今さら聞けないエリアトラウトのキホン:「ポンド型」と「ストリーム型」
2021年04月22日 11:30
抜粋
管理釣り場といっても、その形態はさまざま。今回は、その点に注目し、タイプ別の特徴や有望ポイント、効果的なルアーを交え攻略法を紹介。参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 編集部)
ポンドとストリーム二つのタイプ
トラウトなどを対象にした管理釣り場のタイプは、大きく分けると2種。
池や湖など止水のポンドタイプと、自然の川をせき止めて作られたストリームタイプ。ほかにも、プールを利用した期間限定の釣り場もあるが、基本的には止水という点でポンドタイプに分類して考えればいいだろう。また、一部では2つのタイプをともに備えた釣り場もある。
ポンド(池)型
まずは池や湖など止水のポンドタイプの攻略法を紹介しよう。
形態
自然の池を利用した広大な釣り場から、湧き水を利用した池型、コンクリートの皿池、プールなど形態や規模はさまざま。
特徴
基本的に足場が整備され釣りやすく、定期的に放流が行われる。一般的に、湧き水を使っている釣り場や、標高の高い場所は暖かいオフシーズンでも釣りやすいと言われる。
また、島があったり、水中にコンクリートブロックなどが埋められていたりして人工的に魚がたまりやすい場所を作って釣りやすくしている。さらに、止水でありながら曝気ポンプや噴水で水の流れを作っているので魚も安定して元気だ。
このように釣り人向けに整備された釣り場が多いので、フライ派はバックスペースや頭上を気にせずキャストを楽しむことができるのが嬉しい。
有望ポイント
基本的には「水の動きがある場所」「底に変化がある場所」を狙うといい。風上や風下、日の向きなどでルアーへの反応が変わってくるので、釣り場によってどこが風下、風上、日陰、日向になるのかを意識しておくといいだろう。
効果的なルアーなど
基本的にはどんなルアーでも対応できる。止水なので流れの影響を受けづらく、タックル次第では、1gに満たない軽いスプーンで表層を引くような釣りも可能。
広大な釣り場では、意外と重いルアーで遠投という手もあり。誰も手を付けていない元気な魚をキャッチできるかも。フライ派もダブルハンドが使えるような広大な釣り場では思い切りキャストをしてみては。
一方で小規模な釣り場は、一日を通じて魚の反応が変わりやすく、それに合わせてあの手この手で魚を釣り上げる楽しみがある。仲間と数を競うのも面白い。
ストリーム(川)型
いわゆる、川をせき止めて作った釣り場。自然の景観を残しているので、雰囲気を楽しみたい人にはうってつけ。また、ゆくゆくは渓流釣りをしてみたいという人にはいい練習になるはず。
特徴
基本的には自然を生かした釣り場なので、水質や水量は天候などの影響を受けやすい。足場などが整備された釣り場も多いが、自然の川の景観を生かしてあえて整備していない本格的な釣りが楽しめる釣り場もあり、そういった場所では渓流釣りに準じた相応の装備(ウェーダーなど)が必要だったりする。
自然を生かした釣り場なので、基本的な渓流釣りの知識や経験が大きく役立つことは言うまでもない。
有望ポイント
「流れの変化」「落ち込み」「大きな岩の周り」など、渓流釣りのそれとそん色ない。
効果的なルアーなど
流れの中でもしっかりと泳ぐルアーや、アピールできるフライが必要だ。ミノーなどはポンドでの出番はあまり多くないが、ストリームタイプでは使い勝手がいいルアーだ。スプーンなら重さもそれなりに必要になる。
流れを利用して自然にルアーやフライを狙った場所へ流して仕留めるという使い方もある。
エリアごとに個性がある
今回は「ポンドとストリーム」という分類で紹介したが、それ以外にも「珍しい魚種を放流している」「デカい魚が狙える」「数が釣れる」「インストラクターが常駐している」「キャンプ場や宿泊施設併設」「食事が絶品」……などなど、さまざまな個性がある。
あなたの釣りのスタイルから、お気に入りの釣り場を見つけてほしい。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>
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