今さら聞けないカサゴゲームのキホン:サカナの「有無」の見極め方
2021年04月25日 17:00
抜粋
カサゴはデイ&ナイトお手軽なライトゲームターゲットである。漁港周りの足元にほとんど確実にいるのだが、反応させるための手は必要となる。それで釣れなければ見切りだ。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
カサゴはどこにでもいる?
よほど釣り荒らされている場所でない限り、カサゴは足元に、まず1尾はいる。ある程度の大きさで群れる魚でもあるので、大型が1尾いれば、そのエリア一帯で10尾までは狙える。
ではどういう理由で食ってこない日があるのだろう。実際、まったく食わないことも多いのだ。答えは、活性と密度としかいえない。活性は潮とベイトの条件により、密度はその場が岩礁帯のような変化に富む地形、カサゴのホームなら絶対的に多く、あまり変化のない護岸沿いにはやはり少なくなりがちだ。
ともあれ、いる・いないの判断は、「基本いる」ですべて通そう。メバル、アジ、共に反応しないときは、同様に活性も低いだろうが、カサゴはなんとか一尾は釣ることができる。
大きめワームで狙う
では、「基本いる」のに反応しないカサゴを、どうやって誘うか。
これは低活性・高活性のときを問わず、ワームの物感である。ボリュームだ。カサゴはその他のライトゲームターゲットと違って、大きいものに食いつきやすい。30g、40gのジグにも食うのだ。ワームだってある程度大きくした方が、カサゴに関しては確実に反応がいい。
釣れないからワームを小さくする、これはアジ・メバルの考え方で、カサゴは逆となる。アタリが出ないときには、大きくして誘う。これでともかく、触ってくるはずだ。
乗せきれないアタリは、ジグヘッドの調整で合わせる。ワームの尻尾を噛んでいるようなブルブルッとしたショートバイトは、ハリを大きくして、口元までハリ先を持っていく。さらに、ワームが吸い込まれやすくなるように、ヘッドのウェイトをなるべく軽くして底をサーチしよう。
ハードルアーにも好反応
また、ワームにスレているカサゴは、実はハードルアーにかなり反応する。目先を大きく変えてやるのだ。マイクロメタル、メバル用ミノーなどを使って、底や壁にタイトに攻めてみよう。
汽水域にはあまりいない?
注意したいのは、汽水域でのカサゴゲームだ。わざわざカサゴゲームで汽水域にエントリーするアングラーも少ないかもしれないが、汽水域ではカサゴは反応しないことが多いようだ。実際、大阪南港をメインにやっている筆者の経験上、汽水域でカサゴを釣ったのは本当に1尾あるかないか、たぶんゼロのはずだ。タケノコメバルだけはよく釣れるのだが。
このあたりには地域性もあるだろうが、あまり汽水域でカサゴの反応には期待しない方がいいかもしれない。アジがリバーによく差し込むので、アジングで来て、そのアジが釣れないときにはついカサゴでもとボトムをやってしまいがちなのだが、巨ボラが反応してエステルラインを丸ごと持っていかれることもある。
低水温期は工夫次第
1月~4月は難しい。どんなショアの釣り物もそうだが、低水温期は渋いことを覚悟の上でカサゴゲームに望みたい。カサゴには適水温はないとも俗に言われる。冬でも夏でも活性が高いのだから、よく考えてみれば他にそんな魚もおらず、まあ、わからない奴である。
しかし低水温で水温10℃前後となると、どうしても出にくい。1月~3月には、メバルもカサゴさえもダメ、という日もある。
だが、どうしても釣りたいなら、日中にエントリーすることをおすすめする。ポカポカした冬の日なら、デイメバル、デイカサゴは結構よく釣れたりする。釣り方はワーミングメインで、なるべく稚魚の姿が多い、自然の地形が残った漁港周り、消波ブロック周りを狙おう。
また、足元をイカゲソで釣ってしまうのも手だ。ラインシステム、ジグヘッドまで同じで、ワームだけイカゲソ、生エサにする。これで一尾はカサゴの姿が拝めるはずだ。
<井上海生/TSURINEWSライター>
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