まずはここから覚えたい『ルアーロッド』用語集:「部位」&「調子」

2021年04月28日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

ルアーロッドにはサオの仕様を示すアルファベット表記がいろいろある。このへんは本当に複雑である。今回はロッドの調子などの関連用語を解説しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

まずはここから覚えたい『ルアーロッド』用語集:「部位」&「調子」

各部位の呼称の確認

サオの仕様、剛柔の味付けなどを示す、アルファベット表記される用語を見ていく前に、まずは基本的なところ、3パートに分かれるロッドの部位の呼称について確認したい。

ティップ

サオ先のこと。大体トップガイドから、第二、第三ガイドくらいまでのことを言う。

ベリー

サオの胴のこと。サオの真ん中部分。この部分の剛柔などが、魚とのやり取りに大きく影響する。釣り物によってはベリーで魚を乗せ掛けこともあれば、魚の動きを止め、サオの制御内に置くという役割を負うこともある。

バット

サオの根元の部位のこと。強い引きをする魚の制動や、根魚のポンピング、また、抜き上げなどに関して重要なところとなる。ショアジギングやエギングなど、重いルアーを大きく動かす釣りでは、この部位の硬さが重要となる。

ロッドの調子についての用語

では、次にアルファベット表記されることも多いロッドの「調子」について見ていこう。

と、その前に「ロッドの調子とは何か」という説明を。「調子」とはルアーロッドの世界では「テーパー」とも呼ばれるもので、サオがどこで曲がるか、どんな曲がり方をするかを表すものである。ロッドの調子の理解は釣り(各釣り物の性質とのマッチング)においてかなり大事なので、しっかりと頭に入れたい。

EX.F(エクストラファースト)

いわゆる「超先調子」といわれるテーパーだ。ロッドの先端くらいしか曲がらない(負荷に応じてベリー近くまで曲がり込むこともある)。握ってみるとサオにブレがなく、しゃきっとした感触がある。各メーカーによって微妙に異なるが、大体、ロッドのグリップ側から8:2くらいの割合で曲がる調子となる。

アジングロッドに多い調子で、その硬さゆえに反響感度が高く、またフッキングレスポンスもいいという長所を持つ反面、実際、持った感じ「棒」のようなロッドでキャストするには慣れが必要で、またサオが曲がり込みにくいため魚をバラしやすいという短所もある。

F(ファースト)

「先調子」のサオ、これがファーストテーパーだ。ロッドのグリップ側からおよそ7:3程度で曲がり込む。メーカーの味付けにもよるが、ほとんどEX.Fと感触は変わらないものの、若干、キャストのしやすさ、そして魚のバラしにくさに安定感がある。

まずはここから覚えたい『ルアーロッド』用語集:「部位」&「調子」先調子のサオ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

R(レギュラー)

ロッドの全体、5:5程度で曲がりこむサオ。「胴調子」「本調子」とも呼ばれるもので、キャスティングや巻物のリーリングなどが、おそらくはほとんどの釣り人にとってもっとも自然にできる。筆者の印象ではあるが、傾向として、従来メバリングで長年の主流であった「スローテーパー」も、だんだんとこちらの調子に近くなっているように思われる。

RF(レギュラーファースト)

ファーストテーパーとレギュラーテーパーの間を取ったような調子のサオ。乗せ掛けのアジング、ダートアクションやプラッギングメインのメバルチューブラーのサオに多い。

S(スロー)

ロッドが全体的に軟らかく曲がる調子。感覚的には「ペナンペナン」という感じのスローテーパーのサオで、ルアーロッドではメバルのソリッド、またトラウトロッドによくある。

まずはここから覚えたい『ルアーロッド』用語集:「部位」&「調子」メバルにはS、RFテーパーが好適(提供:TSURINEWSライター井上海生)

P(パラボリックス)

スローテーパーに似た調子のロッドで、ロッド全体が緩やかに曲がる。どこか局所的に曲がりこむというよりも、魚の引きに追従して全体が平均的に曲がりこむという特徴を持つ。

アクションのアルファベット表記

ルアーロッドには、その調子で、その釣り物に対して適した「アクション」をつけて釣りをする。その上で、以下のような「アクション」の表記があるので、これも覚えておこう。

H(ヘビー)

海では青物狙いのロッド、その他重いルアーを使うバスロッドに多い。

MH(ミディアムヘビー)

これも青物狙いなどで、巻物系なども織りまぜるときに使う硬めのアクション。

M(ミディアム)

遠投するシーバスロッドや、磯でのヒラスズキ狙いなどに多いアクション。主にハードルアーを使うロッドの仕様。堤防から40g程度までのメタルジグを投げられるものもある。

ML(ミディアムライト)

港湾周りのシーバス、チニングなどに使用することの多い、ワーミングからプラッギングまでそつなくこなせる、割合汎用性の高いアクション。

L(ライト)

ライトゲームや、フィネスなバスロッドなどに多いアクション。ややルアーウェイトが重めで、強めのアクションが入れられる。

UL(ウルトラライト)

1g程度の軽量リグもこなせる、アジングロッド、メバルロッドに多いアクション。

その他のアルファベット表記

最後に、穂先の構造や仕様を表すアルファベットについて紹介する。

S(ソリッド)

サオ先の仕様で、中身が詰まった構造になっているもの。魚の乗せが良い特徴がある。

T(チューブラー)

サオ先の仕様で、中身が中空構造になったもの。反響感度が高い特徴がある。

HS(ハイレスポンスソリッド)

軟らかいソリッドティップでは若干ぼやけがちになる魚のアタリを、穂先をやや高反発にして、高い感度を実現した仕様。特に近年のアジングロッド、メバリングロッドに多い。

まずはここから覚えたい『ルアーロッド』用語集:「部位」&「調子」HS仕様のアジングロッドの穂先(提供:TSURINEWSライター井上海生)

特性を理解して最適な一本を

以上、ルアーロッドの特性を示すアルファベット表記をカタカナ語に紐解いて解説してきた。これが、みなさまの釣りのための「最適な一本」を選ぶ助けとなれば幸いである。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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