日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】

2021年05月02日 11:30

[TSURINEWS]

抜粋

今回は例年4月下旬から好期を迎える、福井県の鷹巣から三国にかけての沖のタイラバゲームについて紹介する。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】

日本海タイラバゲーム

福井県の鷹巣から三国にかけての沖は、全国的にも有数のマダイフィールドだ。魚影の濃さはもちろんだが、とにかく特筆すべきが釣れるサイズ。ハイシーズンには70cm台は当たり前のように釣れ、80cmを超えて初めて真の大物と認定されるほどだ。

この海域のマダイゲームが好期を迎えるのは、例年4月から。最盛期は年によって2週間程度前後することもあるが、おおむね5月となる。ピークの期間にヒットしてくるマダイの中間的なサイズは60cm台後半。70cm台は全く珍しいことはなく、80cm前後からそれ以上のサイズも、毎日のようにどこかの船でキャッチされるぐらいホットな海域だ。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】88cmのモンスター(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この時期にポイントとなるのは、水深50~80m辺りをメインに深い所で100m超と幅広い。狙うポイントの地形は、フラットな場合が多く、根掛かりの心配は少ない。

このような場所を狙う理由は摂餌(せつじ)意欲があり、開けた場所に出てきている高活性な個体を狙っていくため。地元船長の話では、岩礁や漁礁周りにもマダイはいるが、食い気の点でイマイチだったりエサ釣り船との兼ね合いもあって、フラットエリアに出てきているマダイを狙うスタイルになったという。

また前述の通り、サイズが魅力の海域だが、一日大物にこだわるか、状況を見て数狙いにシフトするかは船によってスタンスが異なる。この点は自身のニーズに合わせて船を選べばいいと思う。

日本海タイラバのタックル

理想的なタックルは大きく分けて3タイプ。100g前後のタイラバを扱うのに適したライトモデルと、200g前後を引いてもへこたれないミディアムモデル、キャスト用にスピニングを1本。これだけあれば、いかなるケースでも理想的なゲーム展開が可能だ。

リールについては、丈夫な200~300番程度のベイトをメインに、スピニングを用いる場合は3000~4000番を使用する。「タイラバはベイトで100~150番、スピニングで2500番がマッチ」としている雑誌やサイトもあるが、当海域の釣りでは心もとない。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】70cm超えそろいぶみ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

マダイのサイズが大きいのはもちろんだが、200g以上のヘッドで水深100m超を狙ったり、外道で10kg前後のブリが食ってきたりと、リールに耐久力やパワーが求められるケースも多い。ゆえにパワーに余裕のある方が、効率的に釣りを展開できる。

なおラインについてはPEライン0.8~1号、リーダーは4~5号。ただし、メインラインは300m入れた方がいい。船はドテラ流しのため、風が強い日に深場を攻めるとあっという間に200m以上ラインが出るし、万が一高切れした場合、釣りの継続が困難になる恐れがあるからだ。

日本海マダイのベイト

どんなタイラバユニットが定番か紹介する前に、まずはこの時期の当海域の主なベイトについて触れたい。

まず、代表的なものがスルメイカ。親指ほどのサイズから、ムギイカと呼ばれる胴長20cm前後のものがエサとなる。次にイワシの仲間やコウナゴなどの小型魚類。マダイは青物に追い立てられるイワシダンゴの下で、おこぼれをもらいに集まる習性がある。

またコウナゴに関しては全国的に資源が減少しており、当海域も例外ではないが、これがベイトとなるケースもある。そして甲殻類。エビやカニなど底棲生物の他、浮遊性のアミもエサとなる。

日本海タイラバのヘッド

狙う水深が状況によって変わるため、使用するヘッドの重さも60~200gと幅広い。出番が多いのは80~150g。マダイがナーバスだと、タングステンのものが強さを発揮することがあるが、逆に大きなシルエットが有効な場合もある。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】ヘッドは60~200gまで用意を(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

さらにいえば、特定のフォール速度に反応することもあるので、重量、素材と多彩なラインナップを用意しよう。

ヘッドの形状については水切りの良い波動を出さないタイプ、引くとウォブリング(左右に揺れる)し波動を出すものなど、特性の違うものを用意し、その日のマダイの好みに合わせる。

なお、ヘッドのカラーについてはあまり関係ないという声も多いが、特定の色に偏食する日や時間帯があるのも事実。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】グローは外せないカラー(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

ちなみに当地でよく使われるカラーは、グローや赤、赤金。これにオレンジや緑金で補完する。なかでもグローはこの時期の必須カラーで、イカを食べているときに無類の強さを発揮することが多い。

日本海タイラバのユニット

組み合わせは無限なので細かなケースごとの解説は避けるが、大まかな話としてまずはネクタイから触れていく。

マダイがイカやイワシなど遊泳力のあるベイトを食べているときは、カーリーやウェーブ形状の波動を出すタイプが効果的。カニなどを食べているときは、渦巻き形のカーリーが威力を発揮するケースがある。

一方マダイがナーバスだったり、アミなど泳ぐ力が弱い生き物を食べているときは、波動が弱い極細のストレートやウェーブ状のものがマッチする。標準的なストレートタイプは中間的な位置づけだ。

