【東海2021】春の『バチ抜け』パターン「シーバスゲーム」初心者入門
2021年03月25日 17:00
抜粋
今回は春のシーバス「バチ抜けパターン」の釣り方をご紹介したい。シーバスを狙う上で最も簡単とさえ言われるだけあって、押さえるべき点を押さえれば、実際イージーに釣果が得られるだろう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)


バチ抜けを攻略しよう
春のシーバスを狙う釣り人にとってはなじみの深い言葉が、「バチ抜けパターン」だ。よく聞くワードだがいったいこれは何なのかと言うと、イソメやゴカイなど釣りエサでもおなじみの多毛類をひっくるめてバチと呼び、そのバチの産卵行動、繁殖行動のことをバチ抜けと言う。
産卵に備えて海底からわき出たバチは水中を漂い、時には海面を埋め尽くすこともあるほど。そしてこの時期のシーバスは、産卵を終えて体力を回復したいタイミング。そこへ無防備に素早く逃げ回るわけでもなくわいてくるバチは、労せずに口にできる格好のエサとなるわけだ。
ポイントさえ押さえればイージー(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)当然シーバスがこれを狙わないわけがない。そして私たち釣り人はそこを狙うと、うまくすれば数釣りができるという寸法だ。
シーバスタックル
ロッドは食い込みのいいティップの軟らかいものがオススメ。ソリッドティップ搭載のバチ抜け専用シーバスロッドがあればベストだ。他には、ソリッドティップのチニングロッドやメバルロッドなどが流用できるが、近年はやりの高弾性アジングロッドなどは破損のリスクがあるため、あまりオススメできない。
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)私はややダルい感じの古めの設計のメバルロッドを使用している。軽くて5gから重くて15g程度のルアーを扱うことが多いので、そのウエートが投げられれば十分だ。
食い込みがいいソリッドティップがオススメ(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)リールはスピニング2500番前後で、メインラインはPEライン0.6~0.8号、ショックリーダーに10~16lb前後のセッティングで対応できる。あまりイトが太いと、ラインが流れに取られてしまうため、オススメしない。
バチ抜けオススメルアー
各社からバチ抜け用ルアーが発売されているが、先にレンジの話で書いたように、状況によって表層からボトムまでレンジ別で攻略できるようルアーを用意したい。
細身のルアーが中心(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)私の使うルアーの例を挙げると、メインで使用しているのがハルシオンシステムのチキチータベイビーとチキチータバンビ92だ。このルアーのユニークなところは、同一ボディーでフローティングやシンキングモデルが存在するという点だ。
ベイビーはフローティングとスローシンキングとサスペンドの3タイプ、バンビ92はフローティングとスローシンキング、シンキングの3タイプがある。
ルアーの使用感はそのままに、タイプを変えることでレンジを刻んで釣りができる。この他にフローティングルアーでダイワモアザンスライ95F、ブルーブルーラザミン90、シンキングモデルでパズデザインフィールシリーズ、デュオマニックシリーズなど。
カラーは潮色に合わせて、最低限派手色と地味色、マットなベタ塗りカラーとクリアカラーを用意したいところだ。
フック交換のススメ
バチを捕食するシーバスは、流れてくるバチをハフッとついばむだけの非常に弱い食い方をする。そのため、触れただけでも刺さる中~細軸のフックに交換することを強くオススメしたい。これだけで、ヒットまで持ち込める魚の数はかなり多くなるだろう。
私はがまかつトレブルRB-Mを使用しているが、刺さりの良さと強度のバランスが取れているのがこのフックだ。太軸のフックやハリ先がなまったフックだと、バイトはあるのに掛からないなんてことが多くなる。
バチ抜けのタイミング
時期は2月から5月ごろにかけてが盛期で、時間帯は夜のみ。潮回りは大潮と、その後の中潮の満潮から潮が下げに入るタイミングが、最も活発にバチ抜けが起きるタイミングだ。潮が下げ始めてからおよそ2時間の間が激アツの勝負の時間となる。
ゴカイなど多毛類が産卵のためわき出る(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)フィールド
バチ抜けが見られるのは川の河口や運河、漁港、干潟などで、その中でも比較的釣りやすいのが河口部。理由は後述するが、初めてバチパターンに挑戦するアングラーにオススメだ。
東海エリアは大小さまざまな河川が海に注ぐ好フィールド。ともすれば対岸にルアーが届いてしまうような小規模の河川でも、潮位により淡水と海水が行き来する河口部であれば、立派なポイントとなる。むしろ大河川よりもポイントを絞りやすくなるため、小規模河川の方が釣りやすいとさえ言える。
