100均のルアーで春告魚『サクラマス』ジギングに挑戦【青森】
2021年04月13日 11:00
抜粋
青森県で「サクラが開花した」とは『サクラマス』が釣れ始めたことを意味している。私も遅ればせながら3月下旬に釣行してきたので、その模様をご紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・トラヤヨウスケ)
ヤマメの降海型『海サクラマス』
そもそもヤマメなのになぜ『サクラマス』と呼ばれているのだろうか。これは”桜が咲くころに河川回帰するから”というような、ロマンチックな理由では決してない。実はヤマメは産卵期になると鮮やかな桜色の婚姻色になるため、ここから『サクラマス』という名前がついたようだ。
『サクラマス』の習性
“彼を知り、己を知れば百戦危うからず”とは孫子の有名な格言だが、釣りにおいてもターゲットの事をよく理解することが釣果への第一歩となる。ヤマメが海に降りて『海サクラマス』になる理由は、体を大きくして卵を生むためである。つまりは貪欲なまでにエサを捕食する傾向にあり、メタルジグをはじめとするルアーへの反応も他の魚と比べればいい方だろう。
では投げれば釣れるイージーな釣りなのかといえば、これがそうでもないのが面白い。そもそもの絶対数が少ないので、群れがいなければ何をやろうと何時間投げようと釣れないのである。逆に言えば、魚がいて目の前にルアーを通すことさえできれば果敢にアタックしてくるので、回遊ポイントやレンジを早々に見つけて黙々と攻め続けることが重要だ。
タックルと釣り方
前述したとおり『サクラマス』はルアーへの反応がいい部類なので、ショア(陸っぱり)/オフショア(船)どちらもジギングが主流となっている。
今回のようにサーフから狙う場合は、30g程度のルアーが扱いやすいライトジギング用のタックルを使おう。リールはベイトでもスピニングでもOKだ。ラインシステムはPE1.0号前後、リーダー5号(20lb)以上をオススメする。
アクションはただ巻きやジャーキングがメインとなるが、ゆっくりめに動かした方が活性の高低にかかわらずしっかり見せられるという理由から、反応がいいことが多い。そして、ジャレつくようにアタックしてくることが多いので、リズムをかえずに動かし続けてヒットさせよう。
ちなみに「ヤマメなんだから川で釣ったらどうか」という声が聞こえてきそうだが、『サクラマス』の釣りは河川で全面禁止となっている。川がダメなら海だろう、ということで我々釣り人は海で『サクラマス』を狙うのだ。
太平洋側サーフで挑戦
今回訪れたのは青森県太平洋側にあるサーフだ。知人から提案があったポイントで、『サクラマス』狙いのアングラーにとっては定番になっているとのこと。港内ライトゲームがメインの筆者はサーフに来ること自体が稀。しかし、せっかくきたからにはたとえ不慣れであっても銀色が美しい一本を出したいところである。
使ったメタルジグ
ショアジギ開幕は6月ごろとタカをくくっていただけに手札が少なく、釣り具店に行こうか散々迷った結果、手持ちのダイソージグをDIYすることにした。
旧モデル(ジグロック)の28gと40gに、同じくダイソーで購入したホログラムステッカーを貼る。カラーはマスが認識しやすいグリーンをメインとし、アイシールを元通り貼ったらウレタンドブ漬けで5回ほどコーティングして完成。
各工程で隅々までヤスってしっかり足着けしてあげることが、コーティングを強固に仕上げるコツとなる。
本命不発も海アメマス手中
結論から言って、残念ながら本命の『サクラマス』の姿を拝むことはできなかった。しかし、外道ではあるがイワナの降海型である通称”海アメマス”は釣ることができたのでよしとしよう。自作ルアーでの釣果なので嬉しさも一入だ。
午前5時30分ごろからキャストし始め、午前9時の潮どまりまでほぼ休憩なしで投げ続けたが、この一本で納竿となった。
釣って楽しく食べておいしい!サクラマス
今回はその姿を見れなかった『サクラマス』だが、釣って楽しいだけでなく食べておいしいということでぜひともチャレンジしていただきたい。
食べ方としてはシャリシャリ感がたまらない絶品”ルイベ”や、定番のムニエル、塩焼き、ソテーがおすすめだ。
青森県内では5月のGW開けくらいまでチャンスがあるということなので、リベンジを決意しつつ海アメマスの塩焼きとムニエルに舌鼓を打つとしよう。
<トラヤヨウスケ/TSURINEWSライター>
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