ちょっとマニアックな『ライトゲーム』の話:習得必須の「L字釣法」
2021年04月16日 16:30
抜粋
ライトゲームにはL字釣法というものがある。リグを水平に動かす釣り方だ。ライトゲーム対象魚のすべてに有効なので、L字釣法は必ず習得しておきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)


「L字釣法」とは
「L字釣法」とは、水中で、リグを水平に動かす釣り方のことだ。
この言い方の由来について。「L」という字の形が釣り方とイメージを表している。「I」の部分がライン角度で、「_」の部分が、リグの動きだ。もう少し実際の釣り方に即して言うと、「↑」とサオを立てることで水平方向「←」にリグが戻ってくる。これがL字釣法である。
具体的に釣り方は、まず軽量リグ、1g程度をセット。キャストする。ラインスラックを取る。魚の気配がありそうなところまでレンジを入れる。そしてサオ先をじわーっと立てる。すると、リグが水平方向に釣り人の方へ戻ってくる。サオ先を立てきったら、空中に出すぎているラインスラックを取って少しサオを下げ、また立てて水平にリグをさびく。サオを立てるときに、軽くシェイクを入れてやってもいい。
サオ先を立てることでリグが手前に寄る(提供:TSURINEWSライター井上海生)以上、非常に簡単な釣り方で、一定の空間にいる魚を、上下左右、ワームの面で探ることができる。
オープンウォーターに投げるとき、ワームのシルエットは2inch程度とやや大きめにすると乗せ切れなくてもアタリが出やすい。つまりコンタクトできる。そこからは微調整だ。
特定のポイント、レンジまで絞り込めているところでL字を使うなら、そこの魚が好きそうなワームのサイズ、カラーでいくといいだろう。
ここまで説明したが、「?」という方は、釣り場で実際に試してみてほしい(あるいはL字釣法の動画を見てほしい)。L字は試してみるとまさしく「L字」と感覚的にわかりやすいので、一度理解したら即そのまま使える。
L字釣法が有効なシチュエーション
L字はやや早い釣りとなる。リトリーブと同じような釣り方だが、レンジが浮きにくい長所がある一方で、早い釣りではあるので、スローな食い方をする低活性の魚には適さない。
では、そのような若干早い釣りが有効となるシチュエーションは何か? 次の3つだ。
1. 明確なベイトフィッシュパターン
アジ、メバルがはっきりとベイトフィッシュを捕食しているパターンではL字が強い。メバルのベイトフィッシュパターンはリトリーブでも乗せきれるだろうが、アジは巻き取りで弾いてしまうこともあるので、L字を使った方が乗せやすい。
明確にベイトフィッシュを追っていたアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)2.高活性なプランクトンパターン
プランクトンパターンでも、パシャパシャとライズしているような高活性のときにはL字釣法をオススメする。やや大きめのクリア系やアミ系のワームと合わせて、すーっとL字に引いてくる方が、より神経質なサーチ力を要するレンジキープ釣法より簡単に釣れる。
3.風があるときのプランクトンパターン
釣り場に風が吹いているとき、特に横風はラインメンディングしにくい。そういうときには1gアンダーのレンジキープができない。しかし風は水面のプランクトンを運ぶし、どこかに滞留させる好要素でもある。そういう場所を見つけて探るときには、1g~1.5g前後のリグを使ってL字で誘うといいだろう。このウェイトとL字の早さなら、風速4mくらいまでは釣れる。
しけた海はファストなL字で攻略しよう(提供:TSURINEWSライター井上海生)L字は旧アジング法?
L字は15年くらい前にアジングが始まった頃、とあるメーカーが提唱した、初期の釣り方だといわれる。当時は今といろいろ道具の仕様なども異なっていたようだが、何よりも違うのが、アジのパターンだったようだ。ベイトフィッシュパターンが多かったと言う。なるべくリーリングで弾かないように水平方向にナチュラルに引くL字の釣りが、当時のアジの捕食パターンにハマったのだろう。
今はショアのアジはほとんどプランクトンパターンになったといわれる。海の富栄養化が進んだともいわれるが、そこまではいちアングラーとして私にはわからない。しかし、確かにプランクトン的にワームを漂わせる釣り方が釣れやすいとは思う。
だが、つけくわえて私見を述べるなら、ショアのアジングがかつての「ファスト」から今の「スロー」になったのは、アジング人口の増加によるものではないだろうかと考える。つまり人的プレッシャーでアジが難しくなった。どんなエリアも叩かれて渋くなった。ファストでは通用しなくなり、スローになった。
また場スレにくわえて、メバルほどではないが、無数にいるとも思われるショアのアジも個体数は多少なり減っているはずだ。
実際、地方のアングラー人口が少ないところではL字が通用すると聞く。そういう意味では決して旧スタイルともいえないはずだ。特にまっさらなバージンポイントでは、アジ、メバル共にL字を試してみる価値がある。
習得マストのL字
以上、L字釣法について解説した。L字はレンジキープと似たロッドワークなので、習得しておいて損にはならない。現代アジング常套のレンジキープからオールドスタイルのL字の釣りに切り替えると、温故知新(?)、もしかするとスローな動きを見切った魚がバイトしてくるかもしれない。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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