カラーはケースバイケースだが、グローは必須。赤、オレンジ、チャートも定番で、緑とピンクも補足アイテム。最近はケイムラカラーも高い実績を上げている。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】やはりグローは必須カラーだ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

また同じ色でも、半透明とそうでないもので食いに差が出たりする。アミやシラスなど、微細なエサを食べているときは、半透明が効くことが多い。

スカートについては、ムギイカなど大きなエサを食べているときは、シルエットにボリューム感を出すため、組み込む量を増やす。ベイトが小さければその逆で、地味に誘いたい場合はほんの数本ちょろりと組み込む。

また、潮の流速とユニットの抵抗を考え、スカートの本数を調整して、タイラバが流れやすくしたり、流されにくくするのもテクニックだ。

どのくらいの量が適切かは、状況ごとに規格があるわけではないので、ラインの流れ方を見ながら加減したり、よく釣っている同船者がいたら、その人のユニットを見て判断しよう。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】アマダイも交じる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

なお、マダイは雑食性が強い生き物。日によって食性が変わったり、同じ日でも場所によって食っているものが違ったりする。ゆえに、タイラバのユニットはこの嗜好に左右され、これが鉄板ということは言えない。

だが、ひとつ断言できるのが、当海域の大型マダイは、この時期好んでムギイカを食べている確率が非常に高いこと。地元には「イカ着きのタイはでかい」という格言があるほど。よってイカを意識してユニット編成を行うことが、型狙いの基本となるだろう。

日本海タイラバの釣り方

言うまでもないが、等速巻きが基本となる。巻くスピードもデッドスローからファーストまでと、ケースバイケース。船長に直近のヒットパターンを聞いて、作戦を組み立てよう。ちなみに、リールのギアがローギア(PG)の方が、巻き速度の調整をち密に行える。

続いて探る距離について。ポイントの水深にもよるが、探り上げる距離はまちまち。底付近を密に攻めるか、長い距離を引いて食わせるかは、その日の状況で変わるので適時対応していく。まずは連日海に出ている船長に、どのくらいの距離を引けば適切かアドバイスをもらおう。

ちなみにラインがどんどん出て放出角が大きくなってくると、当初指示があったタナまで探り上げるためには、余計にリールを巻く必要がある。どのくらい余計に巻けば所定のタナまで探れるかは、数学の平方根の概念で基準となる数値を算出できる。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】ラインの放出角度に注意(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

具体的な数値を例示すると、例えば水深60mで、底から20m上までを探りたい場合、ラインの放出角が0度ならば20m。30度なら約23m、45度なら約28m、60度なら40mとなる。

海中のラインは実際は放物線を描いてたわむため、この理屈通りにはならないが、目安となる数値には違いないので参考にしてほしい。

マダイとのファイト

フッキングまでの過程は魚の大小に関わらず同じだが、大型がメインとなるためファイトにおいては丁寧なやり取りが必要となる。

大型とのファイトで鉄則となるのが、とにかく無理せず疲れさせること。80cm前後になると、ファーストランで30mぐらいラインを出されることもある。だが根に向かう魚ではないので、止まるまで走らせよう。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】ロッドの曲がりを生かしてテンションを保つ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

次に気をつけるべきは、バラシを防ぐこと。マダイが大きいほど、首を振る幅が大きくなり、ラインにかかるテンションのブレ幅も大きくなる。リーリングとロッドの曲がりを生かしてテンションを保ち、ブレを吸収する。

そして、ファイト中のドラグ値の管理。慣れたアングラーは相手が弱ったのを確認し、感覚で徐々に締めてファイトタイムを短縮するが、この域に達するにはかなり経験が必要。基本は初期設定を維持する。

しかし、相手がおとなしくなったのに、巻けども巻けども魚自体の重さでドラグが滑ってしまい、リールが空転するときは、スプールの動きを見つつ、巻くことができる最低限の値まで締める。締めすぎるとバラシにつながるので、慎重に行うこと。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】アオハタなど外道も豪華だ(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

この他、注意が必要なのが唇の先端付近にフッキングしてしまった場合。掛かったマダイがやたらと激しく首を振るときは、ここにハリが掛かっていることが多い。マダイの唇の先端は、分厚い歯茎の骨からなる。

唇の身の部分に掛かればまだいいが、歯茎にハリが刺さると、貫通せずに「先だけ刺さって魚が乗っかっている」だけの状態になる。この掛かり方をしてしまうと、バラシ率がグッと高くなる。とにかくテンションを緩めずにやり取りし、バラシを抑止しよう。

基本を大切に最新情報をチェック

以上、鷹巣~三国海域のタイラバゲームの基本について書いたが、まだまだ進化が激しいゲームなので、今季も新たなメソッドが生まれるかもしれない。釣り方は基本を大切にしつつ、ユニットやパターンは、最新の情報を見逃さないようにして入念にスタンバイを。

日本海タイラバゲーム初心者入門 モンスター級への期待大【福井】海面が鮮やかなピンク色に染まる(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

なお、同地区のタイラバ船の船長は、自らロッドを出して検証するなど、リサーチに余念がない。アドバイザーとしても非常に頼りになるので、釣果以外にも多大な収穫を得られるだろう。

<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>

この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年4月23日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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