『餌巻きスッテ』使用イカメタルのススメ 仕掛け&エサの作り方を解説
2021年04月13日 11:30
抜粋
近年徐々に人気が出てきている餌巻きスッテを使ったイカメタル。ターゲット、仕掛け、エサやエサの作り方などまで、詳しくご紹介します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライターShinchan)
餌巻きスッテとは
餌巻きスッテとは、簡単に言えばイカを釣る時に使うエギの背中に魚の切り身やササミ等の餌を巻き付けた疑似餌になります。タチウオを釣る時のテンヤのエギ版と考えればイメージが湧くと思います。
本来は、産卵期に接岸してくるヤリイカを防波堤などのショアからキャストして釣る方法がポピュラーな釣り方でした。一方イカメタルはエサを使わない疑似餌、すなわち鉛スッテやエギを使い、船から狙う釣り方です。この船から狙うイカメタルの疑似餌の変わりに餌を巻いたエギ、すなわち餌巻きスッテを使う釣り方が、近年人気の餌巻きスッテを使ったイカメタルになります。
主に冬から春がメインのヤリイカ狙いで効果を発揮するため、ヤリイカメタルとも呼ばれています。
餌巻きスッテは賛否両論?
餌巻きスッテは餌釣りのイメージが強く、エギングやイカメタルをやられる方からするとイカを餌で釣るなんて邪道だよって意見がありますが、果たしてそうでしょうか?
確かにエギングやイカメタル専門の方からすればその通りで、餌巻きスッテを初めてリリースしたメーカーは「邪道」と名付けられた餌巻きスッテをリリースしていますし、餌巻きスッテを使ったエギングは邪道エギングとも呼ばれています。
餌を使ったら誰だって釣れるし楽しくないだろということなのかもしれません。しかし、餌をつければ誰でも釣れて楽しくないのでしょうか?
餌巻きスッテは釣れる
餌巻きスッテは確かに釣れます。イカメタル船で通常のイカメタルと餌巻きスッテを比べると、必ずと言って良いほど餌巻きスッテのほうが良く釣れます。
これは、イカはスッテを抱いて違和感があると直ぐに離してしまいますが、エサが巻いてあると食べ物と認識して離さないため、アタリが取りやすいというのが理由として考えられます。
イカメタルをやられる方のSNSで、「餌巻きは釣れてたよ、僕はダメだったけどね」なんて投稿もあります。でもダメだったというのは数がダメだっただけで十分釣りを楽しめたのではないでしょうか?
釣りはたくさん釣ることも楽しみのひとつですが、それよりもどうやって釣ったか?なぜ釣れなかったのか?今度はどうやって釣ろうか?それを考えながらフィールドに通い、考え抜いた末にヒットさせ、その1杯、1匹のターゲットとの駆け引きを楽しむ。これこそが釣りの楽しみだと思います。
餌巻きスッテも楽しみ方がたくさんあってスッテのカラーや形、餌の種類、これらを組み合わせて初めて釣果が伴う訳で、その組み合わせはイカメタルのルアーチョイスとはまた違う楽しみがあります。自分で餌を作ってヤリイカの好みそうな味付けをすることもその一つで、餌巻きスッテは奥が深い釣りなのです。
エサの作り方
餌巻きスッテの餌は魚の切り身やキビナゴ、鳥のササミ等があります。海の中にはない鳥のササミがなぜ餌になるのか不思議ですが、一説によるとイカがたんばく質を取るために食いが良くなるそうです。
エサの作り方は至って簡単です。今回はサバの切り身と鳥のササミを使った作り方をご紹介します。
用意するもの
・鳥のササミ
・サバ
・塩(1kg)
・タッパー大2、小3
・キッチンペーパー
作り方
まずサバを切り身にします。スーパーのパック売りのものを使い、骨を取り、なるべく皮をつけた身にそって余分な身を落とし薄くなるようにしてエギに乗るサイズに切ります(鳥のササミやキビナゴ等も同様にして作ることが出来ます)。
次にタッパー(大)にキッチンペーパーをセットしその上に塩を敷き詰め、切ったサバの切り身を並べます。その上から塩を入れ、サバの切り身を埋めてしまいます。
この状態で蓋をして、冷蔵庫で1日~2日寝かせます。1日~2日寝かすと切り身から水分が抜け硬化してエギに巻きやすくなります。後は使う分だけタッパー(小)に小分けして完成です。
ご紹介しましたように、餌巻きスッテは良く釣れて楽しいイカ釣り法です。是非餌を作るところから初めて格別の1杯を釣り上げてください。なお、船宿によっては餌巻きスッテを禁止している船もありますので、事前に確認のうえ楽しんでくださいね。
<Shinchan/TSURINEWSライター>
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