今さら聞けない陸っぱりライトゲームのキホン:釣行時の靴って何履く?
2021年04月02日 17:00
抜粋
釣り人の靴事情。水辺で釣りをするからには、靴底のグリップは重要な問題だ。今回は釣り靴について、ライトゲームメインの筆者が自分なりの考え方、使い分けなどを語りたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
靴の重要性を再認識
いきなり個人的な話になるが、先日私は波止でつまずき、段差を転げ落ちるという目にあった。ケータイも水没して紛失。靴を真剣に考え直す機会となった。
そのときに履いていた靴は、やや大きめの新しい靴だった。まだ履きなれていないこともあってこういう事故が起こったのだろう。どこか特別な場所に行くときには「履きなれた靴を履いてくること」とは学校で教わったものだが、本当にそうだ。
防水&グリップ性能
みなさんは漁港周りなどに出かけるときにはどのような靴を履いているのだろうか。私は他のアングラーの足元を注視したことはないのだが、おそらく漁港周りでは、スニーカー程度だろう。
私自身もそうだ。ただ釣り場で雨が降っても続けられるように、水を弾くゴム製のスニーカーを履いている。履きなれた靴に防水性能が備わっていると望ましい。
プラス、グリップ性能もだ。釣り場というのは特別な場所で、一見平穏な波止でも前述の私の例のような事故は起きる。護岸、漁港、波止の足場の感じもいろいろだが、さらーっときれいに舗装されている場所の方が少ない。しっかりと地面を掴めるグリップが欲しい。
足場に合わせたグリップ性能を
ひとまず一般的にエントリーしやすい場所は防水性能+グリップ性能も問題ないスニーカータイプで通せるが、釣り場は他にもいろいろある。
たとえば消波ブロック沿いに簡単に乗ってしまうアングラーもいるかもしれないが、危険な場所だ。ここでは、いっそうグリップが強い靴がいる。有名なメーカーのソールを搭載したブーツを履きたい。それでも乗れない場所もある。ぬめりがある消波ブロックや、傾斜が急なブロック帯、そういう場所には、ソールの力を過信して入らないように。
磯では当然、スパイクを履こう。スパイクにもいくつか種類がある。
たとえば、山道づたいの磯を釣り歩くような場合は、ラジアルスパイク。ウェーダーや釣りブーツなどによく使用されているグリップ力の強いラジアルソールにスパイクピンを打ち込んだものだ。ただこれは足場のぬめりや凹凸のない面にはあまりグリップしにくいので注意しよう。
次にフェルトスパイク。ウェーダーなどによく使われるもっともオールマイティーなソールで濡れた地面の上も歩きやすい。ただ山道や泥道を歩くとソールの目地に砂や枯葉屑などが詰まり、滑りやすくなるので気をつけよう。
強いグリップ性能といっても、強さはあくまで「保険」である。安全に釣りを楽しむためには過信や無理をしてはいけない。
アウトドア製品への過信は禁物
釣り人が身にまとうウェアとして、アウトドブランドのものがよく見られる。これは軽装なライトゲームやショアの釣りでは十分だろう。ただ靴に関しては、特に危険がある場所に行こうとするとき、あまりアウトドア製品を過信してはいけないと思う。
たとえば、軽山用の短靴などは一見非常に良さそうである。しかしこれはあくまで山での使用を考えたもので、渓流ならそれでいいかもしれないが、海釣りの普通の消波ブロック沿いはともかく、小磯などのちょっと不安な場所には流用できない。
同じアウトドア製品を買うなら、釣り靴だってアウトドア製品なのだから、釣り専用のものを釣具店で見てみよう。
ベストアンサーは1500円?
以上、靴の重要性について述べた。その上で、参考までに筆者が愛用しているのは、「PVC防水シューズ」という、有名な作業着屋さんのゴム靴だ。防水性能が高く、実際雨が降っても水が入りにくいほどよい丈で、グリップ性能が非常にいい。なんと1500円で買える。
ただ私の好みとして、インソールは有名スニーカーメーカーの1500円の品を買って入れている。このインソールが無上の履き心地で、合わせてたった3000円で、少なくとも普通の波止周りには不足ない靴が履ける。快適で安全な靴を履いて、釣りを楽しもう。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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