また、護岸されたポイントでは軽装で釣りができるが、そうでない場合はウエーダーが必要になる所もある。
ポイント
では河口部だったらどこでもいいかというとそうではなく、狙うべきポイントがある。それは流れのヨレやチャンネル、ブレイク沿いなど、変化のある場所を狙うこと。
流れに乗ったバチはより太い流れへと導かれていくので、他の場所より多く流れてきたり、密度が濃くなる場所がある。それがヨレやチャンネルであったり、川幅が狭くなる場所など密度が濃くなる所が狙いめだ。
またシーバスはブレイク沿いやちょっとした深みなどに着くことが多いため、何もない場所より魚が釣れる確率は高くなる。
釣り方
先に河口部での釣りがオススメと書いたが、理由は流れがあることによってバチが上流から、下流へと一方向に流れるためだ。基本的にバチは流れに逆らって泳ぐような動きをしない。したがって、ルアーを上流に向かってキャストし、流れに乗せて自分の立ち位置の前まで引くというのが基本的な釣り方となる。
自分の前をルアーが通りすぎると流れに逆らうアクションになってしまい不自然になるため、自分を通り過ぎたら回収して次のキャストをする。
ここで流れに乗せると書いたが、具体的にどうルアーを引けばいいのか。それは潮が流れる流速とほぼ同じか、少しだけ速くリトリーブするのがコツだ。潮の流れが100だとすれば、それをちょっと上回る101~110ぐらいのスピードでルアーを引くことを意識しよう。
ほとんどノーアクションで食ってくる(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)流れより巻き取るのが遅いと、イトが緩んでしまって魚のアタリが分からなくなる。巻くのが速すぎても、ルアーが流れを横切るように動いてしまうし、イトを張りすぎることで魚のアタックを弾いてしまう。
そんなに遅く巻くとルアーがアクションしないのでは、と思うかもしれないが、そもそもバチは魚のように大きく動くものではないため、言ってしまえばルアーアクションはほとんどしていない棒引き状態で十分魚は釣れる。そのためロッドでアクションを加えることも基本的にはしなくていい。
フッキング
バチ抜けパターンでのシーバスのバイトは、非常に小さいショートバイトがほとんど。ガツンと食うようなことはめったにない。小さくコツコツッときたり、モソッと重くなるようなバイトが出ることが多い。ここで早アワセすると掛かりきらず、すっぽ抜けてしまうことが多い。
バイトが出たら少し速めにリールを巻き、サオ先に重みが乗ったことを確認してからフッキングするといいだろう。
レンジ別攻略法
バチ抜けと言うと、表層でボイルしまくりのフィーバータイムを想像する人もいるかもしれない。各種メディアや動画サイトなどで、その光景を見ることもできるだろう。だが、そこまでおあつらえ向きの状況に遭遇したことはあまりない。
ボイルが全くなく、表層に生命感を感じられないような状況もあるが、それでも魚は釣れることがある。それはバチの抜けるレンジが重要となってくるので、いくつかのケースを紹介したい。
レンジ別にルアーをそろえよう(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)表層
まず、表層でボイルが見られる状況。これが一番簡単に魚を釣れる状態で、風や波がなく水面がないでいるときに多い状況だ。フローティングのルアーや、浮き上がりのいいシンキングペンシルを使い、水面にルアーの引き波が出るように引く。キャスト精度に自信があれば、ボイルした場所の上流に投げて、ボイル地点に流し込むことができれば高確率で食ってくるだろう。
中層
次にバチが抜けているのが視認できるが、ボイルがなくバチが表層までは出てきていない状況。波風で水面が荒れていたり、潮が上潮と底潮に分かれていたりするときに見られる状況だ。サスペンドやスローシンキングタイプのルアーを使って、バチのレンジに合わせることでヒットを得られることが多い。
ボトム
そして、潮回りなどの条件はいいのだが、バチを見ることができない状況。一見バチが抜けていないように思えるが、実はボトムレンジでのみバチ抜けが起きている。いわゆる底バチと言われる状況だ。水面が荒れていたり、水温が低いときに見られやすい。こうなると表層~中層のルアーには反応しないため、シンキングタイプのルアーを使いボトムを攻めることで釣果が得られる。
このように、自分の釣行した日はどのレンジにバチがいるのかを絞り込んで、的確にルアーをチョイスすることができれば魚は答えを返してくれるだろう。
小型のシーバスも高活性に(提供:週刊つりニュース中部版APC・松尾尚恭)シーバスを狙う上で、最も簡単に釣れるとさえ言われるバチ抜けパターン。押さえるべき点を押さえて釣りをすれば、実際イージーに釣果が得られるだろう。ぜひ釣行してみてほしい。
<週刊つりニュース中部版 松尾尚恭/TSURINEWS編>
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