが降りてきた。待望のTGヘッド。
同じ重量のジグヘッドで、通常のナマリ製と比べると、コンパクトなシルエットになる。これによりキャスト時に風の抵抗が少なくなり、飛距離向上、またある程度までの風速を苦にしないという強さも大きい。また物感が小さいせいか、するんと魚の口にも入りやすいのだろう、先日は真冬のタフコンディションでも豆アジを容易にかけた。いいヘッドである。
ただ、同様にナマリ部分のコンパクト化により水中での抵抗を小さくしてしまうので、リグが沈みやすいきらいがあるのは、アングラーにより好みが分かれるところかもしれない。
グロー系のヘッド
夜光タイプのジグヘッドもある。ナマリ部分が水中の光を吸収して、微発光するようだ。ためしに同様のグロー系ワームと組み合わせて、蓄光ライトを照射し、室内を真っ暗にしてiPhone12のナイトモードで撮影してみた。こんな感じだ。
ヘッドが微発光するということは、リグの頭部分に、もうひとつアピールする場所ができるということだ。高活性の魚相手や、真っ暗な海に投げて魚をサーチしたい場面で効果的かもしれない。ちなみにこのヘッド、TG製でもある。こういうコンビネーションも見逃せない。
変り種で状況打開のチャンスも
魚の気持ちになってみよう(そんなことが本当にできるのかはさておいて)。何回もおんなじようなナマリバリを見せられると、さすがにワームを変えられても、「もう同じってわかるから」と、うっとうしい気分になるのではないだろうか。つまり、見切られるわけだ。
そこへ突然、変り種を放り込んでみる。どうだろう、スレきった魚の心を刺激するきっかけにならないだろうか? 単発でリアクションバイト、また持続的に効くこともある。ジグヘッドのレパートリーは、ワームと同じくらい、増やしておいて損になることは絶対ない。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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